巻き込まれた竜騎士! 帰還止められる(天変地異編)
私はグレイス・ワールト、竜騎士をやっている。
そして、私の相棒の竜はギガルス。
前回、残念リッチの召喚魔法に巻き込まれ、死ぬ様な思いをして、他の方々に助けられたのだが…。
改めて気を取り直し、相棒と一緒に今から国に戻ると話した所、止めろと言われた、何故?
ベオンが語り始めた。
「俺が商売で狂気の森を行き来しているからってナメているだろう…何故街にネームドしかいないと思う?ここいら周辺は危険地帯だ!運がない奴、知識がない奴、そして弱い奴は死ぬ!送迎の準備が出来るまで待て」
更にサンタナが語る…。
「説明が足りない様なので補足をするが、獰猛な害獣も、もちろんヤバイが、天候もヤバイ。」
ここの天候は直ぐに荒れるのか?
私は聞いてみた。
「突風が吹いたり、豪雨とかなのか?」
サンタナは静かに語りだす。
「そんなに生易しくない。ここは余り影響が無いが、山のふもと付近がな…。まあ、分かりやすい例で言うと、晴れ時々毒ガス、後に石と火の玉が降り、たまに槍が降る」
良く分からない上に、冗談みたいな天候だ。
ベオンが淡々と分かりやすく補足説明した。
「あの山見えるか?見える、そうか。あの山が噴火してそうなった。因みに、それ一週間前の天候な。まれに、この街まで毒ガスが流れてくる」
おい、すでに、ここ危険地帯じゃねーか!
サンタナは更に語る。
「次の日は、曇のち隕石、その後毒泥が降り悪臭、その後、神様が2人出てきて竜巻が発生、のちに聖水豪雨とサンダーストーム」
「…何か神様を怒らせる事をしたのですか?」
サンタナは怒りに震え、声を絞り出すように叫んだ。
「アンタを巻き込んだスケルトンいただろ、彼奴がやらかした!」
ベオンも怒っていたが、深呼吸したあと説明し始めた。
「詳しく説明すると、奴が誤って毒沼に隕石を落として、毒泥が飛び散った訳だわ」
「社と教会に毒泥をタップリ被った為、神様2人、ブチ切れて登場!」
サンタナが相打する様にボソっと言った。
「額に青筋立ててな」
神様が激怒しながらの登場…想像したくない。
「まずは毒を中和しなくてはならない為、地の神様は中和する為のケミカルを錬金、それを粉末状にした所で、空の神が万遍なく散布する為、やむを得ず竜巻で散布したんだわ」
サンタナは語る。
「さらに、念を入れて聖水豪雨の大盤振る舞い!まあ、少しでもカブレて死ぬ事もある猛毒だしな…我々にも深刻なダメージがあるが、それは仕方がない。高位の神様には逆らえん」
「では、サンダーストームは聖水豪雨の影響て起きた訳ですね?」
「いいや、聖水降らした後に、今回の件のスケルトンにお仕置きする際にサンダーストームを使用したのだが…」
その際、奴から半径100mは木っ端微塵、中心部は土がガラス化するぐらい強烈な威力だったとの事
「良く生きていましたね、あのスケルトン…」
ベオンに直ぐにツッコまれた。
「イヤ、死んでいるからスケルトン」
サンタナは悔しさを絞り出すように叫んだ。
「あの野郎、消えて無くなれば良いのに…非常に、非常に!残念だ!!」
「全くだ!」
ここまで言われる人も珍しい…。
気を取り直し、サンタナはまた語る。
「三日前は、晴天瘴気時々雄叫び、後に衝撃波と粉塵雷雨」
悪霊か何かか?そう言うの苦手なのだが…。
「…幽霊でも出たんですか?」
ベオンが山に指をさして説明する。
「あそこの山に住む高位古代竜の夫婦喧嘩、12時間、暴れ続けた」
ボソッとサンタナが爆弾発言投下
「たまにブレスが街に飛んでくる」
いやいや!幽霊の方が数倍ましだって!マジで洒落にならない!
「今回は短い方な、何時もは丸一日以上喧嘩するからな」
「よく離婚しないよな~(笑)」
「全くだ、不思議フシギ(笑)」
ははは…って笑っているが、何時もの日常になっている時点で、あんたら自体にも狂気を感じるよ。
流石、狂気の森にある街「カーレス」天変地異だけでもヤバ過ぎるレベルの話について行けないグレイスだった。
次は、害獣編を書きたいと思います。