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ヘリオロスの話01

ヘリオロスがユーベルトの存在を認識したのは、文官科の五年生に進級して少し経った頃のことだった。

その前から無謀にも騎士科に進級した文官系の家出身の学生がいるという噂は耳にしていたが、どうせいつものようにすぐ転科するだろうと踏んで気にしていなかったのである。

そもそもヘリオロスは他人に興味が湧かないし、そんなことよりも新しい魔術式や魔術具を研究していた方が楽しいと思える人間だ。幼馴染みであるアーデルバルトからも友人甲斐のない奴めと言われる始末である。

そんなヘリオロスがユーベルトを気にかけるきっかけとなったのは一つの課題だ。

騎士科の中でも厳しいと噂の教師がヘリオロスに助言を請いに来たのである。そう、その噂の学生ーーユーベルトの為に。

実力のない者は例え騎士の名門の出だとしても文官科に転科させることで有名な騎士科の教師陣が軒並み、一人の生徒を支えているのである。そんなことは前代未聞で、ユーベルトには周囲にそこまでさせる何かがあると言うのだろうかと俄然、興味が湧いた。

教師がヘリオロスの助言を求めたのは、ヘリオロスが騎士の名門アーゲンラッハ伯爵家に生まれながら文官科に進学しているからだろう。騎士と文官のどちらの考え方も身についているヘリオロスなら、ユーベルトの遅れを取り戻せる何かを思いつかないかと考えたに違いない。

その考えは良いところをついていた。

騎士と文官は思考回路が違う。

騎士の仕事は戦いだ。一瞬が命取りになるため感覚で動く癖がついている。けれど文官の仕事は内政で、一言が命取りになるのである。物事を深く考える傾向があるし、文官を輩出している家出身のユーベルトもきっとその癖があるはずだ。体で覚えるというより、物事の道理を頭に叩き込んでそれを瞬時に引き出しやすくする方が彼に合っているだろう。

それを教師に伝えると、その答案を作ってくれと言われた。断る理由もなかったので、ヘリオロスはそれを承諾した。


どうやら、ユーベルトはヘリオロスの思っていた通り思考で一拍置くタイプだったらしい。

例の教師が珍しく微笑んでヘリオロスを褒めながらユーベルトの近況を教えてくれた。答案を解いてからのユーベルトは、以前と比べて動きに迷いがなくなったのだと言う。騎士科としては致命的だった実技が及第点ほどに上がったと言うことで、補講の数も減っていくそうだ。

それは良かったとヘリオロスは素直に思った。

あの答案を作ってから、ヘリオロスはユーベルトのことを少しだけ調べた。どうやら彼の騎士科への進級は彼の父であるキャラディック子爵の命令だったようだ。

文官系の家系から騎士科に進級する学生の殆どは文官に必要な能力が足りていなかったり、それよりも体を動かす事に長けていたりして自ら進路を決めた者である。そんな中でユーベルトは家長からの命令で進路を定められていた。例え能力が及ばなくても転科は出来ない。だからこそ、その事情を知っている教師達が彼を支えているのだ。

自分が作った答案がどれだけの影響を与えたのかは分からないが、少なくとも役に立ったのである。そもそもヘリオロスは答案を作っただけで、それを活用する事ができたのはユーベルトの実力だ。補講をただ受け身で流すのではなく、何かを得ようとしているその姿勢にヘリオロスは好ましいものを感じた。

そんな中で、ユーベルトがヘリオロスの事を調べていると知ったのは偶然だった。アーデルバルトに誘われて打ち合いに付き合った時、同じく訓練場にいたユーベルトの同級生達がユーベルトの話をしていて、その話題が彼の情報収集癖とその最近のネタがヘリオロスだという話だったのである。

「あのシュトヤバリーくん、なかなか凄いんじゃない?」

アーデルバルトがそう言うのは、噂話を耳にしなければユーベルトがヘリオロスの情報収集をしていることに気付かなかったからだ。目標に気付かれずに情報収集するというのは、文官にとって喉から手が出るほどに欲しい才能である。それなのに騎士科に進学せざるを得なかったユーベルトの存在がますます惜しい。

……ユーベルトは生粋の文官だ。

「ヘリオロス、すごい顔になってるぞ」

「うるさい。それより彼をそんな不名誉な名前で呼ぶんじゃない」

シュトヤバリーというのは森に生息する毛むくじゃらで突き出した顎から牙が生えた三本足の獣だ。他の動物より足が一本少ないのにどこから殴っても倒れないことから、しぶとい者や頑固な者を形容するときに使われる。

