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第53話「家庭の事情」

「夕陽、大丈夫?」


麻友は考え事をしている夕陽に声をかけた。


「平気よ」


「でも、何か悩みがあるんだったら私に…」


「麻友は心配性ね。優芽がいれば私は強いの。もし悩みがあるんだったら麻友じゃなくて優芽に話してるわ」


「そうだよね、分かった」


麻友は納得すると自分の席に戻った。

そして時間は過ぎ、放課後になった。

夕陽が悩んでる当日優芽は学校を休んでいた。

何やら家庭の事情だという。


「夕陽さん、明日のことだけど中止してもいいのよ」


生徒会室で下を向いて考え事をしてる夕陽を見て会長は言った。


「止めたらこの学校の風紀が乱れるじゃないですか」


「でも、私は本人が辛く苦しいことはしてほしくないの」


「大丈夫です」


夕陽は席を外し、生徒会室を出た。

心配そうに麻友は会長へ話しかける。


「会長、何があったんですか?」


「実は…」


会長は麻友と林檎に伝えた。

そして、翌日。

優芽は学校へ来ていた。


「おはよう、麻友」


「おはよう、優芽。ねぇ、夕陽のことだけど」


「夕陽がどうかしたの?」


「実は…」


こそこそと麻友は優芽に話した。


「おはよう、優芽」


「夕陽!!」


優芽は泣きながら夕陽に抱きついた。


「どうしたの?優芽」


「どうしたのじゃないよ、どうしてこう戦う以前から話してくれなかったの」


「例のこと聞いたの?」


「うん」


「ごめん、でも、これは私の家の問題だから関係ないことなのよ」


「関係あるよ!夕陽は私の家族なの、将来結婚する仲なの、大切な存在なの、だから関係ないって言わないで。一生付き添っていく身だから何でも私に話して教えて伝えてどんなことでも些細なことでも、夕陽が聞いたもの全部」


「優芽……ありがとう」


夕陽は涙をこぼし優芽を抱きしめた。


「夕陽、今回の戦い出ないで」


「でも、出ないと負けを認めたことになる」


「そんでもいいじゃない」


「でもね、勝たないと一生この生徒会はバカにされたままになるのよ」


優芽はうぐぅと涙ぐみ落ち込んだ。


「大丈夫、私はどこにいても優芽の1番よ」


頭を撫で夕陽は自分の胸に優芽の頭を置いた。


一部分を修正しました。


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