ユーヤ、介入する
「ここは?」
ユーヤは見知らぬ草原にいた。周りには何も無い。果てしない地平線が見えるくらいだ。
「全く。無茶しやがって。死んだらどうするんだ?」
「え?」
いきなり目の前に現れたのは、破壊纏をした自分だった。
「ああ、そう言えば姿はお前だったな。俺だ、ラインハルトだ。ここはお前の精神世界だからな、俺の意思をお前に入れるためにはこうするしかなかった。」
ラインハルトがいると言うことは、
「私も居るよ〜。」
創造纏をした自分だった。
「お前相当な無茶したのわかってるか?」
ラインハルトに言われて、改めて考える。
「システムに介入するのってもしかして結構やばかった?」
「そうよ。もしかしたらこの世界が丸ごと吹っ飛んでたかも。」
やばかったみたいだ。
「それだけじゃ無いぞ。システムだからな。神界もやばかったぞ。」
訂正、相当やばかったみたいだ。
「でもなんとかなったんでしょ?それによくここにこれたね。」
「誰かさんがシステムにハックしたおかげでもう寝る必要がなくなったんだよ。本来ここに来る予定はなかった。システムのメンテナンスをしてたんだ。」
「そうしたら最深部のチェック中に扉を見つけて、本来ならないから入ってみたらここにね。」
「え?」
やばい、リアクションが一定のしか出せない。
「ようするにお前はシステムの一部、いや管理者になったみたいだ。たまたまこれたが、もう無理だろうな。なんせ全ての世界と神界の全ての事ともの(ここでの〝もの〟は物と者)に対して拒否不能の命令権を得たんだ。」
「最高神どころか神超越しちゃったからね。もうぶっ飛び。」
「・・・それって、やばいね。」
やばいしか言えないユーヤだった。
「まあ大丈夫だろ、俺らに本気で死ねとシステムに伝えれば、何もしなくても元最高神2人を瞬殺できるぐらいだ。」
「ごめんなさい。」
もう謝るぐらいしか出来なかった。
「あはは。まあ良いんじゃ無い?ユーヤが本気で命令を使うなんてそうそうなさそうだし。」
「まあそうだな。そろそろ帰るか。ここの時間の流れは早いからな。」
「え?どういう意味?」
「これを見てみて。」
サクラがモニターみたいなものを空間に創るとそこに映ったのはベットに横になって寝ている僕とその周りで心配そうに見ている雪凪達だった。
「ユーヤがシステムに介入してから3日ほど経ってるわ。」
「!そんなに⁉︎」
わーやばい 、相当心配かけてるな。
「しかも俺達がやめさせないと死ぬぞとかって脅したからやばいだろうな。」
「おー、まじか。」
「ふふ、帰ったら謝り倒すのね。」
「そうするしか無いかなぁ。」
「じゃあまたな。いずれ呼ぶから準備しておけよ。」
「「「じゃあまた!」」」
「う、ん。」
「「「「「ユーヤ(さん)‼︎」」」」」
「心配かけたみたいだね。もう大丈夫。」
「ユーヤざん!よがっだ!死んでじまっだがど!」
「良かった!生きてたな!」
「全く心配かけおって!」
「拙者達がどれほど心配したのかわかっているのか?」
「ユーヤさん!心配したんですよ!いきなり倒れて5日も寝るなんて。」
「え?5日?3日じゃあ無いの?」
「何を馬鹿な。5日だよ。」
(起きる時に相当時間かかったみたいだな。)
「そうか、悪かった。お詫びといってはなんだけど、君達の願いを一つずつ叶えるから許して欲しい。」
といった瞬間5人の目がキラーンと光った。
「なんでもですか?」
「ん?うん。」
「「「「「やった!」」」」」
これは墓穴掘ったかもと思っているユーヤだったが、扉がノックされたので意識をそっちに向ける。
入ってきたのはアッシュとアイだった。
「失礼します。ユーヤ様が起きたと聞こえたもので。」
