表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/10

第七話 勇気


男のナイフが俺たちに振り下ろされる。

俺は思わず目を瞑る。

その瞬間。


「ハァッ!」


カラン、とナイフが地面に落ちた音がした。


目を開けるとそこには野崎シホがいた。


彼女の上段蹴りが男に炸裂したようだった。


追撃の構えを見せると、男は一目散に逃げ出す。



「シホ! どうしてここがわかったの。」


「どうしてって、優介がカフェから出て行った後、いてもたってもいられなくなってGPSのアプリで追いかけてきたのよ。」


泣きながらそう言い、俺に抱きつく。

「2人とも本当に無事でよかった…!」


「ごめん。来てくれてありがとう。シホ。」


2人の女性を抱いたまま座っていると、警察が到着した。誰かが呼んでくれたのだろう。


その晩、俺たちは警察で事情聴取を受けた。

警察や親たちから、お叱りと感謝と心配の言葉を受け、感情がぐちゃぐちゃになった。


翌日。

学校へ行くと、俺とシホは佐々木サクラから改めて感謝を伝えられ、2人して照れ笑いした。


周りからは英雄扱いだった。


「私だって結構活躍したんですよ!」

リリィが不満げに言う。

俺は感謝してるよ。



でも俺だって運命の赤い糸(この力)がなかったら何もできなかったかもしれない。


だから本当にリリィのおかげなんだ。





だけど力を与えられたことすら運命だとしたら?


その先は考えないようにした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