11話「森の謎 2 」
今回少し少なめです。
でも新しいシリーズのプロローグも投稿するよ!
俺が地面に枝で絵を描いていると、ラトが戻ってきた。
「おっ、お帰り。なんかあったか?」
「はい。ですが......」
「どうした?」
「町があったんです。私が住んでいる町が。」
「おお!やっとか!早く行こうぜ!」
どうやらやっとちゃんとした異世界暮らしをスタートできるみたいだ。
やっぱ町に着いたらまずはギルド行きたいよな~。
異世界転生といえばギルドで冒険者登録だからな!
その後はどうせ夕方だろうしどっかで飯食って宿か馬小屋で寝る!
スライムのドロップである緑の粘着物とか見た目的に食いたくなかったキノコがあるから、売れば多少の金にはなるだろう。
「町はあったんですが......」
「ん、どうした?」
「私もよくわからないんですけど、町が見えた場所とここは別の場所な気がするんです。」
なるほどわからん。
ラトがここを出発して、気がついたらここじゃない場所にいて、そこからは町が見えて、そしてまたここに帰ってきた。
うんわからん。
神隠しかよ
「と、とりあえず来てくださいっ!」
「あぁ、そうだな。案内してくれ」
そう言うとラトは俺の手を引いてまた森の中に入っていった。
謎の神隠しもどきはともかく、これでようやく町に辿り着ける。
そう思っていたのだが......
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「迷ったな」
「迷いましたね」
俺たちは迷ってしまった。
ついさっき行ってきたラトに先導してもらっているのに、だ。
帰ってきた時間的にはそんなに遠くないはずなのだが......
「方向は合っているはずなんですが......」
「ああ、俺も出ていった方向は見てたから、まっすぐなら合ってるはずだ。」
後ろを振り向いてみるが、やはり通ってきた道は残っている。
迷いの魔法が復活したということはなさそうだが......
一体どうなっているんだろう。
俺は前世でスポーツをやっていたこともなければ、異世界ではまだ生後二日なのでラトみたいに気配を感じ取ることができない。
つまり完全にラト頼り。
俺がどれだけ考えようと情報が少なすぎて何もわからん。
そんなことを考えながら、俺はラトと共に、この森の中を彷徨うのだった......
この回の中では進展してほしくないなーと思って書いたら短くなりました。
ごめんなさい(´;ω;` )
さて、森の中を歩き始めたアルラスたち。
なぜ、ラトは知らないうちに別の場所に行っていたのか?
なぜ、同じ道を通ってもさっきの場所に行けないのか?
次回もよろしくです!