周囲から絶対に転科すると賭けられてさえいるユーベルトが未だ転科しないことに付けられた陰口のようなあだ名だ。ヘリオロスはそれが許せなかった。

「ユーベルトはしぶといんじゃない。自分の実力を知った上で地道に努力しているだけだ」

「……随分と気にかけているんだな、珍しい」

「自分でもそう思う」

「自覚はあるんだな」

自覚なんて嫌という程している。ヘリオロス自身も騎士の家系から文官科に進級しているため、どうにも自分の身に置き換えて考えてしまうのだ。

ヘリオロスも家長である父から文官科に進級してくれないかと言われた口だ。ユーベルトと違うのは命令ではなく選択肢として提示されたことだろうか。

ヘリオロスは子供の中で唯一魔術士である母の血を色濃く受け継いで魔力を多く持っていた。この国は万年魔術士不足で、ヘリオロスは魔術士になることを生まれた時から望まれていたのである。その一方で騎士としての才能もあった。だから父はヘリオロスにどうしたいか尋ねてきたのでる。

結局ヘリオロスは文官科に進んで、その傍で騎士の資格を取る為に最低限の講義と試験を受けることになった。魔術士と騎士の資格を同時に取るなど無謀だと言われたが、前例がないわけではない。それに騎士の講義に関しては家で受けた訓練や勉学が殆どだ。新しく覚えることもなく講義は復習と言えるくらいで、魔術士の勉学に支障をきたすこともない。もちろん簡単なことではなかったが、自分で選んだことなので苦とは思わなかった。

けれど、と思ってしまうのだ。これが自分から選んだのではなく完全な命令だったなら、きっとヘリオロスはどこかの段階で匙を投げていただろうと。

「努力という点に関して言えば、私は彼の足元にも及ばないな」

「……それは買い被りすぎだろ」

アーデルバルトが呆れたように言うが、ヘリオロスには買い被りすぎとは思えなかった。




ヘリオロスが学園を卒業して二年、魔術課で実績を重ねて評価が上がってきた頃にユーベルトの学年が卒業となって各部署へと配属された。卒業してからもユーベルトの情報を追っていたので彼が最後まで転科せずに騎士科を卒業したことは知っているが、配属先までは把握できなかった。

そんなヘリオロスにユーベルトの配属先の情報を寄越したのはアーデルバルトだった。

「お前のシュトヤバリーくん、城門に配属されることになったらしいな」

近衛騎士の中で着々と地位を上げている幼馴染みはあの件からずっと、ヘリオロスがユーベルトを気にかけていることを知っている。魔術課までは情報が来なかったんじゃないかと言って笑う彼に、ヘリオロスは怪訝な表情を返した。

「門番だって?あそこは兵士の管轄だろう?」

「うちに配属された子から聞いたけど、卒業試験も実技はギリギリだったんだと。それじゃあ騎士にはなれないだろ。ただ座学は相変わらず優秀だったみたいで、そこを買われて門番になったらしいな」

門番とて大事な仕事だ。不審人物を最初に弾く場所であるし、特に城門ともなれば他の門と比べ物にならない責任を負うことになる。偏見は無いが、それでもヘリオロスとしては納得がいかない。

「でも騎士科を卒業して一度も騎士として働かないなんて聞いたことがない。大抵は二、三年経験を積んでから適所配属で門に行くじゃないか」

「それはタイミングだなあ。今回は門番にどうしても必要だったみたいだし」

「どうしても……?」

「ちょっといいか?」

耳を貸せと指で示されて、渋々耳を寄せる。するとアーデルバルトから驚くような事を聞かされた。

「淀みが酷くなってるらしい」

「何だと?由々しき事態だが、それがユーベルトの門番配属と何が絡むんだ?……いや、分かった。そうか……」

この国では数百年周期で淀みが生まれ、魔物が出現し始める。そのために騎士は出征しなければならないし、聖女の探索や召喚が必要になる。この平和な世の中で騎士が動き出すと他国は情勢を探り始め、あわよくば大国の座を狙い始めるのだ。

ユーベルトに自覚があるのかは置いておくが、彼は物事を全て書き付ける癖がある。興味があることに限られるが、その興味というのは"何か引っ掛かりを覚えた時"で、その能力は情勢が揺らぐこの淀みの時期にとって必要不可欠だ。特にユーベルトは気になれば人物の肖像をも描くのである。これはヘリオロスがされているので確証がある。それらがあって、きっと学園から推薦がされたのだろう。

「彼の能力が買われたからだと理解した」

「騎士としての能力が無さすぎるのも確かだぞ」

「アッド……」

「事実だろ。学園でギリギリなら騎士として働き始めたら一年と保たないだろ。ご時世とやらに感謝だな」

話はこれだけだと言われて解散する。

アーデルバルトはああ言うが、騎士に配属されたとしてもユーベルトはそれなりにやっていけただろうというのがヘリオロスの見解だ。ユーベルトは何事にも真剣だが、息の抜き方を知っている。やる気だけがはやって潰れるようなヘマはしない筈だ。

