第80話「イベント」
「美女コンテスト?」
突然林檎は会長に渡されたチラシを見てそう言った。
「私の家で毎年恒例のイベントなのよ、ただ、参加者がいつもメイドさん達ばかりで飽きてきたところなの」
「つまり生徒会メンバーに参加させて新しい変化が見たいと思ったのね」
「林檎さんは参加してくれるわよね?」
「もちろんよ!学校にはない珍しいイベントだもの、楽しませてもらうわ」
「良かったわ」
会長は林檎に承諾され安心する。
するとそこに麻友がやってきた。
「会長、卓球部の部員が部費が足りないって言って困ってましたよ」
「え?おかしいわね、この前に渡したはずなのに」
「もしかして全部使い果たしちゃったんじゃないですか?」
「それはないと思うんだけど、全部部長さんに渡してるし」
「とにかく私がもう1度確認してきますよ」
「ごめんなさいね、お願い麻友」
はーいと返事をすると麻友は生徒会室を出て行った。
生徒会室から離れて卓球部がいる体育館に向かおうと麻友は歩いてると途中に夕陽と出会った。
「そんなに急いでどこに向かおうとしてるの?」
「あ、夕陽。これから卓球部に部費の確認しようと思って、何でも、会長が渡したのにもう足りないって言ってるんだよ」
「それはおかしいわね、いいわ、私も一緒に付いていく」
「え、でも、優芽が待ってるんじゃないの?」
「あの子は用事があるみたいで先に帰ったの、だから大丈夫よ」
「ふーん。じゃあ行こう」
麻友と夕陽は体育館へと向かった。
体育館に到着すると2階の広場で卓球部員はコンコンと球を打ち部活動に集中していた。
1階の広場では半分に分かれバレーとバスケでボールを打っている。
「部長さんいると良いんだけど」
「ここからじゃ見えないわね、2階に上がりましょ」
夕陽にそう言われ2階の階段を上ろうとすると突然脇から声をかけられた。
「ごめんなさい!!もうしませんから!」
突然のことに麻友と夕陽は意味が分からなかった。
「えっ、どういうこと?」
「あなたは誰?」
「とにかく謝りましたから!では」
部活動の部員かと思ったが体操着ではなく制服を着ていた。
女の子は頭を下げると慌てて体育館を出て行った。
ここからまた前みたいにコメディーが書けたらいいなと思い書いてみました。
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。
それでは。




