巻き込まれた竜騎士! 帰還止められる(植物編)
害獣編を書きたいと思っておりましたが…
急遽、植物編に変更しました。
気まぐれですいません。
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私はグレイス・ワールト
いたる所に災いが蔓延しているこの森から、直ぐに国に戻ろうとして、現在止められ、理由を説明うけている。
ベオンが語り始めた。
「天候については天変地異の極みだが、それに適応している害獣がヤバい」
適応…確かにヤバそうだ。
更にサンタナが語る…。
「獰猛な害獣も、もちろんヤバイが、その前に植物のヤバさも伝えないと…死ぬだろ。」
私は聞いてみた。
「毒草が多いとかか?」
サンタナは静かに語りだす。
「そんなに生易しくない。まあ、分かりやすく言うと、全て毒草だ!」
…はぁ?
ベオンが淡々と更に分かりやすく補足説明した。
「あの草の群生見えるか?見える、そうか。あの草は枯れるまでに5回毒の種類が変わる。因みに、ここらへんで生えている草の半分は猛毒な。あと、あそこに生えているのキノコは食えるが、調理した際、猛毒のガスが発生する…ぶっちゃけ、ここにある食材、食べ物、水に至るまで全てに毒がある」
おい、まともな水や食料ねぇじゃねーか!
「だから、適当に食材ぶち込んで料理するなよ、死ぬから」
「店で売られている食料は、弱毒化した物しかないのだが、毒耐性がない場合は更に自分で無毒化しないといけない」
サンタナは更に語り始めた。
「駄菓子勇者事件と言うものが過去にあってな」
「…駄菓子で腹下したのですか?」
サンタナはヒィヒィ悶絶しながら笑い、声を絞り出すように叫んだ。
「子供から貰った駄菓子食べて、大当たり!食中毒で緊急搬送され、そりゃ大騒ぎになったんだよ!」
ベオンは遠い目をして言い放つ
「まぁ、ここの住民は全員毒耐性があるしな、多少の毒は気にしない、と言うよりも気が付いてない奴も沢山いるしな…」
その当時の状況を語る…
「おぉ、勇者よ、この程度で倒れるとは情けない…。」
勇者は、口から泡を吹き痙攣していた。
魔王は思わずつぶやいた…。
「…駄菓子食べて死にかけるとは、どれだけ毒耐性が無いんだ?」
想定外である。
最近話題になっている駄菓子を食べて食あたり…大惨事になっている。
「おい、衛生兵!速やかに病院に連れて行き治療を開始しろ!国際問題になる。」
偶然そこに居合わせた魔王が居たおかげで勇者は助かったのだが…宗教的に見ると本末転倒である。
「意外と良い人なんですね魔王様って」
「この大陸で1番まともな王だと思うぞ…いなかったら絶賛修羅場拡大中、この時空の消滅は必至」
サンタナが過去の惨事と現在に至るまでの経緯を語り始めた。
「隣の国の馬鹿王が過去に1回、十分な知識ないまま召喚魔法を使った為、時空に穴が空き、1000年以上経過した現在も、この国の魔王様が修復作業中…あと50年で塞がるらしい」
「だから、過去の反省を踏まえ、召喚魔法を使える人は、神様の加護がないと使えない様に神々が定めた訳だわ」
「魔王と言っても、悪さしているのはごく一部だしな、人間の王と比べ、それに勝る悪行をする魔王は事実上いない…まぁ、宗教的には極悪人にされている事が多いが」
知らなかった…良い事を聞いた。
ベオンも笑っていたが、深呼吸したあと説明し始めた。
「因みに、他所でその話はするなよ、とある国や宗教からは、その事実は黒歴史そのものだ、知った人間は全力でこの世から消しに来る」
おぉ、ナンテコッタ…それなら教えるなよ!
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今度こそ害獣編を書きたいと思います…たぶん。