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放課後

「じゃあ、先に帰るけどしっか反省しろよ!」

「また、余計なこと言うんじゃないわよ!」

放課後になり雅人と那月の2人はそう言って教室を出る。

「なんで?あんたと2人で帰んなきゃいけないのよ!」

「すいませんねー直人じゃなくて。だいたい仕方ないだろ家隣だし帰り道一緒なんだから!」

2人の声が廊下から聞こえてくる。なぜあそこで俺の名前が出たのだろう?もしや、那月は俺と帰りたかった...?危ねぇ!絶対殺られるとこだった。一緒に帰えって俺を殺る気だったに違いない!そんなに怒っていたのかこれは今後も那月の雅人への思いを伝えるため手伝うしかないようだな!

「さて...そろそろかな?」

俺は那月と雅人が校門を出たのを窓から確認して校門に向かう。靴箱まで行くとそこには桜木さんがいた。

「あれ?桜木さん?校門で待ち合わせじゃなかったんですか?放課後になって結構経ってますよね?」

「最初はすぐ行こうと思ってたんですけど教室に数名の男子が来て呼び出されて友達になりました」

「?それはどういうことですか?」

「友達からでいいのでお願いしますと言われたので友達になりました」

-.....それは告白なのでは?...-

そう思ったが言わないでおいた。

「そうですか。で、話っていうのは...」

「単刀直入に聞きます!」

「はい?」

「佐々木くんは村雨さんですか?」

「はい?僕は佐々木ですけど?」

「そうじゃなくて!村雨と言う名前でSNSにイラストを投稿してますか?」

「いや、投稿してませんけど...僕機会に疎いのでアカウントの作り方知りませんし...見る専用です」

「え?絶対そうだと思ったんですが...」

「大体村雨ってどんな絵を描く人なんですか?」

「ちょっと待ってくださいね...これです!」

興奮気味に僕に自分のスマホを見せてくる。

「!?!?」

-あれ?これは俺のイラスト?でも俺はアカウント作ってないし画像を投稿したこともないから俺の絵を投稿するなんて無理だ...じゃあたまたま似た絵を描いた人がいただけか...?まてよ桜木さんアカウント作ってる!アカウント名は...!?!?時雨!!!-

「どうです?凄いですよね!この線とか表じょ」

「時雨さんなんですか!!!!!」

「!?え?あ!はい」

俺は今までで1番興奮しているかもしれない。なにせ憧れの人が学校にいたのだ!しかも、隣の席だった!

「あの!いつもイラスト見てます!」

「え?あ、ありがとうございます?」

興奮気味の俺とは反対に困惑した様子の桜木さん。

「キャラも凄いし背景も凄いしとにかく全部すごいと思います!僕の憧れです!」

「それは、ありがとうございます」

「それで...あの...僕を...弟子にしてください!」

「え?」

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