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救いのない世界にドロップキック  作者: 星鴉ゆき
第一章 人間の運命は自分の魂の中にある
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プロローグ

暗闇の中に血しぶきが舞う

暗いからだろうか、思っていたよりも黒い血


体が動かない


目が眩む


唇は震え、声は出ない


しかし頭は何故か冷静で、普段よりも冷静で

目の前に起こっている出来事を冷静に捉えていた


月明かりに照らされた人影が凄まじい速度で動き回る

肉が裂けるような音や、鈍い剣戟音、怒声、悲鳴が駆け巡る


飛び散る血が目にかかり、咄嗟に目をつむる


少しだけ瞬きをし、大きく目を開けた瞬間ふいに目の前が赤に染まった


綺麗な赤


鮮血


鉄臭いような生臭いような匂いが鼻の奥を通った瞬間

胸の奥がズキッと痛みを発した


呼吸が止まる程の激痛で蹲る


直後、月の光さえもさえぎる暗闇に囲まれる



助けは来ない


勇者も救世主も英雄も


助けに来ない



目の前が黒に塗りつぶされた

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