「あ!ユーヤ様!起きましたか!」
なんかよそよそしい感じがする。
「おかげさまで、女王様は大丈夫ですか?」
2人は満面の笑みになり答える。
「はい!ユーヤ様のおかけで今順調に体力を回復しています!」
「そっか、良かった。」
家族を救えたことに少し嬉しくなったユーヤは5日間何も食べてなかったのでお腹がすいたと伝えると、食事の準備はいつでもできていると言われたので皆で食堂に行くことになった。
「あ、あれ?」
ベットから立ち上がろうとしたら膝から崩れてしまった。
「まさか、体調がよろしく無いのですか⁉︎」
「いや、しん、じゃなかった。魔力の使い過ぎだよ。大丈夫。『創破の理=車椅子創造』ん?」
出てこなかった。まだシステムに馴染んでいないために神力を全てそっちに回していたのだ。
「あはは、誰か肩かしてほしいな。」
キラーンと光った目を女性陣はした。
「どうやって決めますか?」
「右と左で1人ずつだな。」
「ここは前ユーヤに教えてもらったじゃんけんでどうだ?」
「じゃんけんとはなんですか?」
いきなり6人で話し合いじゃんけんを始める。
「ニーナ?何でじゃんけん始めたか分かるか?」
「え?ユーヤさん、まさかわからないんですか?」
「?ああ。」
ユーヤは重度の鈍感だった。
「やった‼︎」
「ふふふ、勝ちましたね。」
どうやら勝ったのは紅葉とアッシュのようだ。
「く!あそこてチョキを出していれば・・・」
「全員パーで我だけグー・・・」
「なんで僕はチョキを出さなかったんでしょう。」
「姉様良いなぁ。」
どうやら皆ゆが倒れてしまったので、いつもよりくっついていたいらしい。
「ん?僕に肩を貸してくれる人を決めてたの?そんなの勝ちの賞品かな?別にそんなの負けで良い「本当か⁉︎」「本当ですか⁉︎」のにって、どうしたの?」
一番最初に負けたのは花火で次がアイのようだ。
「だ、ダメだ‼︎勝ちの人って決めただろ⁉︎」
「そうですよ?決めたことです
。」
「いや、ユーヤがルールだ。」
「はあ、もう良いだろ、ニーナちょっと横まで来て。」
「?はい。」
ユーヤは横に来たニーナの肩を借りて歩き出す。
あーだこーだ言い出したので、さすがにめんどくさくなってきて、早く食べたいユーヤはニーナを呼んで方を貸してもらったのだ。
「な⁉︎ユーヤさん⁉︎ここで俺を呼びますか⁉︎」
「「「「「「ふーん。ニーナ、後でお話が。」」」」」」
これは死んだと思ったニーナだった。
食事をする所に着いたのだが、見た目が大衆食堂まんまだった。そこには兵士や執事メイド色々な人がご飯を食べていた。どうやらここで王族も食べるらしい。かわっているなと思った雪凪達と懐かしいと思ったユーヤだった。
「ああ、ラーメン食べたいな。チャーハンも良いな。定食も唐揚げも良いなぁ。・・・ああ⁉︎」
ユーヤは食堂の見た目でメニューを考えているのだが、大事なことを忘れていたのだ。それはいつも自分で作っていたせいでこの世界のメニューを忘れていることだった。
「蒸し野菜、野菜炒め、おひたし、漬物、etc、etc」
別の意味で崩れたユーヤの今の思いを理解できるのはユーヤの手料理を食べた5人だけだった。
「ユーヤ様⁉︎今度はどうしました!?」
「何か良く無いものをみたような感じですけど。」
「どうしたのです⁉︎ユーヤ様⁉︎」
突然声がしたので振り返って見るとカームがいた。
「食堂にいらしたと伺ったので来てみたのですが、何処か悪いのですか?」
心配そうに見てくる周りの視線をよそにユーヤは自分の神力が戻ったことを確認すると、厨房に入らせて欲しいと願い出た。
「良いですが、ここのメニューはお気に入り召しませんでしたか?」
