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第30話 降臨する救済の亜神

優しい光が朝の到来を告げる。

私は天蓋付きの高価そうなベッドでゆっくりと目を開けた。


「ふぁ――――、良く寝た」


大きく伸びをして欠伸をする。

(――貴族令嬢にあるまじき行為だね)


「うーん……どうなったのかしら。まあ寝ている事が出来る状態ではありそうね」


(領主邸が襲われていたらこんなに静かじゃないものね。うん)



おじいちゃんに教えられたあの言葉。

たぶん夢ではない。


私はベッドに腰を掛け、意識を集中させる。


「ステータス!」


◆◆


【名前】ロナリア・ウッドストック/高坂舞奈

【種族】【亜神new!】

【性別】女性

【年齢】18歳/38歳/【寿命撤廃new!】

【職業】【救済の亜神new!】

【固有スキル】new!

【鑑定(10/10)】

【解呪(10/10)new!】


【保持スキル】


健康促進・【不老長寿new!】・言語理解

社畜根性・地球の知識

調理8/10・家事3/10

創造8/10・魅了10/10

隠蔽5/10・基礎魔法8/10

ストレージ5/10・念話(創造神)


【称号】


(くつがえ)すもの】

【運命を完成させるもの】

【愛をはぐくむものnew!】

【運命神の孫new!】


【状態】

【転生・正常】

【愛する人:1キロ圏内new!】

【恋敵:1キロ圏内new!】


◆◆



私は体から力が抜けるのを感じた。


はっ?

はあああ???


どうすんのよコレ?

もう人間じゃないじゃん!


ああ、突っ込みどころが多すぎる。


(…おじいちゃん、“運命の神様”だったのね…)


もう。

小さい子が分かる訳ないでしょ?


あんな難しい話。


(くうっ、笑っているおじいちゃんの顔が浮かぶわね)



わーい。

年、取らないのね私。


はああ。



!?愛する人…1キロ圏内?

恋敵!?


ううう。



悶絶し蹲る私。

うん。


もう好きにしてください…



※※※※※



突然頭に創造神様の声が響き渡る。


『こりゃ、舞奈、やりおったな?』



『……おはようございます』

『っ!?…うむ、おはよう』



『『はああああ―――――――』』


同時に着くため息に、思わず笑ってしまった。


『舞奈おまえ、やり過ぎじゃろ』

『うん。…って、私悪くなくない?』


『まあ、の。むう、あのじじいめ、加減を知らんの全く』

『はは、は』


絶対面白がっているわ。

おじいちゃん。


『コホン。まあなったものは仕方がない。それよりもお前さんに伝えることがあるのじゃ』

『伝えること?ですか』

『うむ。……おぬしの(つがい)……たらしじゃの』

『つっ、つっ、番って…は?はああ??どういうことです?!』



えっ、えっ?ええー?

……やっぱり


……俊則!?


あう、本当に!?


私は顔を赤く染めプルプルと震えてしまう。

鼓動がどんどん早くなっていく。


『こりゃ!落ち着かんかい!!まだ何も話しておらんわ!!』

『は、はひ』


『まったく。……おぬしに頼むつもりの“因果の終息”を、わずか数秒の抱擁で止めよったわい。――“たらし”といわず何と言うんじゃ』



…抱擁?



……俊則が?


……誰と?



……はあっ?!



浮ついていた気持ちが海の底まで沈んだ気分だ。


そして燃え上がる嫉妬の炎!!

きっと今の私にはゴゴゴゴゴというエフェクトが見えているはずだ。


『……排除…』

『んん?なんじゃ?』


…許さない――絶対に


『泥棒猫は排除してやるううう!!!』

『落ち着けと言うとろうが!!!この馬鹿もんが!!』


『ひっ!!……ごめんなさい』


『まあの…気持ちは分からんでもない。そういうわけで、元凶は多分もう問題はないじゃろ。舞奈よ』


『……はい』


『亜神でも子供は作れるでの。まあ、幸せになりなさい』


『っ!?……ありがとう』

『ふぉっふぉ、……彼を見つけたのはオルゴイルドじゃ。罪滅ぼしらしいがの。ではな』



ああ、信じていたわ。

あの無駄に名前の長い素敵な美しい神様♡


ありがとう♡


チュー位ならしてあげてもよくてよ。


………なんか『いらないよ』って聞こえた気がするわね。


私はベッドから起き上がり、少し大きめの声で可愛い侍女の名前を呼ぶ。


「ルル!お願いできるかしら?」

「はい。ロナリアお姉さま♡」


たぶん『ル』のタイミングでドアが開いたわね。

まあ……本当に有能だわ。


「ルル、目いっぱいわたくしを可愛くしていただけるかしら」

「はい。お任せください」


「……皆は無事かしら」

「ええ、ロナリアお姉さまのお薬、大活躍みたいですよ。詳しくは誰も教えて下さらないけど。もちろん機密ですもんね」


「はは、は。まあ、そうね。……ルル、世の中には知らない方が良い事もあるのよ」

「???」


「あっ、お化粧も……可愛く……えっと、自然な感じで…お願いね」

「ふふっ。かしこまりました」



※※※※※



私は。

覚醒し、亜神となった。


そして捉えた。

愛おしい人の波動。


なんか『邪魔』なもの――あるみたいだけど?


さあ、大団円を迎えるわよ。


(…絶対に迎えてみせる――今度こそ)




待っていてね。



……俊則♡


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