第一話 転移と絶望
初めて小説を書くので優しめに見てください!
放課後を告げるチャイムが鳴った。
せい、かな、まさや、れみの4人は、以前から約束していたテーマパークへ向かっていた。学校帰りということもあり、制服姿のまま入園ゲートをくぐる。
中へ入ってすぐ、まさやが腹をさすりながら言った。
「腹減ったから、なんか食わね?」
せいがすぐに呆れた顔をする。
「お前、さっき学校で昼飯食ったばっかだろ」
「いいじゃんか〜」
すると、かなが案内マップを見ながら口を開いた。
「ここのテーマパーク、海に近いから海鮮料理が有名なんだって」
その言葉に、れみが少し目を輝かせる。
「そうなんだ。私、海鮮好きだから食べたいなぁ」
そう言いながら、ちらっとまさやを見る。
せいは小さくため息をついた。
「ああ、分かったよ。先に食べるか」
その返事に、まさやは嬉しそうに笑う。
「れみありがとう。俺だけ食べたいって言ってても、こいつ絶対動かないから」
突然名前を出され、れみの顔が赤くなった。
それを見たかながにやっと笑う。
「早く付き合っちゃえばいいのに」
せいも少し笑いながら続けた。
「まさやは鈍感だから、まだまだ長そうだな」
「なんだよそれ」
まさやは意味が分からないという顔をした。
食事を終えた後、れみがスマホでアトラクション案内を見せる。
「この後、VRアトラクション行きたいんだけど、いいかな?」
「面白そう。どんなの?」
まさやが覗き込む。
「ゾンビホラーのシューティングゲーム」
「れみがこういうの好きなの、意外だな」
せいもかなも小さく頷いた。
れみは少し得意げに笑う。
「私、意外とお化け屋敷とかホラーゲーム好きなんだよね〜」
4人はそのままVRアトラクションへ向かった。
アトラクションを終える頃には、空は夕焼けに染まっていた。
閉園時間まで残りわずか。
4人は最後に観覧車へ乗り込む。
ゆっくりと上昇するゴンドラの中で、まさやが窓の外を眺めながら言った。
「あんまり時間なかったな」
せいが肩をすくめる。
「学校終わってすぐ来たからな」
かなが笑う。
「まあ楽しかったし、いいんじゃない?」
れみは夕日を見つめながら言った。
「もうすぐ夏休みだし、またみんなでどこか行こうよ」
「そうだな! また行こう!」
まさやが明るく返す。
しばらく静かな時間が流れた。
4人はそれぞれ、窓の向こうに広がる夕焼けを見ていた。
そして――ゴンドラが頂点に達した、その瞬間。
突然、すべての音が消えた。
楽しげなBGMも、遠くの歓声も、風の音さえも。
ゴンドラの中心に、針の先ほどの黒い点が現れる。
それは瞬く間に広がり、空間を歪めながら4人を飲み込んだ。
「せい……っ!」
まさやが手を伸ばす。
だが、その指先が触れる前に世界が反転した。
目を開けた瞬間、鼻を突いたのは血の匂いだった。
地面には人の死体が散乱している。
赤黒い血が土に染み込み、辺りには異様な静けさが広がっていた。
「……なんだよ、これ……」
まさやの声が震える。
4人の視線の先にいたのは――巨大な蜘蛛だった。
人間など簡単に切り裂けそうな、鎌のような前脚。
不気味な複眼が4人を見下ろしている。
「どういうことだよ……なんだよ、あの馬鹿でかい蜘蛛は……!」
かなとせいは恐怖で体が動かない。
れみが震えながら言う。
「早く……逃げよう……」
4人が走り出そうとした瞬間、蜘蛛が動いた。
見つかった。
巨大な前脚が、れみに向かって振り上がる。
れみは恐怖で足が止まった。
「やめろぉぉぉ!!」
まさやが地面に落ちていた刀を掴み、飛び出す。
鈍い音。
次の瞬間、肩から鮮血が噴き出した。
蜘蛛の鋭い爪が、まさやの肩を裂いたのだ。
それでも、まさやの目には強い怒りが宿っていた。
だが――刀は蜘蛛の体に傷ひとつ付けられない。
4人は悟った。
ここで死ぬ。
その瞬間だった。
空気が裂けるような音が響く。
次の瞬間、巨大蜘蛛の体がずれた。
真っ二つだった。
遅れて血が噴き出す。
その向こうに、一人の覆面の男が立っていた