……誰も彼も、彼を侮りすぎだ。

不服に思いながら、ヘリオロスは自分の席に戻ったのだった。


ヘリオロスの評価が正しいと確信を持ったのは、それからすぐの事だった。

魔物を討伐する目的の出征から帰ってきたアーデルバルトが無事の帰還を喜ぶ面々を押し退けて、ヘリオロスに爛々とした目を向けて興奮したように叫んだのである。

「お前のシュトヤバリーくんがやったぞ!」

「ユーベルトが何をしたのかは気になるが、それよりもその名前で呼ぶなと何度言えば」

「じゃあジニオガカグと呼ぼう!彼のおかげで助かった!」

「……は?」

ジニオガカグというのは人間並に学習能力のある頭のいい鳥の事だが、それは置いておくとして。門番を務めているユーベルトは出征に参加していない。なのに何故彼のおかげで助かったと言うのだろうか。首を傾げるヘリオロスに、ジークフリートは語った。

淀みが発生するのは実に三百年ぶりのことだったので、出現する魔物も澱みに関することも文献にしか残っていない。その情報をとにかくかき集めて、あとは現地で対応するしかないとできるだけの準備をして決行された出征だったが、初めての事ばかりで物資が間に合わず、途中で薬を切らしたらしい。そんな折に魔物に不意打ちで襲われた小隊が怪我を負ったのだという。その怪我も小さいものではなく、その場で足止めを食らう事になったのだが、治癒術を使える者はその後を考えて魔力を温存しておきたいと言い出す始末で、どうするべきか悩んでいたらしい。そこに新米の騎士が薬草を摘んできたのだと言う。

「あのジニオガカグくんがメモした薬草だったんだよ!あの子と同期の騎士達は皆役に立ちそうな事を写させて貰っていたらしい!お手柄だ!」

「……そうか」

「なんだよ、お前の贔屓の子の話だろ。もっと喜べばいいのにまったく……」

喜ぶと思って一番に教えに来たのにとぶつぶつ言うアーデルバルトに礼を言う。教えてもらえたことは有り難いし、ユーベルトの知識が役に立ったというのも喜ばしい。けれど、ユーベルトが讃えられたことにヘリオロスは苛立ちを覚え、そんな自分に戸惑ってしまった。

いつもユーベルトの才能が皆に認められればいいのにと思っていたのに、実際にこうして誰かに認められたら不服だなんて、自分は一体どうしてしまったのだろうか。

「ヘリオロス、もしかして嫉妬してるのか?」

「嫉妬……?」

「ジニオガカグくんのこと、素直に喜べないんだろ」

「うん……まあ、何故かわからないが……これは嫉妬なのか?」

納得がいかずに首を傾げていると、アーデルバルトはからからと笑った。

「ジニオガカグくんが功績をあげて褒められたことが気に食わない?」

「いや、それは素直に嬉しい。だから余計にわからん」

「……じゃあジニオガカグくんを褒める奴らが気に食わないんじゃないのか」

アーデルバルトが顔を顰める。何か気に触る事をしただろうかと窺っていると「なんか勘違いしてるなあ」と手を横に振られた。

「ヘリオロスは変なことしてない。むしろ何で気付かないんだって不思議に思っただけだよ」

「気付かない……?」

「無自覚かあ」

言うべきかどうかと悩むアーデルバルトを促すと、彼は渋々と口を開いた。

「ジニオガカグくんが結婚する想像をしてみればいいと思う。それだけ。じゃあ俺は職場に戻るから」

ユーベルトが結婚なんてあり得ない。

アーデルバルトの背中を見送りながら、当然のように出てきた答えにヘリオロスはどきりとした。

あり得ないなんてことはない。長子は必ず家督を継ぐため、彼らの結婚相手は必ず次子以降の者達だ。当然長子が女性であれば婿を娶る。ユーベルトがどこかの家に婿入りする可能性なんていくらでもあるのに、何故当然のように結婚なんてしないと思い込んでいたのだろう。

ヘリオロスは直ぐそこにある答えをどこかに追いやるように頭を振って、仕事に戻った。


その答えに向き合わなければならなくなったのは、それから時を置かずしてのことだった。

その日、ヘリオロスは珍しく実験で怪我を負った。と言うのも、新しく魔術を構築するにあたって助手についていた後輩がヘマをして小規模な爆発を起こしてしまったのである。幸か不幸か、魔術課はそういったトラブルを想定して城の端にある専門棟が割り振られているし、後輩はヘリオロスが庇ったため無傷だ。怪我人は自分だけで済んだのだから安いだろう。

