第60話「和解」
「会長、もうこの高持家で関わってる所は全てお終いになったわよ」
「どういうことなの、林檎さん」
「△〇×時、高持家当主高持大五郎様持病で逝去。噂では病院に何者かが侵入して殺害されたって持ち切りだけど本当かどうかは分からないわ」
「そんなお父様が」
「会長、林檎からの情報で知らされるってことはもう既に連絡手段が破壊されているんじゃ?」
麻友の予測に会長は我に返った。
「そうね、このままだと大変なことになるわ」
あまりの会長の落ち着きに生徒会メンバー全員はこう思った。
「何でそんなに落ち着いてるんですか?もしかしたら会長の命までもが危ないかもしれないんですよ」
みんなが思うことを代表して麻友は言うと生徒会メンバー全員は会長に注目する。
「麻友、貴方と、ここに生徒会メンバーが集合してるからよ。私たちはずっと一緒だった、どんな時も乗り越えてきた。だからみんなの強さを信じているのよ」
「でも、でも、私たちは生徒会メンバーといっても一般生徒なんですよ。武器だって持ってないし、仮に会長が襲われたらどう戦えばいいんですか」
「麻友の言う通りね。私だったらもし優芽の身に何か危険が迫ってるとしたら警察に相談するわ」
「…夕陽…」
「でも、警察より優芽を愛する強さのほうが勝つわね」
そういうと夕陽は優芽と二人の世界に入っていった。
「それよりどうするんですか? 会長、今自分の身の危険を感じているんでしょ?」
林檎にそう言われると会長は頷いた。
「さっき麻友も言ったように当然ながら武器も持ってない。警察にも頼れないってなるとあれしかないわね」
「あれって?」
生徒会メンバーでの会話は書いてる私でも楽しいです。
なんかすごい展開になってきましたけど見守っていただけたら幸いです。
それでは。