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「流星の玄曜観察日記」 ― 髪を整える係になった件について ―
本編とは別の【玄曜観察日記】です。
後宮での日常や、本編では描けない
流星と玄曜の、細かい一面を綴っています。
息抜き感覚で読んでいただけたら嬉しいです。
『流星の玄曜観察日記』
― 髪を整える係になった件について ―
なぜか毎朝、
オレが玄曜の髪を整えることになった。
自分でできるくせに。
なんでだよ。
……まあ、いいけど。
玄曜はくせっ毛だ。
朝起きた時の寝癖も、なかなかすごい。
けれど髪質がいいのか、
櫛でとくとすぐに元に戻る。
オレは一度寝癖がつくと
なかなか直らないから、正直羨ましい。
玄曜の髪は、触るとふわっとしていて、
それでいてさらりとしている。
黒髪なのに、光が当たると
深い紫色に見えるのが不思議だ。
整えるたび、
つい光にかざしてしまう。
毛先になるほど紫が濃くなって、
きらきらしている。
朝、半分寝たまま
朝ご飯を食べる玄曜の後ろで、
髪を整える。
この時間を、オレは気に入っている。
気を許してもらっているみたいで、
少し嬉しい。
いつもと同じ髪飾りで
ひとまとめにして――よし。
今日も、綺麗にできた。
玄曜が文官の仕事を
ちゃんと頑張れますように。
そんな願掛けをしていることは、
もちろん玄曜には内緒だ。




