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星降る森  作者: 人鳥
第一章 星の昇る日
2/23

前編

第零章からの同時投稿です。

とりあえず次の話までは書き終えているので、近いうちに第二章も投稿します。

誤字とか、見つけても笑ってスルーしてくれたらうれしいです。


誰かに読んでもらえるって…快感。

 わたしはたとえ次の日が何か大切なことがある日であっても、たとえ明日が楽しみで興奮していても、夜はちゃんと眠ることができる。

 ということは今回の件にはまったく関係なく、ただ、少し寝すぎてしまったというだけだ。朝食の少し前に起きるか寸前に起きるか、という違いだけ。本質的には全くと言ってもいいほどに差異がなく、議論するだけ無駄な種類のことだ。よって、わたしは全く気にしない。一日のうちのほんのわずかを無駄にしただけだ。

 その積み重ねが大変なことになる?

 そんなの、誰かが実証したのか。

 実証なんて必要ない?

 それもそうだ。

 わたしは寝床から飛び降りて、食卓に行く前に外に出た。朝の森の空気は少し冷たくて、身震いした。

「ミナ、下りてきてよ」

 下を見ると、サトナが手を振っていた。木から飛び降りて、サトナのところに走っていった。

 サトナはわたしと同い年の女の子だ。森に住んでいるわたしたちには珍しい、三文字の名前。

「どうしたの?」

 わたしが聞くと、サトナは明るい笑顔で言った。

「うん、あそぼっ」

 この発言は正直、予想外だった。

「え? でも、今日は儀式だよ?」

 そう言うと、サトナは悲しそうにうつむいた。

 わたしはよくわからなくなって、サトナが何か言い出すのを待つしかなかった。

「あたしね、今回の儀式……参加しないんだ」

 参加――しない?

 魔力の無い『森の子』に魔力を授ける大切な儀式なのに?

「どうして? 失敗したってまた次の機会があるよ?」

「ううん、そういうことじゃなくて……。まだ、『耐性』ができてないんだ」

「……、そっか」

 サトナは悲しそうに俯いて、ポツリと呟いた。

「ミナ、ごめん。帰るね。……今日、がんばって」

「ううん、いいよ。ばいばい」

「ばいばい」

 サトナは森の奥に消えてしまった。

 取り残されたわたしは、家に戻ることにした。朝食も食べてない。元々、外の空気を吸いたかっただけだ。サトナがいるとは思わなかった。……誤解しないで欲しい。別にわたしはサトナのことは嫌いじゃない。ただ、この今日の朝というタイミングで「遊ぼう」なんて言われるとは思わなかったのだ。

 わたしたち『森の住人』は木の中で生活をする。巨木が多いこの森では、枝の部分が重なり合い、中には同化したものもある。わたしたちはそこに穴を掘り、家にする。巨木じゃないと、人間と同じくらいの大きさであるわたしたちは生活できない。

 木の中で生活する理由?

そんなこと、わたしは知らない。

「おはよぉ」

 家に入って、同居している『森の子』たちに挨拶する。

「おはよう」

 一番年上のハギ。男の子。十六歳。

「おはよー」

 一番年下のコズ。女の子。八歳。

 わたしは十三歳。

 わたしたちは、この三人で生活している。魔力を授かった『森の子』を『森の人』と呼び、彼らは魔力の満ちているエステア湖の周辺で生活している。でも、わたしたちにはエスアテ湖の魔力は強すぎる。だから、魔力の『耐性』ができて、魔力を授かるまでエステア湖には住めない。今日の儀式は、そんなわたしたちが『森の人』になるための大切な儀式なのだ。

