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長編2本書き終えたら5年経っていた

 こんにちは、とかげです。


 長編の二作目が完結したので、その記念にちょっと思ったことを。


 とかげが書き始めたのは5年ほど前のことです。

 ちょうどコロナが騒がれ始める直前、「海外でなんか怪しい病気が流行っているみたい」と言われていた2019年の冬の頃です。

 ほぼ書き上げてから修正をしつつ投稿するスタイルなので、第一作を書き始めてから2年くらい経って初めて投稿をしました。二作目も一作目を投稿し終えた後、2年くらい書きためてからの投稿でした。



 執筆している期間というのはとても楽しいものですね。自分の好きなお話を創るのです。書くのです。それはもう夢中でした。

 通勤の途中、仕事のちょっとした合間、昼休み、帰宅後も寝る前まで。布団の中でも眠りにつくまで。頭が空いている時間は常に物語のことを考えていました。

 先の展開のことだけではありません。書くことのない物語の裏で進行している流れや設定なんかも考えます。

 全てを描写するわけではないので、すでに書き終えた部分でも、表現していない動きや思考なんかを想像して補完していました。何度も何度も。ああ、これが映像化を望む心なんだなって思いました。



 とかげは書いている時間が短いのです。実際に執筆しているのは休みの日の二、三時間くらい。思いついたことのメモくらいはしますが、それ以外は想像の時間です。

 とっても長い想像を経て、ようやく書き出すのです。思いつきや勢いでは書けないタイプですね。


 想像というのは文字に起こすよりも自由で、曖昧で、広がりのあるものです。そこに存在する物語は、いろんな可能性が重なり合った、確定していない姿です。

 ですから、頭のなかで想像している間というのは実際に書いている時よりもずっと楽で、それゆえに浸ってしまいます。ともすれば筆が止まってしまうことも。

 そんな危険をはらみながらも、嬉しい時間なのです。それはもう最高の娯楽です。




 でも、終わってしまいました。




 不安はあったのです。一作目を終えたときに。


 次があるのだろうかと思いました。書きたいことを書き終えてしまったのです。まだ書きたいものがあるのか。


 幸い、ありました。それが二作目です。



 でも、終わってしまいました。



 嬉しい。でも寂しい。

 自分の生み出した物語は何度読み返しても楽しめます。面白いと思えるのだから、読めばいいのです。

 ただ、その先がないのです。一番楽しいと感じる「想像」の時間は大幅に減ってしまいます。



 でも、まだありました。



 二作目を修正しつつ投稿している間、書きたいものができました。また物語の世界に浸ることができる。そう思うと嬉しくなりました。

 別に、誰かに読んでもらいたいというわけではないのです。そうなればより嬉しいというだけで。


——ごめん。うそ。もう少し読まれたらなって思います。正直な気持ちは。


 ともあれ、義務感などない趣味の世界です。書きたいから書く。それが本質かなって思います。でも逆に、書きたいものがないというのは、なんだか自分の中にもう興味あるものがなくなってしまったかのように思えて不安になるのです。

 書きたい題材を探す、ではなく。日々の生活の中で、いろんなお話に触れる中で、自然と「こんなことが書きたい」と思えるようになれば、それが幸せかなって思うのです。


 幸い、三作目もできそうです。そのうち投稿します。


『いつの間にか5年経っていた』なんて思えるほどに、日々夢中になることができています。忙しい日常の中でも、楽しめる時間を持つことができています。



 まだまだとかげの楽しい時間は続きます。






 みなさんも、良い執筆ライフを。









本文ではあんなふうに書いていますが、このエッセイはほぼ勢いです。とっ散らかっています。




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― 新着の感想 ―
嬉しい。でも寂しい。 ほんに寂しい。大作であればある程。 新たなる大作が書けるのが羨ましい。 私は大作を書く熱がなくなってしまい(⌒-⌒; ) 熱さは代表作で燃え尽きたので。 読み返して一番楽しい…
書いてくれてありがとう! このエッセイは全てのなろうユーザーの代弁者であり、最高の賛辞でもあると思います!
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