(い)生きる
生きるのって大変ですよね~。
というか、生活するのが大変なんですよね~。
……なんて、日々の疲れがにじみ出てますね。
いきなり2回目にしてヘビーなお題になりそうですが、後ろ向きな方向にいかないようにできるだけいきたいと思います!
小説の登場人物もまた、物語のなかで生きています。作り物の世界のなかでとはいえ、そこで生活し、生きている人たちがいる。
その命を与えているのは他でもない私たち作者です。
よく小説を読んだり書いたりしていて思うのは、架空の登場人物といえど、ちゃんと命を与えた登場人物には生きた意味を与えなければいけないということです。
それがいくらただ倒されるためだけに登場した人物だとしても……!
とはいえ、なかなか全部の登場人物をしっかり書くのは難しいですね。
とにかく小説も、人生とか、生きることの一部を切り取って描写しているわけで、となると嘘のお話でもちゃんと生きた話を書きたいわけです。登場人物がその世界でちゃんと生きているんだと思わせられる小説を書きたい。
私の書く小説には、多かれ少なかれ自分の培ってきた経験とか人生観みたいなことを落とし込んでます。
ということは、小説もまた私の人生の一部であり、自分の考えを小説という形で表現しているものということになります。
なんかこう書くと、小説をネットでみんなに公開しているってすごいことだな~と、あらためて思いました。
もののけ姫のキャッチコピーは「生きろ。」でした。
あの物語はアシタカがタタリ神の呪いを解いて自分の命を繋ごうというところから始まります。旅の動機は自分が生きる道を見つけること。
それから向かった先で出会ったタタラ村の人たちと森に棲む神々との争いに関わり、両者が共存して生きるためにはどうしたらいいかを模索していきます。
こちらでは他者が生きることを見つけようとしています。
それぞれの立場に立てば、敵も味方も自分たちが生きるために努力をしているだけなんですね。
生きるために争うのは、生き物の常であり、やはりそこにドラマが生まれる。
生きる、という普遍的なテーマは小説を書くうえでなくてはならないもののひとつだと思います。