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第73話「お姉さん同士の喧嘩」

夜中、歌津は里の仕事終わりを客室で待っていた。

自分で払った客室なので里に仕事が終わったらこの部屋に来るように伝えてあった。

ガチャンと部屋のドアが閉める音が聞こえるとベッドに横になってスマホを見てた歌津は上半身を起こした。


「お帰り―」


「…ただいま、先に寝てても良かったのに」


「いやー、里ちゃんが頑張って仕事してるのに先に良い思いはできないでしょ」


「私は気にしないけど」


「そこは気にしてよ」


「…はぁ、ちょっと疲れたしシャワー浴びてくるね」


最初に深くため息を付くと里はシャワーを浴びる準備をする。


「ねぇ」


歌津はため息ばかり付いてる里を気にして声をかけた。


「何?」


「何か思い詰めてるみたいだし悩みがあるなら私に相談してよ?恋人同士なんだからさ、何でも言って話し合うのが普通でしょ」


「……恋人同士ねぇ…」


「里ちゃん?」


「歌津ちゃん、他に好きな子いるでしょ?」


「えっ、いるわけないじゃん。私は里ちゃん一途よ」


「でも、あの時の歌津ちゃんはすごく楽しそうだった」


「あの時って?」


「自動販売機の前でお話してたあの時よ」


「あー!あれは普通にからかってただけよ、恋愛感情1つもない、ただの友達」


「そうかな?私と恋してた時の目とその子と話をする時の目が同じだった」


「気のせいだって、里ちゃん考えすぎ」


「へー、じゃあさ、これは何?」


里はタバコの吸い殻をポケットから取り出した。


「それがどうかしたの?」


「ここのホテルは全面禁煙って言ったよね?なのにどうしてこれが107号室にあったの?」


「そんなことで私を疑うわけ?もしかしたら他のお客さんの物かもしれないじゃん」


「それはありえない。107号室にはあの子たちが泊まってる、そんなに都合よくあの部屋でこれが出てくるもんですか」


「私があの子たちの部屋に行ったってことがそんなに問題なわけ?」


「普通だったら行かないでしょって話をしてるの」


「行くも行かないのも私の自由でしょ。というよりいつそのタバコを拾ったのよ」


「掃除係のスタッフが部屋の前を通った時に嫌な臭いがしたから注意したらこれを見つけたのよ」


「ふーん、なるほどね。もう話は大体わかった。この喧嘩も頭に刺激が来るイベントで良かったね!!」


そういうと歌津は怒りバタンと部屋を出て行った。

残された里はイライラしながらシャワーを浴びて自分の涙と共に洗い流すのであった。



いつも生徒会メンバー中心に書いていましたが里と歌津のお話も書いてみました。

相当里ちゃんはストレス溜まってますね。

次回も頑張って書きたいと思います。

それでは。

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