閑話:ローテリゼ大隊演習評価報告書
帝国パリシオルム高等学院 帝国歴五百二十八年度 魔獣討伐演習
ローテリゼ大隊評価報告書
作成日:帝国歴五百二十八年十二月六日
■演習の概要
1.演習の目的
・大隊単位での円滑な行軍、兵站業務の演習を通じた兵站能力の錬成
・実地の魔獣討伐による対魔獣戦闘力の錬成
・大隊を構成する学生ならびにその寄子(付人含む)以下:学生等 の戦力評価
・大隊を構成する学生等相互の関係性を把握すること
2.演習実施地
帝国パリシオルム高等学院を東方面に向かって進発し、第六魔獣湧出地に設けられた砦に達するまでの区間
3.演習の期間
帝国歴五百二十八年十月一日から十一月末日まで
4.演習参加者
別紙:大隊名簿のとおり
■演習の詳細
1.行軍
地図読み、地形判断、行軍進路選択、行軍速度調整、休息時間管理、野営地造成など、行軍に必要な各種技能の錬成を目指した。
2.兵站
・物資調達管理
大隊を構成する各中隊による事前の調達および、行軍経路上の各村での調達の演習を予定した。
・物資輸送管理
大隊を構成する各中隊および輸送中隊による輸送管理の演習を予定した。
・部隊畜獣管理
天竜、飛竜、走竜、その他畜獣の行軍時、戦闘前、戦闘中、戦闘後の管理の演習を予定した。
・部隊衛生管理
行軍時における部隊衛生管理の演習を予定した。
・部隊治癒支援
戦闘時および戦闘後の部隊治癒支援の演習を予定した。
3.対魔獣戦闘
実地での対魔獣戦闘ならびに部隊種別ごとの運用演習を予定した。
■演習の結果と評価
1.行軍
地図読み、地形判断、行軍進路選択、行軍速度調整、休息時間管理など、いずれも問題なく行われた。
ただ、大隊において、アリスタ・ゲルヴニー・ファルブロール新入学生(以下ファルブロール学生)の極めて強力な兵站支援が行われた。そのため行軍速度調整、休息時間管理、ひいては行軍進路選択にも極めて余裕があったことには注意を要する。
具体的には野営地の造成と野戦炊事の時間が丸ごとなくなっており、状況によっては畜獣の給養にさえも当該学生による支援が行われたため、その分だけ演習の課題としては難易度の低下が生じた。
また野営地もファルブロール学生が令術によって一人で造成したため、野営地の造成についての演習は実質的になされなかったと評価できる。
※個々の学生についての詳細は各大隊員の別紙:大隊員評価書を参照
2.兵站
・物資調達管理
大隊を構成する各中隊および輸送中隊による事前の調達が適正に行われたかどうかは不明である。
なぜならば上述のごとく、ファルブロール学生によって兵站支援が行われたため、大隊は自ら調達した物資を消費する必要がなく、よって仮に自ら調達した物資を消費していれば不足や不都合が生じたかどうかが不明だからである。
また行軍経路上の各村での調達については適正に行われた。
ファルブロール学生による兵站支援があるため、調達についての軍事的な必要はなかったが、行軍路沿いの各村は例年、魔獣討伐演習に物資を供給することによって現金収入を得ているため、その期待を尊重すべく政治的な必要により、例年通りの調達が行われた由である。
調達の過程において、モラールの低下やその他逸脱行為は見られず、物資の調達は平和裏かつ適正に行われたと認められる。
・物資輸送管理
大隊を構成する各中隊および輸送中隊による輸送管理が適切に行われたかどうかは不明である。
繰り返しになるがファルブロール学生によって強力な兵站支援が行われたため「本来ならば」演習中に物資の不足が生じたかどうかが不明だからである。
・部隊畜獣管理
天竜、飛竜、走竜、その他畜獣の行軍時、戦闘前、戦闘中、戦闘後の管理については適正に行われたものと認められる。
・部隊衛生管理
