女帝の裁き
ごきげんよう、オリビア・アスファードです
陛下の英断により無事にクソガキと泥棒猫がアミにかかりました
私は陛下にお願いしてクソガキと泥棒猫、そして側近のサイトウと泥棒猫の実家の処分の権限を任せることになりました。多少ごねていましたが、お話をしたら二つ返事で了承してくれました
【オリビア・アスファード】
「愚弟のバカ野郎がクソガキのタマ取らねえから安心しろつうの」
現在、私の目の前にはクソガキとサイトウがおります。二人とも手錠をかけられ、ガタガタ震え、涙目に鳴りながら正座しておりました
私は二人の様子をソファに座りながら見下ろしていました、気分は最高です
【マルス・インジェント】
「おっ伯母上、ごっごきげんよう」
クソガキが震えながら挨拶をしてきました
【オリビア・アスファード】
「ごきげんよう、マルス、ずいぶん探したのよ」
【マルス・インジェント】
「きっ聞いてください!伯母上にも父上にも御報告申し上げるつもりでした。ただ、つい出来心というか、魔が差したというか、決してミーナ殿のことが嫌いと言うわけではありません」
【オリビア・アスファード】
「ほぉっ」
【マルス・インジェント】
「こっ婚約破棄を取り消します。ミーナ殿のことも二度と裏切りま・・・」
【オリビア・アスファード】
「黙れ」
【マルス・インジェント】
「ひゃい!」
【オリビア・アスファード】
「マルス、お前にそんな権限なんてねえんだよ。いいか、この国にいる以上、皇太子であっても親の命令は絶対だ。どんな理由があっても違えたら駄目なんだよ?はっきり言って今のお前の脳味噌はミジンコ以下なんだよ」
私が説明している最中に我慢ができなかったのか小便を漏らしていました
【マルス・インジェント】
「何でもします。何でもしますから、どうか許してもらえませんか!」
マルスは土下座をしながら謝罪した
【オリビア・アスファード】
「何でもね、それじゃあ、ケジメつけようか?」
【マルス・インジェント】
「ひゃい?」
【オリビア・アスファード】
「フフフフ」
私は懐からドスを取り出し、罪人に裁きを下す閻魔大王になった心地だ、やはり前世の自分とは切っても切れない関係のようだ