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第65話「心配」

「それで?何でこういう状況なわけ」


麻友は目の前の状況を見て生徒会メンバーに言った。


「それはー。私の責任ね」


林檎はとても反省していた。

どういう状況かというとそれはみんなの目の前に立ってる潰れた入口が原因であった。

いや、入口だけではなく、その遊園地といわれる全てのアトラクションが潰れていた。

動きそうにもなく全て錆びていて人影の姿はない。

もちろんスタッフと呼ばれる人もいなく、その遊園地はガランと静まり返っていた。


「まぁまぁ、落ち着きましょうよ、全部林檎さんのせいじゃないんだし」


麗華はそう言うとみんなのいら立ちを抑えようとする。


「それもそうね、動遊園地ってことだから奥で動物園はしてるみたいだし」


夕陽からの発言に林檎は突っ込みを入れた。


「そこよ!遊園地はしてないけど動物園はしてるわよ」


「林檎―っ」


麻友のいら立ちに林檎はしゅんとする。


「ごめんなさい」


「とにかく林檎さんも反省してるみたいだし奥の動物園で楽しみましょうよ。ねっ?」


「会長がそういうなら」


会長の切り替えを先頭に麻友たち生徒会メンバーは付いていく。

しぶしぶとみんなの後ろに付いて歩いていく林檎。

こうなってしまったのも数日前に林檎が懸賞で当てた動遊園地1日無料券が原因であった。

電話からのお知らせで当初は林檎も怪しいと思っていたが、いざ乗ってみるとそれは明らかな嘘であったのだ。

ただ、動物園はしてるみたいで。




暑い中、動物園でチケットを買うと生徒会メンバーは入口へと入っていく。

だが、お客さんはあまりいなく数人がいるくらいであった。


「こうガランとしてるとまるで貸し切りみたいね」


入口から歩き広場へ出た所で夕陽は言った。


「でも見て!動物たちはたくさんいるよ」


触れ合い広場でヤギやウサギなどで楽しむ優芽。

その後に夕陽は続いた。


「可愛いかしら?」


「可愛いよ!ほら、夕陽もこのウサギちゃん触って」


触っていたウサギを夕陽に触らせようとする。


「ほんと可愛いわね」


「ねぇ?」


「何かしら?」


「私の頭を撫でるんじゃなくてウサギちゃんを愛でてよ」


「ウサギよりもっと可愛いっていう証拠よ」


夕陽と優芽がじゃれてる間、麻友たちは虎・ライオンコーナーに入る。


「会長、一緒に写真撮りませんか?」


麻友は檻の前にあるライオンと一緒に写真が撮れるコーナーで会長を呼んだ。


「いいわよ。あっ!その前に」


「会長?」


「麻友の前に林檎さんと写真が撮りたいわ」


麻友と写真を1番最初に撮ると思っていたが後ろにいた林檎に話題を振ってきたので本人は驚いた。


「えっ。私は別に、麻友と一緒に撮ったら?」


「今は林檎さんと撮りたい気分なの」


会長は落ち込んでいた林檎を気にしていた。

やはり会長にとって生徒会メンバーが1人でも元気がないと楽しめないのだろう。

会長と呼ばれるくらいだからみんなを少しでも楽しませようと気持ちは強く持っていた。


「林檎、早く」


麻友からにも誘われ林檎はあまり気が向かない中、しぶしぶと写真が撮れる定位置に歩き立つ。

その横では会長も隣に立ち枠の中に入る。


「じゃあ撮りますよー。はい、ピース」


会長と林檎が撮ってもいい位置に付いたので麻友はカメラのシャッターを押した。

写真が撮れたと思い林檎はその場から離れようとする。

するとそこに会長が声をかけた。


「待って」


「さっきから何なのよ、私は1人になりたいんだから放っておいて」


「ただ私は貴方のこと責めてないって伝えたくて」


「それが余計なお世話なのよ、1人になりたい時は1人にさせてちょうだい」


そう言うと林檎は1人で先に行ってしまった。

残された麻友、会長、麗華、はとは後ろ姿を見つめる。


「そっとしておくのも良いと思います、今は時間が何とかしてくれますよ」


麗華に言われると会長は理解した。


「そうね」


会長たちが暗い空気でいる中、麻友は気にしていた。


ずっと今まで書いてきてなかったネタは動物園もそうなのですが、実はもう一つあります。

ただ私の体験したのがあまりにも短かったので、それはすぐにお話が終わってしまいそうな。

次、いや、その次々に書けたらいいなと思ってます。

それでは。

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