行軍時における部隊衛生管理については問題なく、むしろ必要以上に行われた。
ファルブロール学生が野営地内に、ほぼ毎日浴場を設営し、大量の湯に加えて、薬液等の衛生用品も備えた。
衣類の洗濯も同浴場内で行われた由である。よって部隊の衛生状態は極めて良好であった。
しかしながらファルブロール学生の支援がなくとも大隊が良好な衛生状態を維持できるかどうかについては今回の演習を通しては判断ができなかった。
・部隊治癒支援
戦闘時および戦闘後の部隊治癒支援については良好であった。
とりわけ出色の出来事としては、大隊員のなかに、天竜に踏みつぶされたために下半身が完全に損壊した者があったが、ファルブロール学生の強力な治癒と、その寄子であるアイシャ・シュファイネ学生の治療補助によって、一命を取り留めたのみならず、身体機能をほぼ完全に回復したことが挙げられる。
また魔獣湧出地における戦闘での怪我人を、ファルブロール学生以外の各中隊の治癒士たちが治癒した際の成績も良好であり、特段の問題は認められなかった。
3.対魔獣戦闘
対魔獣戦闘については、結果は極めて良好であった。
ファルブロール学生が強力な令術で天竜を二頭に、魔獣化した野牛の群れを即座に討伐したこともそうであるが、ローテリゼ・トリッテン・ドライランター学生(以下:ドライランター学生)エルゴル・セックヘンデ学生(以下:セックヘンデ学生)アリシア・ゴルサリーズ学生の三名で天竜を一頭討伐したことも特筆すべきことである。
それ以外の魔獣については馬人族ならびに飛竜兵の偵察・警戒・監視からの要撃が危なげなく行われており、練度は良好で、特段の問題は見受けられなかった。
ただし、ローテリゼ大隊の隷下中隊であるエルゴル中隊は、元々が魔獣狩りを専門とする独立兵団であり、つまりは本職である。そのような事情を念頭に置いた場合、彼らの助力を抜きにして、大隊中の『若年者であるところの学生』たちが本演習の結果にふさわしい能力を備えているかどうかは疑問の残るところである。
部隊種別ごとの運用演習については、入学時の中隊編成の申告に従って、中隊ごとに行われ、特段の問題は認められなかった。
■改善すべき点と推奨される事項
ローテリゼ大隊の今次演習は、ファルブロール学生の強力な兵站および術力による支援、また部隊の管理や運用についてはセックヘンデ学生およびその隷下中隊の支援のもとに行われたと認められる。
部隊の管理や運用については本職のもののそれを見て実地に体験して学ぶことで教育効果も期待できるが、ファルブロール学生による兵站支援等は通常の行軍においては得られないものであろうから、これら支援のない行軍を学生たちが体験する機会をまた別に設ける必要があると思料する。
野営地を造成する必要がなく、野戦炊事も必要がなく、できたての食事に色々な飲み物だけでなく、茶菓や酒や果実や氷菓がふんだんに用意され、大浴場が毎日設営される行軍などというものは、通常の行軍の実態から著しくかけ離れているからである。
報告書調製者:帝国軍南東方面軍教育支援連隊評価分析官 ボヤック・ヴァレサ
◆
●別紙:大隊員評価書:ローテリゼ大隊大隊長ローテリゼ・トリッテン・ドライランター学生
評価対象者:ローテリゼ・トリッテン・ドライランター学生
所属:ローテリゼ大隊
役職:ローテリゼ大隊大隊長
評価期間:帝国歴五百二十八年十月一日から十一月末日まで
評価項目:
1. 業績評価
今次演習において、初の大隊指揮を執ったが、部隊をよく励まし、統率し、予定の期日に目的地へと到達せしめた。演習終了時において脱落者、怪我人ともに認められなかった。
隷下部隊内に極めて能力の高い隊員がいたことは事実であるが、部隊として持つ資源を最大限活用し、望みうる限り良い結果を出すよう努めるのは指揮者としては当然のことである。
