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第86話「決まりと不安」

「それで俺がこの子を守ればいいのか?」


「もし何かあったら友達だって心配するでしょうし、それに親御さんまで」


「だがな、この件はこの子の問題なんだろ?ずっと付き添いっていうわけにもいかんし」


「何を言ってるの!!私がこの子たちに先生と呼ばれてるのが分からないの。あなたも私と同じ立場だったら今と同じ状況を考えるはずよ」


2人の声を聞きながら麻友はオレンジジュースをずずっと飲んだ。


「あの、別にボディガードを付けなくても私1人で大丈夫なんですけど」


「そうは言ってられないわ、あそこは今いるここと違って言葉が通じないのよ。誰か会話できる人を付けないと」


「んー、じゃあ仮先生が一緒に来てくださいよ。このボディガードさんと一緒より先生のほうが長い付き合いだし安心出来るから」


「私は忙しいのよ、この前新しい教え子が出来て今猛特訓中なの」


「はぁ……」


実は麻友は仮先生とそのボディガードと呼ばれる男性と喫茶店でお茶をしていた。

なぜそういうことになってるかというと、高持生徒会がアメリカの学校から表彰されたということであった。

本来ならそういう情報は会長に伝わることであろう。

だが、何故か情報は麻友に入りそして会長や生徒会メンバーに知られてはいけないということだった。


「でもその学校は何で会長に知らせちゃダメだって伝えてきたの?」


紅茶を一口飲み仮先生はそう言ってきた。


「会長のお父さんが逝去されても高持家とその学校を守り未成年でも尚、1人で頑張ってる姿が素晴らしくて本人には知らせたくないみたいなんですよ」


「ふーん、つまり驚かせたいのね。それで代表であなたが来てくれって?」


「はい」


「でもあなたがアメリカ行ったらみんな心配するんじゃないの?」


「そこは夕陽たちだけに伝えておこうかなと考えてます。何がなんでも会長だけには秘密にしてって言われているので」


「あなたも大変ね。でも、やはり私は一緒に行けないわ。だから、この件は丸田さんにお願いして」


「そりゃないっすよ」


2人の会話を聞きながら麻友は苦笑いするだけであった。



その頃、会長の家では美女コンテストが続いていた。

マイクを持ったメイドさんが次は誰が検査しますかと言ってる所に林檎の番となっていた。

それを見てた夕陽と優芽はどうせ良くない結果になると談笑してる間、会長はとある場所にいた。

そこは倉庫でも自分の部屋でもない麻友の妹の部屋であった。


「失礼するわね」


そっとドアを手で押し妹の全体が見える位置に進む。


「会長さん」


「麻友…お姉さんはどこに行ったか分かる?」


「今朝出かけに行ったままだけど」


「そうなのね、教えてくれてありがとう」


「あの…!」


会長は出ようとしてた部屋から妹に振り替える。


「お姉ちゃんのことあまり心配しなくても大丈夫だと思います」


不安そうな表情に会長は微笑んだ。


「分かってるわ。ごめんなさい、邪魔しちゃったわね」


部屋を出ると会長は廊下へと歩き進みそこから見える小窓から外を眺めた。


「…麻友…」


そう呟くと会長は美女コンテストの会場へと向かった。

今年初の更新ですね、あけましておめでとうございます。

ここずっと書くことが出来なかったんですけど最近は漫画を読み始めて物語を作る書くことは良い物だと思い頑張ってここまで書いてみました。

さて、今回は高持がアメリカの学校に表彰されたお話でしたね。このまま麻友がアメリカに行くことになるのか、でも、私自身もアメリカに行ったことないのでどう捉えて書けばいいか実はまだ分からないというか多分書けないと思います。でも、次の話も何とか流れになるように頑張って書きたいと思います。

それでは。

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