第25話「麻友作戦」
夕方、仮先生追い出し作戦が始まった当日。
麻友は職員室前の排気口の中にいた。
排気口の中はとても狭くて前かがみになっている。
中は少し暗く、一人入るのが限界だ。
排気口の中にどうやって入ったのか、それは秘密である。
ザァザァ~、小さいノイズが入り、麻友が持ってる無線機から応答が入る。
「こちら、林檎。何か変わったことあるかしら」
「いえ、特に、何もありません」
「そう、それじゃ続きをお願いするわね」
「はい」
と、言ったものの、仮先生は職員室から出てこない。
これから、するべきことは、仮先生を追い出すこと。
手元にあるのは、ビービー玉が入ったおもちゃの鉄砲、あとは、仕掛けの爆弾である。
これで、本当にどうなるか、どうか、まあそれは林檎に任せることにしよう。
「ふぁ~、狭いし、暗いし、何だか眠くなってきたな」
あくびをして、だらだら~とくつろぐ。
このまま眠りたいと思ったのだが、眠ってしまったら他のみんなに迷惑がかかる。
我慢しよう。
麻友は、目をこすりながら、寝ないように頑張って起きようとしていた。
すると。
ガラガラ。
職員室のドアが開いて、仮先生が出てきた。
よし!
「こちら、麻友、仮先生が職員室から出てきました。早速、攻撃を開始します」
無線のノイズが走る。
ザァザ~。
「了解」
無線機から林檎が答える。
そして、まず最初はおもちゃの鉄砲。
「これを仮先生の背中に当ててっと」
小さい音で、パンパン。
すると、仮先生は、後ろを振り返った。
「何かしら、何か背中に当たったような気がしたのだけれど」
背中を気にして、周囲を見回る。
だが、周りには誰もいないことを確認して、何もなかったかのように過ぎ去ろうとする。
「気のせいね」
「あ、あ、こちら、麻友、次の攻撃で止めます!」
慌てて、ノイズで答える。
「今度は、これっと。ほいっ」
クマの形をしたぬいぐるみ、それを、麻友は小さな排気口のスペースから仮先生にホン投げた。
すると、ババババン!
ぬいぐるみは、仮先生の頭上に飛び、そこから真下へ爆竹のように飛び跳ねた。
だが、ただのおもちゃなので、怪我をしないよう爆発は小さ目である。
「きゃっ!!」
仮先生は悲鳴を上げた。
「よし」
麻友はやったーという表情をかかげ、嬉しそうである。
「こちら、麻友、第二の作戦でダメージを与えました」
「了解、次は、夕陽、優芽の番ね」
林檎は麻友から、次の候補者、夕陽と優芽に伝えた。
無線で通信してる中、仮先生は、体制を整えていた。
「ひどいイタズラね、何だか、嫌になるわ」
冷や汗をかきながら、仮先生は生徒会室へと向かった。
お久しぶりです。
中々思うように書けないですね、もう、これがまさしく
イタズラというよりいじめに近いかもしれないですね。
でも、不快に思わないでください、まあ、不快に思った方すみませんでした。
とりあえずいたずらという設定でご理解いただけると幸いです。
今回は仮先生が生徒会室に行くのを麻友たちが止めるといった内容です。
次話は、夕陽と優芽なので、エロくなるかもですw
では、お楽しみに。