また個人としてもエルゴル・セックヘンデ学生、アリシア・ゴルサリーズ学生との共同戦果で天竜を討伐せしめたことは特筆に値する。
2. 能力評価
【種族】只人
【身体と健康の状態】問題なし
【財産状況】問題なし
【性格】
言動:問題なし
品行:問題なし
徳性:問題なし
【統率力と服務】
統率力:良好
服務態度:良好
【術力】※( )内は前回もしくは暫定
投射術力:6000(5000)
令体術力:3000(3000)
【異能】
【その他技能】
【学識評価】7(6)※既取得単位票を参照
評価書調製者所見:
評価書のとおり
被評価者所見:
評価書の内容は適正であると考える。
評価書調製者:帝国軍南東方面軍教育支援連隊評価分析官 ボヤック・ヴァレサ
調製日:帝国歴五百二十八年十二月九日
◆
●別紙:大隊員評価書:ローテリゼ大隊隷下エルゴル中隊中隊長エルゴル・セックヘンデ学生
評価対象者:エルゴル・セックヘンデ学生
所属:ローテリゼ大隊隷下エルゴル中隊
役職:エルゴル中隊中隊長
評価期間:帝国歴五百二十八年十月一日から十一月末日まで
評価項目:
1. 業績評価
今次演習において、初の大隊指揮を執ったローテリゼ・トリッテン・ドライランター学生をよくたすけ、円滑な部隊運営に貢献した。
その貢献がなければ物資の調達や、行軍などが上手くいかなかった可能性が高い。
またローテリゼ・トリッテン・ドライランター学生、アリシア・ゴルサリーズ学生との共同戦果で天竜を討伐したことはすごいことである。
2. 能力評価
【種族】大鬼族(獣徴あり)
【身体と健康の状態】問題なし
【財産状況】問題なし
【性格】
言動:問題なし
品行:問題なし
徳性:問題なし
【統率力と服務】
統率力:良好
服務態度:良好
【術力】※( )内は前回もしくは暫定
令体術力:7000(3000)
【異能】
【その他技能】
【学識評価】1(-)
評価書調製者所見:
評価書のとおり
被評価者所見:
評価書の内容は適正であると考える。
評価書調製者:ローテリゼ大隊大隊長 ローテリゼ・トリッテン・ドライランター学生
調製日:帝国歴五百二十八年十二月六日
◆
●別紙:大隊員評価書:ローテリゼ大隊隷下アリスタ中隊中隊長アリスタ・ゲルヴニー・ファルブロール学生
評価対象者:アリスタ・ゲルヴニー・ファルブロール学生
所属:ローテリゼ大隊隷下アリスタ中隊
役職:アリスタ中隊中隊長
評価期間:帝国歴五百二十八年十月一日から十一月末日まで
評価項目:
1. 業績評価
今次演習において、ものすごく強力な兵站支援を行い、円滑な部隊運営に貢献し、戦闘でも大活躍した。
その貢献がなければ死人や怪我人なしには帰ってこられなかったと思う。
野営するごとに毎回、堅牢な砦を造成し、風呂を用意してくれて、食べ物も用意してくれた。
お酒やおやつやアイスクリームまでふんだんに用意してくれた。
天竜を一瞬で二頭もやっつけてくれたし、下半身が完全に無くなるような大怪我をした隊員がでたときも完璧に治してくれた。
魔獣の大きな群れが襲ってきたときも一人でほとんど全部やっつけてくれた。
2. 能力評価
【種族】森族
【身体と健康の状態】
健康状態は問題がないが、身体が幼いので体力の温存に特別の配慮を要する。
【財産状況】問題なし
【性格】
言動:問題なし
品行:問題なし
徳性:問題なし
【統率力と服務】
統率力:良好
服務態度:良好
【術力】※( )内は前回もしくは暫定
投射術力:100,000(5000)※上限不明のため10万とした。
治癒術力:60,000(5000)
【異能】
荷物袋の異能:100,000(5000)※上限不明のため10万とした。
