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日常

数学の授業数学が苦手な僕はいつも数学のノートに落書きをしている。今日も日課の落書きをする。

「では、この問題を佐々木直人くん!」

急に名前を呼ばれて飛び上がる。

「え!?は、はい!」

「佐々木くん答えは?」

え?何のことだどんなもんだいだっけ?

「26だよ」

そう言ったのは隣の席の桜木奈美さんだ。

「え?...26?」

「正解です。ですが、話はちゃんと聞いといて下さいよ!」

「あ、はい。すいません」

そう言って席に着く。

「さっきはありがとう!桜木さん」

「どういたしまして」

桜木奈美さん。クラスの皆からは超天然の美少女と言われている。本人は自覚はないらしいがかなり天然だと思う。実際、クラスの男子から「好きな人とかいるの?」と聞かれても「?いますよ。お父さんとかお母さんとか後あなたの事も嫌いじゃないですよ」という感じでかなり多くの男子達を誤解させている。

「ところで佐々木くんはいつも何してるんですか?」

「え?」

「数学の授業の時いつも問題解いてないから何してるのかなぁーと思って」

まぁ隣の席だし気づくよなー。

「え~と...絵を描いてたんだよ」

恥ずかしくて少し小声になってしまった。

「え!?絵を描いてるんですか?見せてください!!」

思った以上に食いついてきた。そんなに気になるんだろうか?

「見せるのも恥ずかしいんだけど本当に落書き程度だよ?」

「かまいません。早く見せてください!」

仕方なくまだ描きかけの絵を見せる。

「これは.....」

「一応言っておくけどまだ描いてる途中だし、あんまり上手じゃないから...」

「いえ、十分すごいです!線一つ一つが綺麗ですしこのキャラの髪なんてとても繊細な作業じゃないですか!下書きもしてませんよね!この絵どこかで...?」

授業中にも関わらず僕の机に手を置き乗り出して説明してくれる。

顔が近いしクラス中の人から注目されているのだが...特に男子の視線が痛い何故だろう?

「ちょ、桜木さん今授業中です...」

「あ!これは失礼しました」

顔を真っ赤にして席に戻る桜木さん。この時僕は人は見かけによらないな~と思った。

授業が終わるとクラスの皆から僕と桜木さんは質問攻めにあった。僕に対しての質問は男子が多かったけど女子からの「もしかして付き合ってるの?」という質問に「いや、僕が答えを教えて貰って、そのあと落書き見せただけだよ」と言うと女子達は「良かったー!」「これは、まだチャンスはあるってことよね!」「そうよね!佐々木くんはやっぱり後藤さんと付き合ってるのよね!」と口々に言っていた。そんなに嬉しいことなのかな?因みに後藤さんは男子なのだがどういうことだろう?

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