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第1話

「…」

「こら早く起きないと入学式遅刻するよ?」

「えっと〜誰?」

「寝ぼけて親の顔を忘れるなんて酷いなー」

「…」

「とにかく!早く降りてきなさい」

「!?ここどこ?」

(今の人私の親って言ってたわよね?…ほんとにの誰だ?見覚えはあるんだけど、とりあえず寝ぼけて変な夢見てるだけかもだし顔を洗おう)

「…えぇ!?このこの金髪碧眼ショートヘアーはもしかして」

「ルース!うるさい、起きたと思ったらなに?」

「ごめんなさーいお母さん」

(いやいやいやいやいやいやいやいや、まじだマジでそうだ、私乙女ゲームの主人公に転生してる!???)


(とりあえず落ち着いて朝ごはん食べてるけど…普通転生する時ってゲーム始まる結構前か始まってすぐだと思うんだけどゲーム始まる数時間前って、これが処刑される悪役令嬢だったらって思うとゾッとするよね、って言うか私いつの間に死んだ?…もしかして目の前が真っ白になったあとの記憶が無いからもしかして道路のど真ん中で倒れて引かれて死んだ?…多分そうだなまぁ意識失ってたから辛い気持ちはなかったけども)

「ルース今日はやけに静かだね?緊張してんのかい?」

「そうだよ…だって貴族ばっかりの所に行くんだよ?緊張しちゃうよお母さん」

「それもそうだね夜ご飯は豪華にするから」

「うんありがとう、寮は明日からだもんね」

(危ねー私が設定資料読み漁ってるかつ、もと演劇部で良かった不審に思われてない)

「ご馳走様お母さん美味しかった上で準備してくるね」

「時間ないから早く降りてきなよ」

「わかってるって」


(いやーイベントとかでコスプレしてる人とかの衣装見てたけどやっぱ本物は違うねー材質完全に解釈一致過ぎて辛い…ってか待って推しと同じ服きてるってことだよね?うわぁまじ?神じゃんそれはもうん?推しと同じ服…)

「キャーーーーー!」

「ルースどうしたの?」

「あ、お母さん…タンスに指ぶつけちゃって痛くて」

「あぁそう、なら良かったけどルースあなたおっちょこちょいなんだから気おつけないと」

「ごめんね〜」

「謝って欲しいわけじゃないのよ、あなたがなれない空間でやってけるかどうか心配なだけ、お母さんのお節介だから…気にしないで」

「そっか、心配してくれてたんだ…ありがとう」

「そろそろ行かないと準備できた?」

「うん!できた」

「そう、行ってらっしゃいまた入学式でね」

「うん!わかってるよお母さんいってきまーす」

(ん〜この世界に転生したのはいいけどさ私乙女ゲームの攻略部分は別に興味無いんだよなー、推しはゲームではスチルに数枚描いてあるだけだし、けどさぁ一目惚れしちゃったんだよね、片目隠れててミステリアスだし、目にハイライトがないのが何か闇がありそうで好き、あのThe魔女って感じの帽子被ってるのがよりミステリアスを加速さてるのよ、学園の制服をアレンジするとしたら制服を作ってる所に正式に依頼をすればOKだけど…それって結構高いから普通は手を出せないんだよね、でもなのに魔女ぽい帽子かぶってるの意味あるよね好き、髪型が玉ねぎヘアーなのもいいよね三つ編みじゃなくて玉ねぎヘアーっていうのが三つ編みできないのかな?自分でくくってるのかな?っていう思考が働きまくっててやばい萌える、今作には出てこないけど絶対キャラデザこんなに凝ってるんだから次回作とか出たら絶対中心人物になるんだよ!わからんけどさ!)

(ゲーム内では入学してすぐの実力テスト前から終了までのクラス分けで主人公ルースと同じクラスだったことでも初日以降のスチルに写ってないからどうなんだろ?欠席しやすいのかな?、そして設定資料を読み漁ってわかったことはメイト・タブーという名前であることと、同じ帝国内で3人しかいない公女のうちの一人であることだけでもこの設定を使うってことはやっぱりモブでは無いのよ!うんうんそゆことそゆこと)

ドン

「あ、すいませんちゃんと前を見てなくて…」

「大丈夫ですよ私も考え事してましたし」

「本当にすみません…」

「お互い様ですし、それとその制服もしかして」

「あ、はい入学式に行こうと」

「学校の方向とは逆ですけど」

「……実は落し物をしてしまって」

「えぇほんとですか!?手伝いますよ」

(黒髪ロングにメガネ…ゲーム内でも資料集でも一度も見たことがない…もしかしてモブキャラ…なのかな?だとしても落し物したんだったら手伝ってあげないと)

「えぇそんな…悪いですよ」

「でも必死になってるってことは大切な物なんでしょう?」

「は、はい私の一番の宝物で大切な物なんです」

「それなら尚のこと手伝いますよ!そんなに大切なものなんでしたら」

「……それじゃぁお願いしても宜しいですか?」

「喜んで!」

数十分後

「もしかしてこれ…ですか?」

「あ、はい、はいはいはいこれです、これ!良かったぁ壊れてない、ほんっっっとうにありがとうございます。」

「いえいえ、良かったです」

「あ!入学式行かないと!」

「あ…今何時だってあ、あと3分」

「これだと教室には寄れませんね」

「と、とにかく!急ぎましょう」

「ちょっと待ってください、転移魔法を、使う、ので、大丈夫、です」

「え、て、転移魔法って」

(え、転移魔法って古代魔法だよね?今使える人はいないし、認知されてないんだけど、ほんとにモブキャラ?)

「まだ、練習段階、なので、少し変なところに、飛んだり、する、可能性は、あります」

「そ、そうわかった」

「それでは、私に、捕まって、て、くだ、さい…」

「え、あぁ了解」


次回投稿予定日

来月中旬までには(あくまで目安なので遅れる場合がございます)

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