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チート能力者達の異世界ライフ  作者: 星川佑太郎
11/14

好みの家が見つからない

久しぶりの投稿です


俺たちは10日間ほど掛けて王都に到着した。


王都は質の良いクエストを受けるのにも大量の情報を収集するのにも適していると聞いた。

俺たちはまずここに拠点を構える事に決めた。狭くても良いので家を買うのだ。

アパートみたいなところがあれば良いんだがなぁ……。


「家ってどうやって買うの?」

「ギルドで斡旋してくれないかなぁ?」

「イヤ、無理だろ。ギルドは何でも屋じゃねえんだから」


そう言いながら王都のギルドに行くと斡旋してもらえた。ギルドは凄い。


---


三人で暮らすと言っても正直寝て起きて飯食ったらクエストに行くのでそんなに生活スペースに気を使う必要は無い。だが、シャワーは欲しい。あと個室も欲しい。

と言うわけで今日はお家巡りだ。


1軒目


「ここは⁉︎」


もう悠里はワクワクした様子で俺に聞いて来る。その様子は忠犬のようだった。

1軒目は二階建ての家で部屋数は三つと少ない。却下。


2軒目


「ここは⁉︎」


悠里はさっきよりもエキサイティングな様子で軽く痙攣している。落ち着け。

2軒目は平屋だった。シャワーはあったが、部屋はでかい部屋が二つだった。俺たちは個室が欲しいのだ。却下。


3軒目


「ここは?」


悠里はさっきより少しテンションが下がっている様子だ。どうしたんだよ、もっとテンション上げてこうぜ。

3軒目は二階建てで部屋数は個室が三つ、居間が一つと良かったが風呂が無かった。却下。


4軒目


「……ここは?」


悠里はそろそろ面倒臭くなってきたらしい。早くも家に帰りたそうだ。もうちょっと我慢してくれ。

4軒目は3階建てだった。なんか崩れ落ちそうで怖いし却下。俺はこの世界の建築技術を信用していない。


5軒目


「……ここはー?」


悠里はあからさまにやる気がなくなっている。現在俺におぶさっている状況だ。この馬鹿、歩けよ。背中に柔らかいアレが当たってるんだよ。

というか、普通の不動産屋ならぴったりの物件を探してくれるというのに、ギルドが斡旋しているからそんなサービスは無いのだ。これは困った。

例の如く5軒目も却下だった。理由は割愛する。


6軒目


「……」


とうとう悠里が喋らなくなった。おい、元気出せよ。家帰ったら美味しいものわせてやるから。

しかし俺も疲れてきた。腰が痛いのだ。

さっきから四捨五入すると50キロになる物体を背負い続けていたら腰も痛くなろうものだ。


「ちょ、なんで四捨五入すんの⁉︎」

「聞いてんじゃねーよ!」


なんで俺の心の声聞こえてんの?お前らはエスパーなの?


そして、やはりというかなんというか6軒目も却下だった。理由は割愛する。


そして7軒目に向う途中。


「ねえ、見つからなかったらどうする?」

「いや、見つかるまで探せばいいだろ」

「僕いいこと考えたんだけど」


何やら嫌な予感がするのだが。


「3軒目なんて良かったんじゃ無いかな?アレを改造してシャワー設備つければいいんだよ。リフォームリフォーム」

「な、成る程……!」


盲点だったッ!

流石はイケメン。流石は年上。そんなことまで考えつくとは……。


「いや、割と誰でも考えつくからね?」

「んな事はどうでもいいから、はやくリフォームしに行こうぜ!」

「やったー!リフォームリフォーム!」


リフォームと聞いてあからさまにテンション上がった悠里は飛び跳ねるように俺の背中から降りた。ああ、残念。

しかし、悠里の機嫌が直って良かった良かった。


---


ギルドに斡旋してもらった家を買って、更に風呂場を増築する事になり、俺たちは諸々の手続きを済ませて、ギルドで飯を食っていた。

ギルドではちゃんとした料理人がいるのでその辺の飯屋よりも美味い飯が食えるのだ。

悠里はでかいステーキをぱくついており、誠治は何やらお酒を飲んでいるらしい。つまみにカエルの足を齧っている。ヒエェ……。

ちなみに、俺はチャーハンみたいなやつを頼んだ。


「いやぁ、今日はいい買い物をしたねぇ」

「そうだなぁ。コレで拠点も構えれたし、依頼をこなすのも簡単だし、この世界ヌルゲーだな」

「あれ、何か忘れてない?」

「何を?」

「んー、何でもない」


俺たちは世界を救うことを完全に忘れていた。

今回は少し短いです。次回の投稿日は未定ですが、早めに投稿したいとおもっております

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