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第3話「友達からの支え」

今日から、いつもと違う恐ろしい生活が始まろうとしていた。

恐ろしいと言うのは、私が生徒会の役員になったことで周りからの生徒から何を言われるか分からない生活が始まるからだ。

昨日の生徒会長からのお誘いの話題は、すでに学校全体に広がっていた。

生徒会長の話題は、問題があって次の日に噂となって広まる。


教室にいた私は、生徒会長のファンに囲まれていた。

次々と質問が私に降りかかる。


「麻友さん、話を聞かせてもらえないかしら。どうして生徒会長に目もくれない貴方が、生徒会の役員になれたのかしら」


「そ、それは・・私にも分からないです。ただ、生徒会長は私じゃないとダメって」


「ふ〜ん、あなたじゃないとね・・でも、これはこれで面白いかもしれないわね。あれも実現するかもしれないし」


「え、あれって?」


「何でもないわ。それじゃ、また後で」


そう言って、ファンの人たちは自分の教室に帰って行った。

生徒会長のファンだから、私が生徒会の役員になったことで、どうして私なのかと強く言われると思ったが、そうでもなくあっさりと帰ってしまった。

でも、さっき言っていたあれとは何だろうと考えていると、さつきが私に話しかけてきた。


「もぉ、麻友! 麻友が生徒会の役員になったなんて、驚いたよ。どういうことがあって、そんな展開になったの?」


「うん、実は昨日の手紙でこういう展開になったんだよね」


「ああ、あの手紙って告白する相手からの手紙じゃなかったの?」


「そうなんだよね。実は、生徒会長からの手紙で」


少し朝からファンの追っかけや、話し合いで疲れ気味であった。

なので、軽くため息をついて、話に戻った。


「なるほど。で、今の状況になったわけか」


「うん。屋上で、生徒会長から生徒会の役員になってくれないかって頼まれて」


「麻友は断らなかったの? 普通の麻友なら、生徒会とか会長とか興味ないのに、OKするなんて珍しいよね」


「まぁね。だって、会長が私にしかできないことがあるって言われちゃったもんだから、ちょっと心が揺さぶられたというか、なんというか」


「ふ〜ん。でも、麻友にしかできないことって何だろうね? 麻友は知らないの?」


さつきは面白そうに、ノリノリで聞いてきた。


「知らないよ。一応、生徒会長に聞いてみたけど、教えてくれなかったし。一応、今日の放課後生徒会室に行ってみるよ」


「いいな〜。ずっと生徒会長と一緒にいられるなんて、うらやましすぎる。でも、ファンとしては、離れて見ていた方がいい味なんだよね」


「ははは。今日から大変な毎日になりそうだよ」


「頑張って、麻友。困ったことがあったら、相談にのってあげるから。いつでも言ってね」


「ありがと、さつき」


そして、一日の授業は終わり、緊張する放課後となった。

生徒会や生徒会長に今まで、目もくれなかったので、こう生徒会に関わるということに緊張していた。

だが、いつまでも緊張して生徒会室の前でうろうろしているのはよくないので、麻友は大きな一歩を踏み出した。














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