課長に状況報告をした後、ヘリオロスは騎士課から程近い場所にある医務室に向かった。自分でも治癒術をつかえるだが、勤務中の負傷は医務室でという決まりがある。しぶしぶ受付をして応急処置をされて大人しく待っていると、医療士ではな医療士の白衣を上から羽織っただけの女騎士を付けられたのである。

「君は医療士じゃないだろう?」

「ご心配なく。資格はあるので間違いなく医療士ですよ」

「……君に頼むより自分の治癒術で治した方が良さそうだ」

立ち上がりかけたヘリオロスの肩をその女騎士が押し込めた。思いがけず強い力に驚いていると、彼女は目がまるで笑っていない微笑みを浮かべていた。

「話があるからわざわざ回してもらったんですよ、大人しく座っていてくださいます?」

有無を言わせないとは彼女のようなことを言うのだろうなと呆気に取られていると、ヘリオロスが動かないことを確認した女騎士は手際よく治療を始めた。

騎士という身分柄、大雑把なのかと思っていたが彼女の手つきは細やかだ。血の汚れを少しでも残さないように拭き取られて治療用の糸で仮止めされた後、治癒術を施される。医療士として専門に働いている者よりもよほど丁寧だと僅かに見える傷痕を眺めていると、器具を片付けた女騎士がヘリオロスにだけ聞こえるほどの小さな声でつぶやいた。

「ユーベルトの周りを嗅ぎ回るのをやめてもらえませんか」

ヘリオロスがユーベルトの情報を集めていることを知っているのはアーデルバルトだけの筈だ。どこから漏れたのだろうかと思いながらも彼女を促すと、心底鬱陶しそうに告げられた。

「知らない誰かに自分のことを調べられるのは気持ち悪いんですよ。これが婚約者やその家長からのものなら分かりますけど、ヘリオロス様はユーベルトの何でも無いのに情報の集め方が常軌を逸してます。普通ただの興味なら本人だけを調べますよね?何で友人関係まで探る必要があるんですか」

そこまで言われて、ようやく彼女がユーベルトの友人であるイザベラだと分かった。情報としては彼女のことを知っていたし顔も確認していたのだが、学園を卒業してからの容姿は知らなかったのだ。今やっと情報と彼女本人が合致した。グリュネヴァルド子爵家の第四子、イザベラ。ユーベルトと一番親しい友人だ。

「……君は気持ちが悪いと言うが、別に情報の取り方なんて人それぞれだろう。私は自分の好きなようにやってるだけだ。ユーベルトだってそうじゃないか」

「じゃあ言いますけど、今までもこれからも関わることのない相手の情報を何でそんなに集めているんですか?その情報を売る気もないくせに」

「それは……」

言い返そうとしたが、言葉が出てこない。彼女の言う通り、ヘリオロスはユーベルトとの関わりを持とうとしたことがない。それなのに何故そこまで細かく情報を集めているのかと問われると答えに窮した。

「その様子だと違うのですか?もしかして無自覚……?」

信じられないとばかりに目を見開かれた。そういえばアーデルバルトにも無自覚かと言われたことを思い出す。

何が無自覚だと言われるのか自分でも分からないが、イザベラの言い方をみるに彼女は何かしら思いつくことがあるのだろう。それを素直に尋ねてみると、彼女は額に手を当てて天井を仰ぎ見た。

「情報の集め方が常軌を逸してるから、ユーベルトを実らぬ花にしようとしてるんじゃないかと心配してたんです」

「私が?彼を?まさか」

同じような立場の後輩を心配しているだけだ。そう言おうとしてヘリオロスは止まった。本当にそうだろうか。

もし後輩を心配しているだけなのだとしたら、直接本人と関わって何かしら助言を授けるべきではないのだろうか。

いや、心配していると言っても見守る姿勢を崩すつもりがなかっただけだ。

どうして見守ることにしたんだ?

それは自分がユーベルトに関わるべきではないと考えたからだ。何故なら彼は確実に私と言う存在に萎縮するだろうから。

ユーベルトが萎縮したとしても、それを解して頼りになる先輩として接した方が見守ると言う姿勢に近いのではないか?

それは、もしユーベルトに拒絶を示されたらとーー

「は、……はは……」

そうだ、ユーベルトに拒絶されたくなかったのだ。何と臆病なことか。そもそも指摘された通り、後輩を心配するにしては情報の集め方が常軌を逸している。こんなだからアーデルバルトにあんなことを言われるわけだ。

「突然どうしたんですか」

戸惑いつつ怪訝顔を見せたイザベラに、ヘリオロスは皮肉げに笑った。

「いや、何と言うべきか……君の懸念は当たっていたと言うわけだ」

ユーベルトが誰かに婿入りなんて考えたくもない。

それがヘリオロスの答えだ。


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