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ノーマネー・ノーライフ  作者: ごまだんご
3章 新たな力と幼い?天才達
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神との同居生活 2

宜しくお願いします


 アル姉さんとの同居が始まってから1週間。当初の予定では最短半月で帰還できる予定だったはずだというのに、異世界間での時間進行スピードの違いによって5年もの時間が掛かると分かってしまったユキナリは……。


「あふぅ。」


 ダレていた。与えられた部屋でゴロゴロと寝転がりながらお菓子をポリポリ。


 全次元のテレビ番組を見る事のできるテレビで日本のバラエティー番組を見ながらペットボトルのお茶をゴクゴク。


 嬉しそうに世話を焼いてくれるアル姉さんから出される食事を食べると、(一緒に)風呂に入って、(一緒に)寝た。


 完全なる引き籠りのヒモである。


 






「いや、そりゃ甘やかしすぎだろう。」


 昼下がりの喫茶店で2人の女性がテラス席で向かい合っていた。1人はいつの通りの白衣を着たアルテミス。頼んだのはアップルジュース。


 もう1人はまるで武士のような着物と袴姿の銀髪の中学生くらいの小柄な女性。頼んだのは湯呑に入った日本茶。


「そうかな?アテナちゃん。」


 コテンと首を傾げるアルテミスに、アテナと呼ばれた少女は厳しい目を向ける。


「そうだよ。貴女が奴に惚れているのは知っているが甘やかすのは悪い。」


 ズズっとお茶を飲んでため息を吐くアテナ。


「でもユウ君傷心中だから優しくしてあげたいなって。」


 戻るのに5年かかるという事実を知ったユキナリは、その間にできる事を聞きに最高神の所に向かった事があった。聞きにいったというか脅しにいったというか。


 最高神のミスで危険な世界に送られてしまったのだから、賠償金を請求しに行ったのだ。具体的には新しい能力(アーツ)をなんか下さいとお願いしに行った。


 最高神の爺さんも管理不行き届きという後ろめたさがあったのだろう、どんな能力が欲しいのかと聞いてきた。


 勿論、今の俺に足らない面、戦闘面でのアーツを希望した。物語での異世界転生物の主人公の基本である戦闘力チートな能力を是非!


 ユキナリの希望を聞いた最高神はいくつかの候補をあげてくれた。


 【一騎当千(俺の前に立つな)

 大勢の敵と戦う時に戦闘力が上がる。敵の数が多くなるほど効果が上がる。味方がいる場合効果が発動しない。


 【万夫不当(並ぶ者ない英雄)

 累積された討伐数によって戦闘力が上がっていく。大器晩成型の能力。


 【一射一殺(我が前に屍をさらせ)

 弓や銃、投石等の遠距離攻撃の性能が上がる。逆に近距離攻撃の性能が大幅に下がる。


 どれも素晴らしいアーツであった。どれにしようか……。直近に相応しいのは【一騎当千】だが、シャナ達という仲間がいる現状では使いづらい場面も出てくるだろう。


 剣や槍の経験の無い俺は、遠距離武器に乗り換えた方がいいかもしれないし【一射一殺】も捨てがたい。シャナと組んで騎射とかできたらカッコいいっぽいしな。


 将来的にという打算を入れれば【万夫不当】が相応しいか……。一番主人公らしい能力だしな。


「決めました、【万夫不当】の能力が欲しいです!」


決めたのは大器晩成型の【万夫不当】だった。将来的に一番強くなれそうな能力を選んだユキナリであった。


「なるほど、その能力にしたのか。よしそれでは授けるぞい。…………。あぁそうじゃ、【万夫不当】の代わりに【無限黄金郷】が無くなるからそのつもりでの。」


 呪文を唱え始めた最高神の何気ない言葉に速攻反応したユキナリ。


「ストーーーーーップ!!!!!」






ご覧いただきまして有難うございます。

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