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『龍霊雨器 ― 脅迫から始まる両片想いの後宮事件録 ―』 〜女装して後宮に潜入したら、正体を見抜いた俺様文官(次期皇帝候補)に囲われました〜  作者: 麻倉ロゼ
第二章 「脅迫同居の次は、強制バディですか?」

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第十二話 「唯一の存在」

ご覧いただきありがとうございます。


本作は

「中華風後宮ファンタジー」

「年上攻め×主人公受け」

を詰め込んだBL作品です。


シリアスになりすぎず、基本はコメディ寄りで進みます。

どうぞ肩の力を抜いてお楽しみください。

後宮の地下深く。


血に塗れた龍霊雨器りゅうれいうき――

嗜血凶剣しけつきょうけん饕血とうけつは、誰にも触れられぬよう、幾重にも結界を施され、厳重に隔離されていた。


玄曜が、静かに歩み寄る。


「……オマエの処分が決まった」


低く、感情の読めない声。


「遥か昔、国を救った英雄だったことは認める。

だが――人を利用し、斬りすぎた」


一呼吸、間を置く。


「それに……」


玄曜の視線が、冷たく細められた。


「オレの物に、手を出した」


玄曜は饕血に手を伸ばすと、静かに目を閉じた。


刹那――

剣は眩い光を放ち、その輝きは、音もなく霧散する。


そこに残ったのは、

もはや意思も声も持たぬ、ただの剣だった。


これこそが、玄曜の能力。


龍霊雨器に宿る魂を消し去る――

龍の神の力。


この後宮において、

人よりも、皇帝よりも、遥か高みに在る存在――龍霊雨器。


その龍霊雨器が、唯一恐れる存在。


それが、玄曜だ。


――だが。

その男が力を振るう理由は、ただ一つ。


守ると決めた、唯一の存在のために。

※作者より


ここまで『龍霊雨器』第二章をお読みいただき、

本当にありがとうございます。


流星と玄曜は、まだ言葉にできない

距離のままですが――

第三章では、二人の関係が大きく動き始めます。


月下聴絃会をきっかけに、これまで抑えていた想いが

少しずつ形になっていきます。


ここまで読んで「この先も見届けたい」と思って

いただけましたら、ブックマークで追っていただけると、

とても励みになります。


第三章は【2月28日(土)19時頃】より開始予定です。


引き続き、龍霊雨器をよろしくお願いいたします。

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