 『森の人』になって初めて一人前。いわば成人の儀式というわけだ。

「今日がんばってね、ミナ」

 コズがわたしの短パンのすそを引っ張りながら言った。

「うん」

 しゃがんでコズの頭を撫でてやる。コズは「えへへ」と、笑った。

「ハギは今日こそってトコかな?」

 ハギは苦笑しながら頭をかいた。

「まいったな。まあ、もう四回失敗しちゃったからな。年二回だから……二年も棒に振っちゃったのか」

「おかげでわたしたちと一緒に二年も長く生活できたけどね」

「はは。たしかにな。でも、今回こそは成功させないと」

 ハギは握りこぶしを作って意気込んでいる。

 と、さっきまで笑っていたコズが寂しそうな顔でハギに飛びついた。

「おわっと」

 ハギはコズを抱きとめてみせた。コズはもの凄く悲しそうな顔をしている。

「どうしたんだ?」

 ハギが驚いて、でも、優しい声でコズに聞いた。

「がんばって欲しいけど、二人がいなくなっちゃうの……イヤッ」

 もう、完全に泣いてしまっていた。

 ハギはコズを右手で抱いて、空いた左手でコズの頭を撫でた。

「大丈夫。ちゃんと会いに来るさ。それに、他の『森の子』たちもいるよ。僕たちみたいに一緒に生活する、ね」

「わたしも会いに来るよ」

 わたしもそう言って、コズに笑いかけた。コズはそれ以上、何も言わず、ただ泣いている。

 わかっていたことだった。

 わたしたち三人の中で、コズだけが歳が大きく離れている。長寿であるわたしたちにとって、成長すれば年齢差など大したものではないけど、小さいうち、特に『森の子』たちにとって、その差は重大だ。魔力に対する『耐性』ができ始めるのが、個人差があるものの今のわたしの年齢である十三歳くらいからだ。だから、どれだけがんばっても、コズと別れない結末などありはしない。『森の人』になるのは、わたしたち『森の子』たち全員の夢だから。「失敗するかもしれないし」なんて、言えるはずもなかった。言ってしまえば、それが現実になってしまうかもしれないと思ったし、なにより、そんなことを言って成功したらコズになんて言えばいいのか、わたしにはわからない。

 ネル……わたしはコズになんて言葉をかければいいの?

 結局、何も言えないまま朝食の席に座った。


 重苦しい朝食を終え、逃げるように外に出た。今日の準備はちゃんとできているし、ゆっくりと心を落ち着かせる時間も欲しい。

 森は儀式を今日に控え、いつもよりも魔力の濃度が高い。

わたしも今日の儀式で成功すれば、この魔力が使える。そう思うだけで、わたしの心は躍った。

 一番に何をしよう。空気に色をつけてみようか。光らせてみようか。わたしはある『森の人』が見せてくれた魔法を思い出していた。

 

 まだコズくらいだった頃、一度だけ見た『色彩』の魔法。その魔法を見た日、わたしはエステア湖の近くにいた。その当時から、わたしの『耐性』は強かった。それにその日は、湖の魔力が弱っている時期でもあった。

「おや? なんで『森の子』がここに……?」

 そこには一人の『森の人』がいた。顔は覚えてないけど、女性だったと思う。

「えっとえと、あたしエステア湖が見たくって」

 わたしはそう言って、その女性のところに近づいた。女性は驚いた様子で、しかし、笑みは保たれていた。

「そうかそうか。しかし君、苦しくはないのかね?」

 わたしには言っている意味がわからなかった。当時のわたしは、魔力の存在をあまり認識していなかった。家族もみんなわたしと同じくらいの年齢だったからかもしれない。当時の家族とは、とある事情で離れて暮らしているけれど、それはまた別の物語。

「うん。ぜんぜん、くるしくないよ」

 わたしは笑い、女性は笑わなかった。

ただ、不思議そうにわたしを見ていた。

「そうかそうか。ならば、少し凄いものを見せてあげよう」

 女性はしゃがみ、わたしと視線の高さを合わせた。そして手をわたしの頭の上に置いて、優しい笑顔を見せた。

「えっ? なになに?」

 当時のわたしにとって、『凄いもの』といえば人の形をした木の根だったり、とてもきれいな石だったり、そういったものだった。魔法の存在は、全く知らなかった。魔法という言葉さえ、聞いたことがなかった。

「ふふ。よく見ているがいいよ」

 そういうと女性は立ち上がり、右手の人差し指を伸ばした。ぽうっと、人差し指に光が灯り、あたりに生えた草や木に色が付いていく。女性は手を動かして、線を描いた。赤色だったと思う。

「『色彩』の魔法という。『虹色の画家』という名前さ」

「す、すごいすごい!」

 それまで見たこともないものだった。わたしはきゃーきゃー叫びながら、その女性の指先を目で追った。魔法という言葉の意味はわからなかったけれど、とにかく凄いということだけはわかった。

 喜ぶわたしを見て女性は目を細めた。とても優しい目だった。

「そうかそうか。凄いか。なら、もうすこし凄いのを……」

 そう言って、女性は手のひらにその光を移した。

「きゃーきゃー!」

 手のひらから、さっきとは比べ物にならないほどの光が溢れた。光は木を、地面を、そして、空をも染めた。

「どうだい? これはね、『虹色の森』という名前なのだよ」

 女性はわたしに向かって微笑んだ。

「すごいよ! あたしにも教えて!」

 しかし、女性は首を横に振った。残念そうに、そして辛そうに。

「それはできないよ。君が大きくなって『森の人』になったとき、もしも出会えたなら、教えてあげよう。もっとも、そのころには自分で扱えるだろうけどね」

「うぅん」

 言っていることの殆どの意味が分からなかった。首をかしげるわたしに、女性は優しく微笑んだ。笑顔も、きれいだったように思う。顔を忘れていて、その行為しか覚えていないから、ハッキリしたことがわからない。