「確かに美味しそうですが、今食べたいのは僕しか作れないのです。それと、イーナル様をここにお呼びください。きっと満足していただけると思いますよ。」
さっき出そうとした車椅子を出すとそれを渡した。
「これは?」
「座って移動できる椅子です。後ろのとってを押せば女王様を歩かせないでもお連れできます。皆さんでお呼びに行ってください。」
「わかった。」
「「わかりました。」」
カームとアッシュとアイと執事達何人かを迎えに行かせると、ユーヤは顔を引き締めて言葉を紡ぐ。
「ボンさん、ちょっと良いですか?」
「はい?」
ボンさんとは襲われた時に馬車に乗っていた執事てある。執事長らしい。カーム達に着いて行こうとしていたので呼び止めたのだ。
「・・・⁉︎本当ですか、わかりました。」
要件を伝えてからここにある人達を呼び寄せてもらった。
「連れてまいりました。」
「なんですか?俺達に何か?」
連れて来てもらったのはここに来た時、女王様の部屋の護衛をしていた兵士達3人だ。
「そろそろ戻って来るので手短に。貴方達、盗賊と繋がっていますね?」
「「「‼︎な、なんのことだ?」」」
周りの兵士達は皆驚く。
「僕がここに来た時、扉を入る一瞬だけ殺気を感じたのでそちらをみたらあなた方がいました。しかも僕達に向けた殺気ではなく、カームさん達に対してでした。それになぜ王城に賊が侵入できたのでしょうか?彼奴らと戦ったことがあるのでわかりますが、城に侵入して捕まらずに出て来ることが出来るような奴らではなかったです。なのでもし、城の中に手引きしたものがいるのならそこそこ以上の地位を持っている人じゃないときついですよね。
そしてそこそこ以上の地位を持っている人なら、女王様の護衛を任せられる程でも不思議ては無いですし、仮にカームさん達を殺して僕達を捕らえれば、僕達がやったと言えるので、逃げることが出来る。」
「あ、で、でまかせだ‼︎どこにそんな証拠が!」
もう犯人だろと言うようなことを言ってきたので、いらっとしたユーヤは聞くと言った。
「では本人に直接聞いてみますか?『出ろ』」
「な、なにぃ⁉︎」
黒い玉から賊頭みたいなやつを6人出して尋ねてみる。ちなみに黒い玉の中は時間が止まっているので、捕まえた時となんら変わりない。
「賊頭さん達、一つ聞きます。彼らに見覚えは?」
「ここは、なんでこんなとこに、」
「質問には迅速に。」
「ひぃ!お、お前らは⁉︎俺はし、しらねぇ⁉︎」
4人知らないと言ったのだが、2人は知ってると言ったのでその2人を残しまた戻した。
「どう言う風に知っているのですか?」
「あ、えっと、俺らのアジトにきて王妃をこいつのグループと合同で襲って欲しいと言われた。ついでに今度外に出て来る奴らを襲えとも。」
「ああ、俺んとこにもそんなかんじできたんだ。」
「と、言っていますが?」
汗がダラダラ出ている3人はなんとかしようと言い訳をする。
「しらねぇって言ってんだよ!王妃も馬車も俺たちは関係ねぇ!」
「馬車?なぜそれを知っているんですか?それは誰にも話していないのに。」
「墓穴掘ったな。」
ユーヤ達は完全にこいつらだと確信して取り囲む。
「くそ!逃げるぞ!転移「『魔法使えず』これで君達は一生魔法が使えない」な⁉︎」
ユーヤの力で魔法を使えなくしたのだ。
「『動けず、死なず、』ボンさん、この人達を動けなくして死ななくしたんで、拷問部屋に送っておいてください。」
「「「⁉︎ 。」」」
「!わかりました。連れて行ってください。」
兵士達が3人を連れていった。
少し遅れました!
頑張ってもう一つ頑張ります!
でも寝落ちしたらごめんなさい。




