表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/7

反省文

結局飲み物を買うことも出来ないまま教室に戻ってきた。

「お?直人!遅かったな!」

「あぁ、ちょっと腹が痛くてな...」

「あんなに笑顔でトイレに行ってたのに?」

「それは...あれだよ...あの...」

あぁもう!お前に気遣いしてやったんだよ!トイレなんか行ってないよ!

察しの悪い雅人に質問され言い訳が思いつかない。

「まぁ、それはいいでしょ?」

ナイス!那月!流石だ。俺の気遣いに気づいてくれたのか!

「そんなことより今日の放課後あいてる?あの...良かったらなんだけど...久しぶりに3人でどっかよって帰らない?...」

顔を赤くして恥ずかしそうに言う。

-さては、本当は雅人と2人で行きたいけど恥ずかしいから言い出せないんだな!丁度桜木さんから誘われてるしここはまた俺が気を使うかな-

「ごめん!俺用事があるんだよ。俺はいいから2人で帰っといて」

「え?でも...待つよ?」

「そうだぜ!人で帰るなんて最近はなかったろ?」

-ええい!察しの悪いヤツ共だな!こいつらの方がよっぽど鈍感だ!-

「いいよ!ほんとに!俺生徒指導で反省文だから!」

これは嘘だ!流石に桜木さんと先約があるとか言ったら面倒になりそうだからな。

「反省文?なんか悪いことしたのか?」

「ちょっとな...さっきの腹痛でトイレが長かったって言ったろ?」

「?うん」

「あれは、嘘なんだ...実はトイレに行ったあと数学の山田に呼ばれてな...お前は高校生としての自覚が足りない!授業中に話を聞かなすぎだ!って怒られてなそれで、でも答えは合ってたからいいじゃないですか!って反抗したら余計怒られて反省文書け!だってよ...」

「.....」

「.....」

?どうしたんだ?2人とも?

「はぁー、お前って本当に馬鹿だなぁー」

「大体答えはあってたって正解率は10分の1もないでしょ」

酷くね?俺の友達酷くね?いや、まぁ嘘だよ!でも、それにしてもあんまりじゃない?

「そういう事で先に帰ってて」

「わかったよ」

「了解」

2人ともなんとか納得してくれたようで良かった。

「大体俺が書きたいのは反省文なんかじゃなくてイラストなんだけどな!」

その後めちゃくちゃ2人に怒れた。なんで?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