「いずれわかるさ。さ、そろそろお家に帰るといい」

 そう言って、その女性はわたしの頭を撫でてくれた。

「えっ!」

 太陽の位置を確認した。言われてみれば、確かに夜が近づいている。

「うんっ! また会えるといいね!」

 女性はうなずいて、そしてわたしに手を振った。

「おねえさん、お名前は?」

「××××だよ。君は?」

「あたし、ミナ」

 わたしは女性に手を振り、家路に着いた。

 

 物思いから我に返ると、森の景色が変わっていた。どうやら、ほぼ無意識に歩いていたようだ。そして多分、エステア湖に近づいている。魔力の濃度がさっきよりも上がっている。

魔力の濃度が高い森は、実は気をつけなければならない。『森の住人』の敵となる獣たち――わたしたちはゴアビーストと呼んでいる――が活発化するからだ。ゴアビーストたちの多くは魔力を筋力に変換して使う。稀に『森の人』のように放出して使うが、考慮に値しないほど低い確率であることも確かだ。

 わたしは一応の用心をしながら、森の中を歩いた。ゴアビーストが出てきても、すぐに逃げられるように。『森の子』は絶対にゴアビーストには勝てない。そもそも、『森の人』ですら、ゴアビーストとは出会わないようにしている。魔力は殆ど対等だけど、わたしたちは争うことを良しとしない種族だからだ。そういった争いごとは、『森の守護者』と呼ばれる人たちが対応してくれる。と、聞いている。まあ、『森の住人』とゴアビーストの間には『不可侵の掟』があり、そうそう襲われることもないのだけれど。用心するに越したことはないだろう。

「ミナ」

 後ろからわたしを呼ぶ声がして、振り返るとネルが立っていた。

「ネル」

「どうしたの? 今日が儀式なのに」

 いつもの優しい、静かな声だ。ただし、若干緊張しているようにも思える。

「ちょっと散歩。準備はできてるから、落ち着く時間が欲しいの」

「そうだね。ボクもそう思って散歩してたんだ」

 ネルはわたしの隣に来た。わたしは特に何を言うわけでもなく、歩き出した。ネルはわたしについて歩いてくる。

「今度こそは大丈夫だよね」

 ネルはただ前を見ていた。

 無視しているわけじゃない。と思う。

 もしかしたら聞えていないのかもしれない。

「大丈夫だよ」

 長い沈黙のあと、ネルは頷いた。それはまるで、自分に言い聞かせているようでもあった。もちろんわたしにしたってネルに聞いたのは、そう言って欲しかったからだ。

「『耐性』もちゃんとできてるしね」

「ハギはもう今回で五回目だよ」

「個人差があるんだよ。僕たちはきっと大丈夫」

 何の根拠も無いその言葉が、わたしにはうれしかった。ネルがそう言うと、本当になるような気がした。

「そうだね」

 わたしはただ頷くしかできなかった。昨日あんな大口叩いたのに、わたしは最早自信をなくしてしまっていた。恥ずかしい限りである。

「成功したらさ……ミナの見たっていう、『色彩』の魔法見せてよ」

「うん」

 その言葉を最後に、わたしたちは何もしゃべらなくなった。

 もうすぐ昼になる。そうすれば家に戻って、そして儀式に行くために身なりを整えなくてはいけない。もう少し、もう少し、わたしはネルと一緒にいたい。

 けれど、ネルはわたしに、響く優しい声で、

「昼だね。帰ろうか」

 と、空を見上げて言った。

 わたしも空を見上げた。太陽が真上に昇っている。

「うん」

 あとちょっと、なんてそんなこと言えるはずも無く、わたしたちはその場で別れた。

 次に会うのは儀式のとき。じゃあ一人が失敗して、一人が成功したら? 今度はいつ会えるの? わたしはただ、一緒にいたいだけなのに。

 今来た道ではなく、家まで直進できる方向に向かって歩く。元々道なんてあってないようなもので、ある道は獣が作ったものだ。わたしが従う必要はない。

 だんだん早足になって、最後には走り出していた。


 昼食を食べ終えて、ハギとわたしはすぐに支度を始めた。

 緑と青の曲線の書かれた白いローブを地肌の上に来て、フードを深く被る。両の腕には、金のブレスレット。両の足首には、緑のアンクレット。首には青いチョーカーをつける。この格好に何の意味があるかは知らないけど、儀式を受ける『森の子』はみんなこうする。わたしだって、例外じゃない。男女ともに、衣装に違いは無い。