【その他技能】
【学識評価】1(-)
評価書調製者所見:
評価書のとおり
被評価者所見:
よく分からないからこれでいい。
評価書調製者:ローテリゼ大隊大隊長 ローテリゼ・トリッテン・ドライランター学生
調製日:帝国歴五百二十八年十二月六日
◆
●別紙:大隊員評価書:アリスタ中隊隷下本部小隊兼第二治癒・後送小隊小隊長アリシア・ゴルサリーズ学生
評価対象者:アリシア・ゴルサリーズ学生
所属:ローテリゼ大隊隷下アリスタ中隊隷下本部小隊兼第二治癒・後送小隊
役職:本部小隊兼第二治癒・後送小隊小隊長
評価期間:帝国歴五百二十八年十月一日から十一月末日まで
評価項目:
1. 業績評価
今次演習において、ローテリゼ・トリッテン・ドライランター学生、エルゴル・セックヘンデ学生との共同戦果で天竜を討伐した。特に果敢に近寄って天竜の頚を切り落とし、とどめをさした功績は大きい。
また天竜に踏まれて下半身が潰れてしまった怪我人を、天竜の脚の真横まで肉薄して救出してくれた。
今回の演習を死者なく終われたのは、そのようなアリシア・ゴルサリーズ学生の貢献も大きい。
大型の魔獣が出てきたら積極的に前に出て皆の盾になってくれた。
2. 能力評価
【種族】大鬼族
【身体と健康の状態】問題なし
【財産状況】問題なし
【性格】
言動:問題なし
品行:問題なし
徳性:問題なし。勇気があって自己犠牲的である。
【統率力と服務】
統率力:良好
服務態度:良好、協力的で率先してくれる。
【術力】※( )内は前回もしくは暫定
令体術力:4000(1000)
【異能】
【その他技能】
【学識評価】1(-)
評価書調製者所見:
評価書のとおり
被評価者所見:
よくわからないからお任せします。
評価書調製者:
調製権限者であるアリスタ中隊中隊長アリスタ・ゲルヴニー・ファルブロール学生から委任を受け、ローテリゼ大隊大隊長ローテリゼ・トリッテン・ドライランター学生が代理して調製した。
調製日:帝国歴五百二十八年十二月七日
●別紙:大隊員評価書:アリスタ中隊隷下本部小隊兼第二治癒・後送小隊隊員アイシャ・シュファイネ学生
評価対象者:アイシャ・シュファイネ学生
所属:ローテリゼ大隊隷下アリスタ中隊隷下本部小隊兼第二治癒・後送小隊
役職:本部小隊兼第二治癒・後送小隊隊員
評価期間:帝国歴五百二十八年十月一日から十一月末日まで
評価項目:
1. 業績評価
今次演習において、中隊長たるアリスタ・ゲルヴニー・ファルブロール学生をよく補佐して、その治癒術の行使を助けた。
エルゴル・セックヘンデ学生の付人たる天竜に踏まれて大怪我をしたクリーガ・グロウハリー氏を治療する際にも働きが大きかった。
2. 能力評価
【種族】豚鬼族
【身体と健康の状態】問題なし
【財産状況】問題なし
【性格】
言動:問題なし
品行:問題なし
徳性:問題なし
【統率力と服務】
統率力:良好
服務態度:良好
【術力】※( )内は前回もしくは暫定
治癒術力:180(60)
【異能】
【その他技能】
【学識評価】1(-)
評価書調製者所見:
アイシャ・シュファイネ学生の治癒術はすごいからもっと評価されるべき。
被評価者所見:
特に無し。
評価書調製者:
調製権限者であるアリスタ中隊中隊長アリスタ・ゲルヴニー・ファルブロール学生。また調製権限者から委任を受け、アリスタ中隊隊員トラーチェ・マグ・ガルヒテ学生が調製補助者として調製した。
調製日:帝国歴五百二十八年十二月七日
◆
●別紙:大隊員評価書:アリスタ中隊隷下本部小隊兼第二治癒・後送小隊隊員コージャ・トゥーナ学生
評価対象者:コージャ・トゥーナ学生
所属:ローテリゼ大隊隷下アリスタ中隊隷下本部小隊兼第二治癒・後送小隊
役職:本部小隊兼第二治癒・後送小隊隊員
