子供の行方 登場人物紹介(読後用)
●御庭番衆
・宮地 日向
本作の主人公。
後の御庭番衆である元紀州藩の下士で庭番の家系。
持ち前の天真爛漫さで興味本位で動く結果、トラブルに巻き込まれたり、巻き起こしたりする。
叔母である日葵とよく似ている。性格も見た目も。
そのため、仲が良いのだが、二人が揃うと問題が大きくなりやすい。
叔母の日葵が創設したひまり流印地打ちの二代目を自認する。
修行だけは終えた非公式の御庭番衆である。
今回のエピソードでは、商家の箱入り娘に変身して家出屋に潜入した。
身形や言葉遣いはしっかり変えられたものの、お菓子好きは隠せなかった。
花月屋に訪れた際には、お気に入りのお菓子である松風を所望した上、全て食べ切った描写があった。(9.日向の変装より)
さらに、潜入した家出屋では、おみよがいないことがわかると、お菓子部屋にて、お菓子の山を作り食べるのに夢中になる。(10.楽園と泥亀より)
そこへ不審な訪問者が現れた際には、懐に手を入れた描写があったが、本来は懐剣を握るところ。
しかし、次話では懐から饅頭を取り出していたことから、単にお菓子をネコババしただけのようである。(11.脱出より)
・川村 日葵(旧姓 宮地)
紀州藩にいた頃に、部屋住み同然だった徳川吉宗と出会い仲を深める。
それをきっかけに、吉宗の構想であった庭番を忍び集団へと変革するための計画に協力した。
その功績として、女だてらに忍び修業に混ざり、技術を学ぶ。
群を抜いて優秀な成績を残した日葵は、御庭番衆になる事を勧められるが、断る。
体型、性格がよく似た日向が忍術を修めたのも、日葵の影響を受けたものである。
日向とは似たもの同士だが、年齢を重ねた事で幾分落ち着いている。
宮地家の出身のため、印地打ちを得意とする。
今回のエピソードでは、常磐津の師匠に変装し、首謀者である鶴松を捕らえた。(16.くノ一 二人より)
・薮田 仁斎
御庭番衆である薮田家の前当主。
薮田家の特殊技術として薬学に通じる。
自宅で薬草園を管理しており、御庭番衆が用いる医薬などを作製している。
・薮田 定八
御庭番衆統領
吉宗の側に仕える。
薮田仁斎の子で、御庭番衆の薮田家当主。
●花月屋
・金衛門
青物市場という呉服屋に向かない地で花月屋を大店に育て上げた商人。
近隣では篤志家として評判だが、背後では鶴松を動かし人身売買を行っていた。
鶴松が捕まったのちに町方に捕らえられる。
・鶴松
花月屋の番頭。
近隣では、出世頭や俊英と呼ばれるほど若いうちに出世をした。
内実は、家出屋の仕組みを考え出し、人身売買により巨利を得た。
その見返りとして、出世できたに過ぎなかった。
日葵や日向たちに捕らえられ、町方(警察)に突き出された。
・女衒の泥亀
鶴松と共謀して家出してきた見目麗しい少女を遊女として岡場所に売り払ってきた。
哲太や日向が家出屋に潜入してきた事から、事態が露見するのを恐れ、上方に逃亡した。
●神田の浮浪児
・哲太
神田の稲荷神社に塒を持つ浮浪児。
面倒を見ている《《おみよ》》が家出屋に行ったきり、戻らなくなったので、自分も家出屋に潜入した。
しかし探っていることがバレて、鶴松に追い返される。
《《おみよ》》を見つけられなかったため、もう一度潜ようとしていたところで日向と出会う。
世知に長け、仲間を想う気持ちが強い。
日向といるとツッコミ役になってしまう。
・おみよ
空腹に耐えかねて家出屋に行ってしまった浮浪児。
その後、女衒の泥亀に連れられて岡場所に売られてしまったが、日向たちに助け出される。
助け出されたものの、他人への不信感から心を閉ざす。




