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プロローグ
ああ私はいつまでコレを続けないといけないのか?嫌なはずなのに。私はいつまでコレを・・・。しかし、私の気持ちと行動など一致しない。手馴れた動きで私はいつものように捌く。
私はまた一つの魂を天へといざなう。そして、また一つ。後ろからどさっという音と共に倒れる音が聞こえる。
これは呪いだ。私が生まれた時から、私に深く刻み込まれた呪い。楽しくもはかない呪い。
「殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。」
脳内に響く声はとても恐ろしいことを囁く。でも、私にはどこか心地よくて、でも辛くて。水面に映った私は泣いていたのだけど、とても嬉しそうで。そんな私を見るたびに悲しくて、泣いているのだけど、やはり私は笑っていて・・・・。
私はナイフを握り直し、息をしている者の喉を掻き切った。そんな自分が嫌で私は静かに泣いた。ここに救いはない。