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恒久結びの泉  作者: Anqud
1、恒久結びの泉
1/2

0、プロローグ

ちょいちょい編集しながら書いていきます

広大な森に湖ひとつ 不思議な泉がありました

あっちとこっちを結ぶ道 迷い込んだら戻れません

あっちに絶望したならば どうぞこっちにおいでませ

恒久の時を生きながら 徐々に失望しなさいな



鬱蒼とした森の中

その周囲を小高い山が、外の世界から隔離するように立ちはだかっている

山の一つから流れ出た湧き水が、中心の泉に流れていく

「俺」はその側で立っていた


俺自身、何てことのない学生である

朝起きて学校へ行き、授業を受けて帰る

課題や部活もあったし、そこそこ頑張っていた方だった

趣味と言えば家に帰ってのゲームや読書

所謂、インドア派だという訳

そう言えばよく読書をしていて

こんな世界に住めたら楽しいんだろうな、や

物語の主人公になったらカッコいいんだろうな、とは考えていた

ただ、考えていただけである


――しかしながらこの状況は未だに理解が追い付かない

ここはどこだ?

俺は一体何をしている?

これは夢なのか?

……夢?

そうか、そうに違いない

これは夢だ、夢なんだ!

夢じゃなければ何だって言うんだ!

太陽が照らす眩しさも、風が吹く森のざわめきも

この気温も感触も全て夢――


では終わらないらしい

ここまで一人芝居をしてみたが、観客が無言だとどうも面白味に欠ける

実際の所、足を擽る草原も、泉に浸した手の冷たさも

全て俺自身が感じ取った感覚である


「さて、どうしたものか」


森に問いかけても返ってくる筈はなく、俺はその場に座り込む

寝転んでみて太陽の暖かさ、風の涼しさを感じ

もしかしたら夢かもしれない、という一抹の希望を賭けて目を閉じてみた

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