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終焉の世界での始まり 01

この作品は異能バトル作品となります。

でも同時に学園ファンタジーバトルも含めております。

世の中は全て平等に出来ていると以前誰かが言っていた…。


だが…それは《平等》と言う文字、言葉の意味はこの世界には存在しないものだった……―――。


西暦2999年。

日本は関東、東北海、関西、中国地方、四国、九州の6つの国に別れていた。

国それぞれには《代表者》が存在しており、彼等が国を治めていた。

初めは自分達の国を治める事で《代表者》達は満足していた。

だが、人間と言うものは欲と言うものが後から後からと沸き起こり出てきたりする…。

彼等は次第に自分達の国を治めるだけでは満たされなくなり、相手の国を自分の手中に収めたがるようになった。

そうなってしまうと相手の国を奪う為に戦争へと発展してしまう……。

戦争になると自分達の国が破壊され、当然兵士、市民達を犠牲にしてしまう……

せっかく築き上げてきた国を破壊されたくはない……。

だから《代表者》達は考えた。

考えた結果、ある条令の誓約を6人の《代表者》達は交わした。


1《戦争は行わない…相手の国の一般市民達に一切手を出さない》


2《相手の国を奪う場合…《同盟》と言う名で

相手と手を組む。もしくは騙して奪うのは可能。》


3《代表者付きの魔術師同士の戦闘行為、命のやり取りは認める…だが一般市民に危害を加えた場合、魔術師、代表者の権利は剥奪するものとする。》


その誓約を6人は理解し互いに同意を得た。

だが、もし仮に条令を誰かが裏切る場合も何れは出てくる可能性が存在する。

そこで《代表者》達は《総務部隊》と言う組織を設立した。

《総務部隊》は《代表者》達が条令に違反していないのか監視などする組織であり、違反対象の《代表者》、魔術師を取り締まる組織。

もし仮に違反をしていたら《総務部隊》に連行され処刑されてしまう。

処刑された《代表者》の代わりに《代表者候補者》と言うものが存在しており、《代表者候補者》が《代表者》へとスライドする方式になっている。これは処刑に関係なく《代表者》が死んでしまうと自然と適用されてしまう。

誓約を交わしてしまったとは言え、自分の安全は危険な状況には変わらなかった…。

そこで魔術師をつけていなかった《代表者》

達も全員が護衛として魔術師をつけ始めた。

だが…それはその行動は、表向きとしての行為に近かった……。

この現代、魔術師を使い《代表者》の命を狙う事は誓約条令には一切存在しない。

戦争のように大勢の血を血で洗う事は存在しない代わりにその行為を魔術師と《代表者》達だけが行っていた。

全ては己の欲望のままに……――――。

6つの国の全てを手に入れ、一つの世界へと為す為に……―――。



教室の窓際から射し込む陽射しの中、四時限目終了を知らせるチャイムと共に男性教師の、

「各自今日の授業の提出物を来週までに出すように」

との台詞を耳にしながら、首にヘッドホンを掛けた少年彩和月拓哉は微睡みの意識の中から目を覚ました。

ムクッと顔を上げ周囲を見渡すと、教師はいつの間にその場にいなくなっており、昼休みとのこともあって教室を出ていく者、グループで固まり机の上に弁当を広げる者などの姿がチラチラと目に移った。

(いつの間にか寝てしまっていたな…)

そう思い机の上に今朝、昼食用に買っていた焼きそばパン、コロッケパン、コーヒー牛乳などを置き、昼食を食べようとしていると前の席の坂上庵が拓哉の方へと話し掛けてきた。

