夏の雷雨とねこ【500文字】
夏至も過ぎ、気温も高くなってくるとなかなか猫も近づかなくなる。
猫によっては冷房好きもいるのだが、そういうわけではない猫は冷房があっても近づいてはくれない。
台風と前線の影響で激しい雷雨が家の近くを見舞った。
うちの猫は雷にも慣れているため、怖がって近づくとかはあり得えない。
非常に残念だ。
しかし、雷の音は気になるらしく、上を見上げて耳を欹てる。
雨音もうるさいぐらいだ。
そして気温も下がっているせいか、珍しく今日は近くで寝ている。
モフりたい、と思えば手を伸ばすとモフッという具合だ。
腹の上に乗る。
顔を洗う。
片手が洗顔で塞がるため、上半身の体重が一手に、片手に圧し掛かる。
なかなかの指圧。
結構苦しい。
あっ、車の音にも気にしてる。
雨の降りが弱くなったからか。
熱くなったのか、またどこぞへと行ってしまう。涼しいからまだ耐えられたのに。
途中、また雷がゴロゴロと唸り声を上げる。
そうすると立ち止まり、聞き耳を立てている。
ここのところちょろっとしか顔を合わさなかったから、最初はすごく甘えていた。
暑くても甘えに来て。
居座られると熱いけど。
今日は涼しそうだから、また来ても良いよ。
冷房に慣れさせるべきだ。