 約百八十日ぶりに着るローブは、少し重たく感じた。ふだん身軽な服装で生活をしているから、こういった衣装には慣れていない。

「……はあ。早く脱ぎたい」

 ローブは重く、しかしそれだけしか着ていないから内側が気持ち悪い。たった今着たばかりだが、早速脱ぎたくなった。

 我ながら笑うしかない。

 笑うことはできなかったけれど。

 隣から物音が聞える。ハギが儀式の準備をしているのだろう。ハギはさっきの会話からわかるとおり、今回で五回目の儀式となる。年二回、『星昇る夜』にだけ行われるこの儀式は、難易度はそこそこ高い。エステア湖に到着するまでに諦めてしまう『森の子』も少なからずいる。

 儀式の内容は、単純だ。『星昇る夜』にエステア湖まで歩いていき、湖の水を全身に浴びるのだ。ただし、このときに湖の中に手以外の部位を入れてはいけない。肘まではいいのだが、それ以上はいけないらしい。理由は知らない。けれど、その制約があるためにこの儀式は難易度が上がっているのは確かだ。長い時間、エステア湖の放つ魔力に耐えなくてはいけないからだ。

 エステア湖の放つ魔力に耐える。これが儀式の内容であることは、誰もが知っていた。

 エステア湖はこの広大な森の中心にある。当然、そこまで歩いていかなくてはいけない。木々を飛び移って移動したりするのはご法度だ。ゆっくりと湖に近づいて、ゆっくり浴びる。これに意味がある。らしい。

「ミナ、準備できた?」

 わたしの部屋を仕切る大きな葉の向こうから、ハギが言った。その声から、ハギが緊張していることがわかった。

「うん」

「じゃあ、木の下で待ってるからな」

「わかった」

 ハギが木からはしごを使って下りているのがわかる。ぎしぎし、という音がきこえてくるからだ。

 いつもはみんな飛び降りるのだが、今日に限ってはそれも許されない。わたしも、ハギに習ってはしごを使って下りた。少し離れた場所に、わたしと全く同じ格好をしたハギが立っていた。木の上を見てみると、コズが手を振っていた。それに手を振って返して、ハギのところへ歩いていった。

走ってはいけない。

「じゃ、行こうか」

 わたしが隣に並んだのを確認して、ハギが言った。わたしは頷いて、彼の横を歩いた。

 森の魔力の濃度がさらに高くなり、それは湖に近づくにしたがって明確になっていった。魔力に圧される感覚が、わたしたちを襲う。ハギは少し苦しそうな表情になってきた。ハギは、わたしよりも『耐性』が低い。というよりも、わたしの『耐性』がこの年齢にしては非常に高い。いや、でも、それでもハギの『耐性』は普通よりも低いと思う。

 ざわざわと、辺りに生き物の気配が多くなってきた。たぶん、『森の子』たちだろう。わたしたちのように、儀式を受けに来た『森の子』たちだ。ゴアビーストでないことを切に願う。出会っても走るわけにはいかず、『森の人』は湖の警護に当たっている。『森の守護者』も魔力が暴走しないように、森中に散って制御している。つまり、助けが来ることは期待できない。走って逃げて、次の儀式まで待つのは、わたしは嫌だ。

 

どれくらい歩いただろうか。太陽は殆ど沈み、暗くなってきた。そろそろ着いてもいい頃合だ。魔力の濃度が高く、ハギはとても苦しそうだ。わたしも、すこし苦しくなってきた。

ちゃんと水を浴びられるだろうか。

「ハギ、大丈夫?」

 心配になってハギに聞いた。

「ああ……。ミナは大丈夫か?」

 ハギの額には大粒の汗が浮かんでいる。

「うん。平気平気」

 意識して元気そうに振舞って、ハギに笑いかけた。ハギも小さく笑ってくれた。

「星が昇る前に終わらせなくちゃな」

 ハギが呟いた。

「それって絶対条件だよ」

 そうだ。『星昇る夜』に行われるこの儀式は、星が昇ってしまうとできない。湖と星の魔力が合わさっている状態ではじめて、森はわたしたちに魔力が与えるからだ。

「まあ、まだ時間はある。焦らずに行こう」

「うん」

 魔力の濃度がどんどん高くなっていく。加速度的に強くなる魔力は、湖に近づいていることの証明だった。

 儀式の最終段階に近づいている。

 わたしの心は高ぶっている。もうすぐ、わたしに魔力が宿る。半年前は、水を浴びる前に辞退したけど、今回はまだまだ余裕がある。成功は確実だ。ネルはわたしよりも強い『耐性』を持っている。だから、この儀式が終わったら一緒に喜びを分かち合おう。そして、『森の人』として共に生きるんだ。最終的には『星降りの夜』の儀式を成功させて、『森の守護者』になる。きっと、ネルなら『森の王』にも届くはず。

 ねえ、聞える?

 わたしたちならできるよ。

 心の中でそう呟く。

 きっと、彼に届く。

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