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終焉での世界の始まり08

拓哉は自分のマンションの部屋のドアノブに手を掛け、玄関に入った瞬間、異変に直ぐ様気がついた。

廊下から異様に焦げ臭い臭いがが漂っている。

拓哉は嫌な予感をヒシヒシと感じさせながら、慌てて玄関に靴を脱ぎ捨て、台所へと走って行く。するとそこには、白いレースのワンピースタイプの上着に、青いショートパンツ 、そして、その上から水色のフリル付きのエプロン姿のアリスが台所に立っていた。

そして台所のコンロの火に掛かっているフライパンの中身は黒く焦げており、変な臭いと共に煙まで立ち上がっている始末だった。

それを菜箸で何事も無さそうにジュージューと炒めていた彼女へと大声で叫びながら、

「お前何やっているんだ!焦げているぞ!!」

慌てて駆け寄り、コンロの火を急いで消す。

アリスはそこで初めて彼の存在に気づき、マイペースに彼へと話し掛けた。

「お帰りなさい。そして…どうしてコンロの火を消すのかしら?せっかく……作っていたのに……」

「あのさ、一つ質問しても良いか?どうしてフライパンから煙が上がっているんだ?それも某何処かの高級ホテルかレストラン風の一流料理人みたいに」

「だって……あんな感じにしたら美味しく出来ると思って…この前テレビの特集でやっていたし…」

しれっと当たり前みたいに言うアリスに対して拓哉は腕を組み、うんうんと目を瞑り小さく頷き、そして目をくわっと開きながら激しく突っ込み、

「あれは凄腕の料理人だから出来る業なんだよ!!素人ではレベルが違うんだよ!それに第一焦げてないだろ!形の原型がちゃんとあるだろうがッッッ!!」

拓哉はフライパンの中身を指でビシッと指す。それを見て、アリスは暫し無言で黙ったまま見つめ、そして彼の顔をじっと見つめながら。

「大丈夫よ…失敗はしてしまったけど、良く焼けているわ」

「焼けすぎだよッッ!!」

「アリスさん………俺今朝言いましたよね?飯は俺が毎日作るって」

「確かに言ったわ。だけど……それじゃぁ、拓哉に悪い気がして……やっぱり作ろうかと思ったの」

「全然悪くないですッ!!俺料理作るの好きなんで是非作らせて下さい!俺の楽しみを奪わないで下さいッッ!」

拓哉は必死で勢い良く首を左右に振った後、まるで懇願するかのようにブンと下に頭を下げる。本来全然、全く違うのだが、ここは致し方ない。

これは彼に取って命に関わる事なのだ。

だからここで絶対に引くわけにはいかない!

「わかったわ。ここはあなたに譲るわ」

拓哉の態度に彼女は仕方なく溜め息をつきながら、諦めたような口調でそう答えた。

彼の必死の願いは成就され、拓哉は顔を勢い良くガバッと上げる。

「本当に!」

「ええ……。そこまで好きだなんって知らなくって…勝手に作ってごめんなさい…」

「いや、いや良いんだ!分かってさえくれれば。だったら今すぐに交替をしよう!是非そうしょう!俺がお前の為によりを掛けて上手いもんを作ってやるからな。だからお前はそこに座って、ゆっくりテレビでも見ていろよ」

申し訳なさそうに素直に謝るアリスに対して拓哉は内心少しばかり良心が痛みながらも敢えて気にしないように、わざと明るい口調で彼女をリビングへと行かせようと彼女の背を押す。

そんな拓哉に対してアリスは「ちょっと、待って…」と言いながら慌てて後ろを振り向いた。

「その前にあなたに話があるの」

えっ………まさか手伝いたいとか言い出さないよな?…などと拓哉は内心ヒヤっとしたが彼女の発した言葉は彼の予想を裏切る言葉だった。

「今日実は…昼休みあなたと別れた後、魔力を感じたの……」

「魔力?」

アリスの言葉にオウム返しに言う拓哉に彼女は小さく頷く。

「そう魔力よ。あの学校は確かに魔術師の生徒が存在する……だけどそれは《代表者》もしくは《代表候補者》付きの上核魔術師レベルの魔力は少なくとも持ってはいないの」

「だけど……それが一瞬だけ感じた。だから早速放課後調べてみたの。そしたら私の魔力感知に反応を示した……」

「昨日拓哉あなたを襲った魔術師の術……つまり蝶の形をした式神が学校にいた……」

彼女の言わずと知れた言葉の意味が拓哉はすぐに分かり、そして生唾をゴクリと飲みながら、真剣な表情をして彼女へと確かめるかのように訪ねた。

「それは、あの学校に俺を襲った魔術師がいるって……事なのか?」

その言葉にアリスは碧瞳を拓哉へと向けながら再び強く頷いた。


「そうよ。あの学校にあなたを襲った《代表候補者》付きの魔術師がいる……」



white・アウト8話読んで下さり有難うございました。

前回は世界観の話が主だったのですが、今回は拓哉、アリス、亜利砂のそれぞれのキャラを中心に日常も含めて書かせて頂きました。

今回はキャラについて改めて説明をさせて頂きます。


主人公…彩和月拓哉、彼は主に普通の男子高校生をベースとしまして作らせて頂きました

。主にトレードマークともいえるヘッドホンを首に掛けています。

普通の男子高校生ではなく、初めから《代表者》《代表候補者》の身内関係ですので普通の高校生より若干戦闘能力での運動神経は良い方でして1話で魔術師に襲われた時も、敵の攻撃をなんとかギリギリラインで交わす芸当が出来ています。

これは全て育った環境で地味に気耐え抜かれた技だったりします。


神宮時アリス…拓哉の兄の智也の契約者《代表候補者》つきの魔術師になります。

無表情な顔が多く、あまり表情を表に出す事が少ない。

表情に関しましては大きな秘密が隠されています。今後の展開で明らかになっていきますので、是非拝見して頂けたらと思います。

それと同様に智也の死が拓哉とアリスの今後の展開で大きく左右されますので、そこでも注目をして

頂けたら嬉しく思います。



結城亜利砂……拓哉の友人、としておりますがここまで読んで頂けている読者様もお気づきでしょうが、彼女はただの友人ではございません。

ここで言うのは完璧ネタバレになるので、10、11話で彼女の正体が分かります。なので10、11話を見て頂けたらと嬉しく思います。

亜利砂は表情がアリスと比べてやたらとクルクルと動き、人なっつこい感じの子になります。

空気が読めて、周りを気遣う、優しく、簡単に言うと、いわゆるクラスの委員長タイプに若干近い感じになりますが彼女に抱えている想いと、強い意志があります。

またこれは今後の展開に大きく関わっていく予定になります。



今回キャラ設定の説明をさせて頂きましたが

こんな感じになります。

white・アウトは最後まで、最終回まで必ず書かせて頂きますので、もし宜しければ最後までお付き合いの方をして頂けたら嬉しく思います。

本当に最後まで書きますので宜しくお願いします!!(土下座)



最後になりましたがイラスト担当の冬原さん

本当に、本当に素敵なイラスト有難うございました!

今回ラッキースケベ回のアリスの挿絵が本当に本気で可愛すぎでした。

可愛すぎで本気で溜まりませんでした。

本当に、本当に有難うございました!


そして最後になりましたがここまで読んで下さり有難うございました。

次回も読んで頂けましたら嬉しく思います。



せあら。

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