評価期間:帝国歴五百二十八年十月一日から十一月末日まで
評価項目:
1. 業績評価
今次演習において、中隊の周囲をよく警戒し、近寄ってくる魔獣を先んじて発見し、弓で狙撃し中隊の安全を確保した。
かなり脚が速く、身軽で近接戦闘もこなした。
2. 能力評価
【種族】黒森族
【身体と健康の状態】問題なし
【財産状況】問題なし
【性格】
言動:問題なし
品行:問題なし
徳性:問題なし
【統率力と服務】
統率力:良好
服務態度:良好
【術力】※( )内は前回もしくは暫定
令体術力:30(20)
【異能】
【その他技能】
弓術5(評価無し)
【学識評価】1(-)
評価書調製者所見:
予想以上に身軽で、おそらく事前の申告より令体術力は高いものと思われるので、令体術力の項目については評価替えが適当と思料する。
耳が良く、目敏く、夜目もきき、さらに発見した魔獣を弓を用いてほとんど外さず射撃することができる。
その弓術は投票権を伴う能力評価として勘定されるべき水準に達していると思われるので、今回新たに評価対象に加える。
被評価者所見:
特に無し。
評価書調製者:
調製権限者であるアリスタ中隊中隊長アリスタ・ゲルヴニー・ファルブロール学生から委任を受け、アリスタ中隊隊員トラーチェ・マグ・ガルヒテ学生が調製した。
調製日:帝国歴五百二十八年十二月七日
◆
●別紙:大隊員評価書:アリスタ中隊隷下本部小隊兼第二治癒・後送小隊隊員ウィッカ・ミル・スペシア学生
評価対象者:ウィッカ・ミル・スペシア学生
所属:ローテリゼ大隊隷下アリスタ中隊隷下本部小隊兼第二治癒・後送小隊
役職:本部小隊兼第二治癒・後送小隊隊員
評価期間:帝国歴五百二十八年十月一日から十一月末日まで
評価項目:
1. 業績評価
今次演習においては馬車をよく曳き、中隊の機動力向上に貢献した。
またかなり強い弓による射撃での魔獣の討伐実績もある。
2. 能力評価
【種族】馬人族
【身体と健康の状態】問題なし
【財産状況】問題なし
【性格】
言動:問題なし
品行:問題なし
徳性:問題なし
【統率力と服務】
統率力:良好
服務態度:良好
【術力】※( )内は前回もしくは暫定
令体術力:50(40)
【異能】
【その他技能】
弓術5(評価無し)
【学識評価】1(-)
評価書調製者所見:
中隊員を乗せて馬車を曳くことに専念していたので、戦闘の機会があまりなかった。
ただ、魔獣から避難する際に馬車を曳いた状態でかなり強い加速をかけた場面が見られた。
ただでさえかなり大きな馬車を単独で曳いているのに、緊急時にはさらに強い加速で曳いていたので、おそらく事前の申告より令体術力は高いものと思われる。よって術力の項目での評価替えが適当と思料する。
またその令体術力を生かして、かなり強力な弓を用いた射撃が可能である。よって、その弓術は投票権を伴う能力評価として勘定されるべき水準に達していると思われるので、今回新たに評価対象として加える。
現在はただの馬車馬のごとき配置となっているが、令体術力が強いことでもあり、ぜひ馬車から解き放って自由に戦えばより一層の戦果を得られるであろうと思料する。
被評価者所見:
中隊の皆を乗せて馬車を曳くのはとても好きなので、現状での配置に不満はなく、むしろ満足である。
評価書調製者:
調製権限者であるアリスタ中隊中隊長アリスタ・ゲルヴニー・ファルブロール学生から委任を受け、アリスタ中隊隊員トラーチェ・マグ・ガルヒテ学生が調製した。
調製日:帝国歴五百二十八年十二月七日
◆
●別紙:大隊員評価書:アリスタ中隊隷下本部小隊兼第二治癒・後送小隊隊員コロネ・アウスガルダ学生
評価対象者:コロネ・アウスガルダ学生
所属:ローテリゼ大隊隷下アリスタ中隊隷下本部小隊兼第二治癒・後送小隊
