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現実は小説より奇なり  作者: 雪月 蒼紅
第一章 幸か不幸か
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第2話 魔力を集めてみる的な

読んで下さっている方々、本当にありがとうございます。


それじゃあ異世界ライフを充実させますか!!


…え?さっきまで凄く凹んでなかったかって?


ふふふ…俺の精神力をなめないで頂きたい…

俺はこうみえても気持ちの切り替えには自信があるからな!




さてと…まずは情報収集から始めようか…

あの男の子になら聞きやすそうだな…じゃあ聞いてみるか…


「ねぇねぇ…あの…これはどういった状況なのか分かる?」


よし!ちゃんと聞けたぞ!


…あ…大事な事を忘れてた…言葉ってちゃんと伝わってんのかな…もし違ったら、言語補正はちゃんと働くかな…


そんな俺の心配は杞憂に終わったようだ。


「あぁ…君、起きたのかい?良かった!」


一人の男の子がバッチリ日本語(もしかしたら翻訳機能が働いてるのかもしれない)で話してくれたぁぁぁ~言葉が通じたぞぉ~…ほわわわ~ん…


「…ねぇ、いきなりどうしたの…大丈夫?何で至福の表情でよだれ垂らしてんの?おおーい…」


男の子が可哀想な子をみる目で見てきた…

やめてあげて!?俺が可哀想だよ!!


「…ゴメンね、心配させた?」


危ない危ない…いつもの妄想癖が…もう妄想スキルなんて必要無いからね…


「いや、大丈夫なんだったらいいんだ…で?どうしたの?」


「いや、今、どういう状況なのかな~?と思ってさ…」


「あ…」


男の子が急に口をつぐんだ。


「どうしたんだ?急に黙って?」


「…だって…僕らは…」


…泣きそうな顔になっている…気になるよ!早く話してよ!生憎俺は我慢スキルと空気読むスキルは前の世界に置いてきたんだ!


…いや、元から持ってなかったかも…

まぁそんなのはどうでもよくて、僕らはなんなんだ?


「奴隷にされるんだよ!!」


…あぁ、忘れてた……うん。

でもまぁ、そんなことは分かってたけどね。


「奴隷はどういう扱いをされるんだ?」


これが結構気になるんだよな。


「え?いや、えっと…

(この子ってもしかして…凄くマイペースなのかな?)

…えっと…国ごとに扱いは全然違うらしいのだけど、この国は酷いらしくて…男なら死ぬまでこき使われて、女なら…知らない方がいいよ…」


そうなのか…酷いもんだな…HEIWAな日本生まれの日本人だからあんまり実感わかないけど…こうなったら…


「脱出しよう!!」


また、周りの期待や哀れみの目線が此方にあつまってきた…


「…どうやって?僕らの首につけられている魔道具の首輪の力で逃げても見つかるし…」


呆れたように諦めたように言われた…ん?今魔道具って言った?


「じゃあ魔道具の壊れるときって分かる?壊し方とか…」


「えっと…使用期限が来るか、強い攻撃を当てるか、許容範囲を越えた魔力を流すか…」


使用期限なんて何時くるか分かったものじゃないし、強い攻撃を当てたら首がぶっ飛びそう…っていうか無理だし…やっぱり魔力を流すっていう方法しか無いよな…


「じゃあ魔力の流し方って分かる?」


「え?知らないの?っていうかこの首輪はそんなに簡単 には壊せないよ、多分」


「ものは試しだろ、やってみなきゃ分からないよ?」


「…分かったよ。教えてあげるね…まずは全身の魔力を …手がいいよね…手にあつめてみて。」


よし、まずは魔力を集めて…っていうか…


「…そもそも魔力ってどんな感じなの?」


「そこから!?…じゃあちょっと動かないでね…」


そう言うと男の子は俺の背中に手を置いた。


体の中に何かが流れ込んできた…これが魔力かぁ…


「ありがと、多分、分かったよ…ちょっと離れてて…」


「…まぁいいけど…」


えっと…まずは手に魔力を集めて…首輪に集めた魔力を込め…


バキッ!!


「あ、壊れた…」


「「「えええええ!?」」」


さっきまで諦めたような人達も異口同音に驚いていた。


「えっと…ちょっとゴメンね…」


そう言うと俺は男の子の首輪に手を当ててまた、魔力を込めた…


バキッ!!


「「「………」」」


その後、五分位で皆の首輪を壊せたよ。うん。


「じゃあ脱出しましょうか…」


そう言うと手短に作戦を説明して、魔道具で出来ていた馬車の扉の鍵を壊して外に飛び出した。



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