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女帝に転生しまして  作者: マキシム
女帝に転生しまして(番外編)
39/42

新しいシマとシノギ③(帰還)

ごきげんよう、オリビア・アスファードです。現在、私は開拓地で総面積6000ヘクタールの多目的農場の整備をしています

御用商人に頼んで家畜とカンショ(サツマイモ)の種芋と農機具を運んでもらい、各場所の移民へと渡していきました。「開拓中は税は取らない・開拓後の2年間は税は取らない・3年目からは税も3割を納める」という私が決めた方針のおかげで、移民のやる気が半端ないです。新しい仕事先と収入を目当てに頑張っているのでしょうね


まず酪農方面は乳牛と山羊を放牧し大自然の環境の中でのびのびと育ってほしいです。畜舎が建設中です。話で聞いたのですが、牛はスローテンポな音楽を好み、乳の出も良くなるそうなので、緩い音楽を聞かせますか


次に畜産方面ですが、肉牛と豚と馬と鶏と羊と山羊と兎と合鴨が運ばれました、これも乳牛同様、放牧してます。当面は肉牛と豚は食肉、鶏は卵、馬は馬車鉄道や農業へ従事、羊は羊毛、山羊は山羊乳、兎は観賞、合鴨は除草として頑張ってもらいます。改めて見るとこの生き物が私たちが食べる肉になるのかと思うと少々、心が痛いです。それでも上手いから心と食は別です


次に養蜂方面ですが、移民の代表者を中心に花壇と水場を整備していました。結果、蜜蜂が徐々に集まってきました。やはりプロのやり方は違いますね。


次に林業ですが、こちらは少しずつ木を切り倒していき、住居を建設し、時々、木工製品を作っています。こちらの方は他の方面より順調です


次に農業ですが、飢饉でも育つカンショ(サツマイモ)を栽培することにしました。開拓中は移民たちの食糧とします。余裕があれば、他の作物も作る予定です


最後に観光は農場ができあがったときに御用商人の宣伝で国内外に広めることにします


【オリビア・アスファード】

「ゼロから始める開拓も意外と楽しいわね、方針さえ決まれば、あとは整備するだけだもの」


私もここばかりに専念するわけにはいかない、公爵家のシマは他にもあるので、有能で信頼できる部下たちに任せるしかない。私は作業を停止させずに見送りを断り、馬車に乗り、私は寄り道せずに真っ直ぐ皇都へ帰還した


【オリビア・アスファード】

「さて、愚弟をどう料理しようかしら。フフフ」


【メイル・ラヴィ】

「あの、まさか陛下の御命までは・・・」


【オリビア・アスファード】

「安心しなさい・・・・タマは取らないから」


【メイル・ラヴィ】

「今の間は何ですか!本当にやらないですよね!ねえ!」


城中


【近衛兵】

「陛下、オリビア公爵夫人が皇都へ到着なさいました」


【ゴーン・インジェント】

「そうか、そうか、急用を思い出し・・・」


【カルロス・アスファード】

「ないでしょ。観念して会いましょう」


【ゴーン・インジェント】

「止めるな。カルロス、お前、私が死んでもいいと、いうのか」


【カルロス・アスファード】

「さすがのオリビアもそこまではしませんよ。散々、怒号と折檻を受けてきたではありませんか。もう日常茶飯事過ぎて城中で知らない者はいませんよ」


【ゴーン・インジェント】

「いや、しかし・・・」


【近衛兵】

「陛下、オリビア公爵夫人が参られました」


【ゴーン・インジェント】

「ええ、早くない!」


【カルロス・アスファード】

「お通ししろ」


【近衛兵】

「はっ!」


近衛兵が姉上を連れてきた


【オリビア・アスファード】

「ごきげんよう、陛下、貴方」


【ゴーン・インジェント】

「あっ姉上、開拓地からの御帰還、さぞお疲れでしょう。屋敷に帰って休まれてはいかがですか」


【オリビア・アスファード】

「いいえ、ちゃんとご報告しなければいけないので真っ先にこちらへ寄りました」


【カルロス・アスファード】

「開拓地の様子はどう?」


【オリビア・アスファード】

「開拓地は新たに多目的農場として生まれ変わる最中よ。移民たちはせっせと頑張っているわ」


【ゴーン・インジェント】

「そうですか。さぞお疲れでしょう。どうぞ、屋敷へとお帰りを・・・・」


【オリビア・アスファード】

「陛下」


【ゴーン・インジェント】

「はい!」


【オリビア・アスファード】

「ここへ来たのは陛下、貴方に用があってきたのですよ」


すると愚弟は私の下へ駆け足で行き、速攻で土下座をした


【ゴーン・インジェント】

「姉上、決して悪気があってやったわけではありません。姉上の才覚と人柄を信じて任せたのです。今、開拓中の土地を今すぐアスファード公爵家の領土とすることを全面的に認めます!私は良かれと思ってやりました。申し訳ありません!」


私に策などない、精一杯の誠意のみで再び土下座をした


【オリビア・アスファード】

「頭を上げてください。陛下のおかげでゼロから作る楽しさを知りました。開拓中の土地を全面的に我等のシマにすることを認めてくれてありがとうございます。おかげでシノギの方も期待できます」


あれ、姉上、いたって普通だ。むしろ御礼を言われた


【ゴーン・インジェント】

「そうですか。喜んでいただいて何よりです」


【オリビア・アスファード】

「ええ、だから私は陛下に恩返しをしたいのです」


あれ、嫌な予感・・・・


【ゴーン・インジェント】

「お、恩返しですか?」


【オリビア・アスファード】

「ええ、フフフフ」


本当に恩返しですよね・・・・


【ゴーン・インジェント】

「あ、姉上」


【オリビア・アスファード】

「陛下」


【ゴーン・インジェント】

「はい!」


【オリビア・アスファード】

「日光浴しましょうか」


【ゴーン・インジェント】

「えっ!」


【オリビア・アスファード】

「フフフフ・・・・」


女帝の顔になってた・・・・




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