表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『龍霊雨器 ― 脅迫から始まる両片想いの後宮事件録 ―』 〜女装して後宮に潜入したら、正体を見抜いた俺様文官(次期皇帝候補)に囲われました〜  作者: 麻倉ロゼ
第一章 「嘘と脅迫から始まる俺様文官との最悪で最低な始まり」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/42

第十二話 「倉庫に眠るもの」

ご覧いただきありがとうございます。


本作は

「中華風後宮ファンタジー」

「年上攻め×主人公受け」

を詰め込んだBL作品です。


シリアスになりすぎず、基本はコメディ寄りで進みます。

どうぞ肩の力を抜いてお楽しみください。

その後、オレは龍霊雨器りゅうれいうきが収められている倉庫に、

香炉をひとつ追加した。


青白釉刻紋待梅香炉せいはくゆうこくもんたいばいこうろ、“香梅こうばい”」


そう目録に記し、棚の一角へ、そっと配置する。


「ここで……ゆっくり休んでね」


小さく囁き、香炉を優しく撫でた、その時。


――ザワリ。


倉庫を包む空気が、変わった。


足元から冷気が駆け上がり、背筋を一気に貫く。

ツン……と、澄みきった冷たい空気。


一瞬で、この場所が――

人の領域ではない、神域に変わったような感覚だった。


けれど、不思議と怖くはない。


「……っ」


思わず息を呑む。


この倉庫の、ずっと奥。

ずっと下に――


とんでもない龍霊雨器が、いる。


そう、直感が告げていた。


でも――


身体が、動かない。


振り返ろうとしても、自分の意思では叶わなかった。


オレはそのまま、ゆっくりと目を閉じ、

小さく息を吸う。


すると――


空気が、ふっと緩んだ。


金縛りが解けたような感覚。

重く張りついていた気配が、すっと遠ざかる。


あたりの空気は、いつもの倉庫へ戻っていた。


「……はぁ」


思わず、息を吐く。


(……どんな龍霊雨器なんだろう)


胸の奥が、ざわりとする。


けれど――

今はまだ。


会ってはいけない。


理由はわからない。

ただ、そう思った。

※作者より

第一章、最後までお読みいただきありがとうございました。

ここまでで一区切りとなりますが、

後宮の事件も、玄曜と流星の関係も、ここから

さらに動き出します。


第二章からは【火・木・土】の週3更新になります。

引き続き、お付き合いいただけたら嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