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不幸のはじまり

「オートマチックトランスミッションが原因ですね……」

僕は最近車が不調だったので、近くの車屋に来ていた。

些細なことだったのだが発進時に急な衝撃が来るようになっていたのだ。

車軸でもおかしくなっていたらと思ったのだが、そんな問題ではないようだった。

「すみません……どれくらいかかりそうですかね?」

僕が恐る恐る聞くと、担当の人の顔色はあまり良くなかった。

「この場合中身を取り替えになるので新品で40万」

「よ、40万!?」

思った以上の金額に僕は目を丸くした。

「あ、でも新古品でやれば30万以内では抑えれますよ」

それでも、30万か……と僕は落胆した。

それ以降の話はなんとなくでしか聞けなかった。

ただ、わかったことは明日ではないと代車のほうが準備できないということだったのであとにした。

僕は生まれながらにツイていない。

特に社会人になってからは底なしにツイてなかった。

社会人初めて入った会社は怒声や罵声に溢れる会社であった。

もちろん、1ヶ月でノイローゼになり3ヶ月には死のうかと考えていたが、思いとどまり退職届をだせた。

次に入った会社も同じであったが、更に悪化した会社に戻れば酒盛りが始まり飲めない僕は無理やり飲まされお前死んだほうがいいよと言われる始末。もちろん3ヶ月経つ前に辞めた。

次の会社は休み無く、深夜遅くまで働かせられ残業代は出ず、次の仕事は徹夜で働いても寝かせてもらえない。

もう、嫌だった。

そして、次の仕事が決まったと思ったらこの車の故障だ。

なんとか払える額ではあるが余裕がなくなる。

何故なら最近新幹線が事故にあっていたらしく、一本遅れていたのに気づかずそれに乗り目的駅を通り過ぎて終着駅まで行ってしまったのだ。そこから帰るために3万5千ほどタクシーで使っていた。

「はぁ……不幸だ」

初めて買って6年ほど経つが今の今まで大きな問題はなかったが今になってくるとは。

それでも愛着のあるこの車を手放そうとは考えなかった。

「仕方ないか……仕事は決まっているしまた貯めよう」

僕は気持ちを切り替えるように車のエンジンをかけ走らせた

でも、次の仕事がいい職場なんて分からない。

いっそうのこともう死んだほうが楽なんじゃないか?

僕は大きくため息をついたときだった。

踏切を渡ろうとした時だった。

急にガッコン!! ッと音がしたと思ったらアクセル踏んでもエンジン音が上がるだけだった。

え……ちょっと!? いや、こんなところで!? 代車を今日貰えなかったばかりにこんなことになるの!?

焦っていると踏切がしまりカンカンとけたたましく鳴り響き始めた。

ヤバイヤバイ! 外に出なくては!!

僕はドアを開けようとするがドアが開かなかった。いつの間にか鍵をしてしまったんだろう。

鍵を確認すると思った通りロックが掛かっていた開けようとするが何故か固くなって開かなかった。

ちょっと待てよ!? こんな時に!?!? 死にたいとか思ったからか!?!?

何度やっても鍵は開かず電車はみるみるうちに近くになっていた。

僕は近くにあったのスマホで思いっきり窓を叩くが窓に日々が入るどころかスマホの方の液晶が割れるばかりであった。

電車はもう目前まで迫っていた。

嫌だ!! 死にたくない!!! まだ、死にたくない!!!!

その願いは届かず僕の車は電車と衝突し僕も押しつぶされてしまった。

声も出せず迫りくる電車と車内に挟まれながら僕の脳裏には今まで出会った人たちのことだった。

まだ、みんなと遊びたかった。まだ、みんなと居たかった。

こんな不幸な人生だったが、僕のもとに集まってきてくれた人は温かったしこんな僕にも励ましてくれたり助けてくれたりしてくれたばかりの人だった。

みんな、ごめんね。こんな僕に優しくしてくれて。

もし、次があるのならまたみんなのような人たちに出会いたい……

不幸な人生であったけど、出会う人には恵まれた人生だったと思う。

あと、なにか超人的な能力魔法とか使えたら面白いかも。そういうの使ってみんなの役に立ちたいな。

できれば、助けて貰ってばかりだったから助けられるような何でもできるような存在になって会いたいな……

――――了承。人脈幸運【パーフェクトコネクション】の引き継ぎを行います。

――――肉体的強化【フィジカルアッパー】を実行します

――――潜在能力解放。自己犠牲【セルフサクリファイス】

――――潜在能力解放。守護騎士【パラディン】

――――潜在能力解放。魔導ノ心髄【マドウノココロエ】

――――以上。転生開始します。

意識が遠のく中で僕の頭の中に中性的な声が響いてきた。

言っている意味がわからないがそんなことおかまいなしに視界は暗く染まり始めていた。


正直思いつき突発なのでどうなるかわかりません!!

果たしてどうなることか

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