「なぁ、拓哉お願いがあるんだけどさ…」

軽い感じで話し掛ける庵に拓哉は容赦なくズバッと言い放った。

「断る!!」

庵は両手をパンと合わせ拓哉を拝むように、

「お願いだ!俺に食い物を恵んでくれ!主にそのパンを!」

などと言う。

坂上庵は拓哉の友人であり、高校一年の時からの付き合いだった。

見た目ルックスも良くスラッとしており女子の受けが良い。だが顔に似合わずミーハー、下ネタが多くその為全くモテない。

だが拓哉とは何処か自然と話が合い、今までつるんでいた。

拓哉はそんな庵に対して半ば呆れながら、

「で、今度は何を買ったんだよ?」

「よくぞ聞いてくれた!」

庵は自信満々にドヤ顔で両腕を組ながら、言い放った。

「実はさ、昨日ネットで幻のエロDVDをやっとの思いで競り落としたから今俺には金がない!だから食い物を恵んでくれ!」

庵の言葉に拓哉は溜め息をつきながら、このままだとずっと拝み倒してくるのだろう…などと思いながら「ほらよ」と机の上にのっていたコロッケパンを差し出した。

「サンキュー拓哉!今度DVDが届いたらお前にもお宝DVD見せてやるからな」

「良いよ。それよりお前さ、もう少し金の使い方を考えた方が良いんじゃねーの。この前だってギター買って節約生活してただろう」

「おいおい拓哉ギターは男のロマンだぜ!そしてエロは男の本能で夢なんだぜ」

「そんな夢ねーよ」

拓哉は庵に突っ込みを入れながら手にしていた焼きそばパンを食べる。

庵と他愛ない会話をいつものように繰り返していると一人のクラスメートの女子が拓哉達へと近づき話し掛けて来た。

「また二人でエロい話でもしているんでしょう」

その女子は小さな蝶の形をしたピンをしており、濡れたような背中まで届く黒いロングヘアー、水色のブレザー、白のカッターシャツ、赤色のネクタイにプリーツスカート、脚には黒のソックスを履いていた。

そして制服の袖口から微かに銀色のブレスレットをキラリと輝き覗かせている。

彼女の名は結城亜理砂。

ふんわりとした雰囲気に性格も男女問わず人当たりも良い美人。

その為学内で男子に人気が高い。彼女も庵と変わらず一年の時からの付き合いだった。

「そんな事ないよ亜理砂ちゃん。健全な会話だぜ」

そう亜理砂に向かって言う庵に彼女は冷たく言う。

「あ、そ。」

そして視線を拓哉へと向ける。

「拓哉君。この前の歴史の授業での提出物のプリント今貰っても良いかな?私今日日直でクラス全員のプリント北野先生に昼休み時間のうちに届けなくちゃならなくって……」

「それにまだ提出してなかったの拓哉君だけだったからさ。」

亜理砂はそう言いながら苦笑を浮かべた。

「あっ、今日だったのか…それは悪いな…」

拓哉は片手で机の引き出しの中から一枚のプリントを取り出すと、それを亜理砂へと渡す。

プリントを受け取った亜理砂は少し意外そうな顔をした。

それに対して拓哉は怪訝な表情をする。

「どうしたんだ?」

「あ、いや…なんか拓哉君にしては今回ちゃんとしたんだなぁって思って…だって拓哉君って、こう言う類いの物ってどっちかと言うと嫌いな部類でしょ?」

亜理砂の言葉にわざとらしく溜め息をつき、まるで心外だとばかりに軽く冗談交じりで肩を小さくすくめながら拓哉は答えた。

「あのなぁ…俺だってやるときはやる男だ。ただやらないだけだ。面倒くさいしな」

「やりなよ…」

拓哉の台詞に亜理砂はボソっと言う。

「なぁ亜理砂ちゃん今度俺とさ、デートしねぇ?」

「お断りします。」

「それに庵君この前別の子にも声掛けてたでしょ?私見たわよ。私軽い人嫌いなのよね」

「おい……金欠とか言いながら人の昼飯たかっていたのは何処の誰だよ……」

亜理砂と庵の会話に拓哉は突っ込む。

いつも通りの日常……。

変わらない毎日…。

それが当たり前に続くと信じていた。

この平凡で当たり前の日常が音もなく崩れ去る事など彼はまだ知る由もなかった――


HRが終わり拓哉は制服のズボンのポケットに手を突っ込みながら一人廊下を歩いていた。

途中、部活に向かっているのであろう生徒2

、3人とすれ違う。

彼は特別部活に入っているのではなく、いわゆる帰宅部だった。

拓哉は気だるそうに欠伸をし、前へと歩を進める。

その時向かい側から歩いてくる一人の少女の存在に彼は気づいた。

金髪のゆるふわなウェーブを赤いリボンでツインテールに結い、瞳は宝石のような碧瞳であり、肌は雪のように白く、顔立ちは人形のように愛らしい。

また小柄と言う事もあり、その少女の魅力を制服を着ていてもなお表へと際立てていた。

拓哉は少女の名を知っていた。

神宮時アリス。

彼女の名を知らない人間など誰一人としていないくらい、この学内では彼女は有名な美少女であり、一部ではファンクラブまで存在する程のアイドル的存在だった…―――。

凛とした彼女の碧強い瞳が拓哉の目と合う。

その視線に思わず彼の鼓動がドキリと脈を打った。

そして互いに歩を緩める事はなく、そのまますれ違う。

その時にふわりとまるでかき消えそうなごく

小さな言葉が彼の耳へと届いた。


――早く見つけないと――――


拓哉は足を止め、後ろを…神宮時アリスの方へと振り返る。

だがそこにはその少女の姿は何処にもなかった。

始めましてwhite・アウトを閲覧有難うございます!

01~04話では世界観の構成を主に書かせていただきました!

また詳しいあとがきは04のあとがきに記載する予定なのでそちらの方も御覧頂けたら幸いです。

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