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「今日、だいぶやばいです」


そのまま、額が軽くぶつかる。

目を閉じる距離。


「……でも」


一瞬だけ、呼吸が止まる。


「ここで止めときます」


「……なんで止めるの」


少しだけ意地悪く聞くと、

一瞬だけ、言葉に詰まる。


それから、


「……大事にしたいんで」


「大事にされてるよ」


「今の俺、たぶんちゃんとできないです」


指が絡んだまま、離れない。


さっきまでのやり取りが嘘みたいに

空気が少しだけ重くなる。


「……ほんとに止めるの?」


遥花が小さく言う。

試すみたいな声。


一瞬、湊の呼吸が止まる。


ぐっと、引き寄せられる。


「そういうこと言われると」


耳元で、少しだけ乱れた呼吸。


「止められる自信、なくなります」


「遥花さん」


名前を呼ぶ声が、少しだけ変わる。


いつもより低くて、近い。


「……っ」


息がこぼれる。


「……やめた方がいいってわかってるんですけど」


ぽつりと落ちる声。


「無理かもしれないです、今日」


「……じゃあ」


少しだけ笑って、


「どうする?」


視線が絡む。


「……煽ってます?」


「どうだろ」


そのまま、あと数センチ。


距離を詰める。


ぎりぎりのところで。


「……はぁ……」


額を押し当てて、息を整える。


「……責任取れないですよ」


遥花は、少しだけ目を細めて、


「取る気ないの?」


完全に、とどめ。

一瞬言葉を失う。


それから、


「……取りますよ」


低く、即答。

でもそのあと、すぐに小さく笑う。


「……だから余計だめなんです」


少しだけ距離を取る。

それ以上いかないように、自分で止める。


「湊、もっと」


「……ほんとにずるいです」


さっきまでとは違う、優しいキス。




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