役職:本部小隊兼第二治癒・後送小隊隊員
評価期間:帝国歴五百二十八年十月一日から十一月末日まで
評価項目:
1. 業績評価
今次演習においては、部隊指揮においても、対魔獣戦闘においても優れた働きをしめした。
というのは、中隊長たるアリスタ・ゲルヴニー・ファルブロール学生は、極めて強力な術力を持っているため、単独行動をすべき場面が多く、中隊の指揮は基本的には執らない。またアリシア・ゴルサリーズ学生も小隊長ではあるが、大型の魔獣に対応するなどの必要によって、小隊から離れて単独で行動することが多い。そのようなわけで、中隊(小隊)に残った人員における指揮はコロネ・アウスガルダ学生が執った。その指揮は適正なものであった。
また指揮を執りつつも、同時に部隊の前衛を務め、正面で敵に当たり、危なげなく対応していた。
さらに投射令術も多少使い、弓も使い、小隊として治癒また後送すべき怪我人に対して、多少なりとはいえ治癒術も行使した。
さらに荷物袋の異能もさほど容積は大きくないながらも保持しており、様々な面での活躍が見られた。
2. 能力評価
【種族】只人
【身体と健康の状態】問題なし
【財産状況】問題なし
【性格】
言動:問題なし
品行:問題なし
徳性:問題なし
【統率力と服務】
統率力:良好
服務態度:良好
【術力】※( )内は前回もしくは暫定
令体術力:40(30)
投射術力:40(30)
治癒術力:30(30)
【異能】
荷物袋の異能30(30)
【その他技能】
【学識評価】1(-)
評価書調製者所見:
1. 業績評価 のとおり
被評価者所見:
器用貧乏ではあるが、皆の役にたてて良かったと思う。
評価書調製者:
調製権限者であるアリスタ中隊中隊長アリスタ・ゲルヴニー・ファルブロール学生から委任を受け、アリスタ中隊隊員トラーチェ・マグ・ガルヒテ学生が調製した。
調製日:帝国歴五百二十八年十二月七日
◆
●別紙:大隊員評価書:アリスタ中隊隷下本部小隊兼第二治癒・後送小隊隊員トラーチェ・マグ・ガルヒテ学生
評価対象者:トラーチェ・マグ・ガルヒテ学生
所属:ローテリゼ大隊隷下アリスタ中隊隷下本部小隊兼第二治癒・後送小隊
役職:本部小隊兼第二治癒・後送小隊隊員
評価期間:帝国歴五百二十八年十月一日から十一月末日まで
評価項目:
1. 業績評価
今次演習においては、中隊の外部の人との折衝などでがんばってくれました。
中隊の普段の運用では貢献が大きかったと思います。
2. 能力評価
【種族】只人
【身体と健康の状態】問題なし
【財産状況】問題なし
【性格】
言動:問題なし
品行:問題なし
徳性:問題なし
【統率力と服務】
統率力:良好
服務態度:良好
【術力】※( )内は前回もしくは暫定
投射術力:5(5)
治癒術力:5(5)
【異能】
【その他技能】
【学識評価】27(26)※既取得単位票を参照
評価書調製者所見:
トラーチェ・マグ・ガルヒテ学生は、私たちの中ではいちばん頭が良くて、世の中のことを分かっていて、よその人と上手に話ができます。
令術とか戦闘とかそういうのは得意ではないようですが、トラーチェ・マグ・ガルヒテ学生がもしいなくなるようなことがあれば、私たちは見知らぬ場所で案内人を失うようなことですから、ちゃんとやっていけなくなるかもしれません。
私たちはトラーチェ・マグ・ガルヒテ学生をとても頼りにしています。
被評価者所見:
頼りにしていると言っていただいてとても嬉しいです。
評価書調製者:
調製権限者であるアリスタ中隊中隊長アリスタ・ゲルヴニー・ファルブロール学生から委任を受け、アリスタ中隊隊員アイシャ・シュファイネ学生が調製した。
調製日:帝国歴五百二十八年十二月七日




