裕也、母を見つける中後編
来週いっぱいまで書くペース落ちると思います!
「さてどうするか。」
1度飯屋に戻って次の手を考えている。
「もう実力行使で全員解放とかダメですか?」
「それだと僕たちが悪いと言われればそれまでだからね。まあ最悪の場合それでも良いけど。」
そう言って考え込む3人。
「あの領主をボコボコにするとか?」
「確かに、ばれないようにやれば・・・」
「そう言えば、ユキナのお母さんはどこにいるんだろうね?」
「確かに、聞いて見るか?すいません、一つ聞きたいんですけど、ここら辺に、てか僕名前知らないわ、」
「すいません、ここら辺にコナユキという人は住んでいませんか?」
コナユキときいた店主は苦い顔になった。
「コナユキさんはね、半年前に「オラァー‼︎」何⁉︎」
言っている途中で外から騒がしい声が多数入ってきて、そのうちの1人が裕也達に言葉を告げた。
「お前達が先程ウォーリヤ様の屋敷から出てきた冒険者だな?大人しく連行されてもらおう。」
「連行?僕達は別に悪いことは何もやっていないと思いますけど?」
「そんなことは知らない。ウォーリヤ様がお前のお供達を連れて来いと仰せなのだ。お前の身は抵抗しないのなら捉えるだけで良いと。」
それを聞いた裕也は反論しようとしたら、ウォーリヤの私兵の1人がユキナを見て気付いた。
「おい!あいつこの前捉えた女に似ていないか?」
全員ユキナを見る。
「ああ!確かに!」
「すごく似てるな。お前、確かコナユキだったかな、の関係者か?」
ユキナは話したくなかったがコナユキと言われたので答えた。
「コナユキは僕のお母さんです。」
ときいた私兵達はニヤニヤした。
「親子か‼︎そりゃ良い‼︎お前のお袋は前までウォーリヤ様の屋敷にいた。当然奴隷とし
てな‼︎なんでも弟が連れて行かれるのを止めてきたから一緒に連行したんだ。」
それを聞いたユキナはみるみる顔を怒りで染める。
「お母さんは今どこにいるの⁉︎」
「はっはっはっ‼︎お前のお袋はもうこの世にいないよ!丁度さっき屋敷を出るとき殺してきたからな!」
「えっ?殺した?誰を?」
「頭ついて行ってないのか?お前のお袋を、こ・ろ・し・た、って言ってんだよ‼︎」
「・・・え?・・嘘!お母さんを殺したなんて‼︎」
「嘘じゃないさ。大丈夫ちゃんと苦しむように細かく切り刻んでやっぐぼはぁっ!」
「裕也さん?」
今にもその場で崩れそうなぐらい弱々しくなったユキナを見て、耐えられなくなった裕也はモミジにユキナを任せ、全力で怒る。
「君達は僕を怒らせた。ここまで怒らせたのは君たちが初めてだよ。本当なら今すぐお前ら全員殺すところだけど、それだと後でこの街が辛くなる。だから1日待ってやる。明日の昼12の刻の鐘がなるまでにウォーリヤを連れてこの街から出ていけ。さもないと地獄の苦しみを味合わせてやる。」
と言われた私兵達は全員切れた。
「なに舐めてんだボケぇ!」
「死に晒すかコラァ!」
などと暴言を吐きまくる。元々我慢できなかった裕也は、魔法で1人だけ殺した。
「ぐわああぁぁ!」
いきなり発火した仲間を見た私兵達は全員逃げる。切れているのをなんとか抑えているユーヤは低い声で一言発した。
「早く行けよ。今にも溢れ出しそうなマグマみたいな怒りを抑えるのに必死なんだよ。」
「に、逃げろおぉぉ!」
「おっ、覚えていろよ‼︎こっちには虹の魔法団が居るんだ‼︎お前なんかめじゃないぞ!」
などの声が聞こえなくなるまでつづいた。
「ユキナ!大丈夫か⁉︎」
「うっうっうっうっ!ユーヤっさん!お母さんが!お母さんが!ううっ!死んじゃったって!」
完全にオロオロするモミジと店主。裕也はそれを見て、確実に領主だけは殺してやると決意をしがら、ユキナを抱きしめる。
「確かにお母さんは亡くなってしまったらしい。だけどユキナ、君には僕とモミジがいるだろう?家族はまだいるんだ。君は1人じゃない。お母さんのことは僕が必ずなんとかするからユキナはもう泣かないで欲しい。僕はユキナが泣いているのを見るのが1番辛い。」
「ユーヤさん!うえぇーーん!」
この後30分以上泣き続けた。
その日の夜。ユキナが眠ったのを確認してから飯屋の屋根上で空を見ていた裕也の横にモミジが座る。
「お母さんがなくなるのってつらいのか?」
モミジも裕也も物心ついた時には親はいなかった。だからわからないのである。
「親か、僕は血は繋がってはいないけれど、そうと呼べる人はいたよ。その人がいなくなる想像をするのはつらいよ。」
「うーん?」
「そうだなぁ、モミジは僕が死んだらどう思う?」
「絶対嫌だ。」
「じゃあ殺されたら?」
「ユーヤを殺したやつを殺しに行く。」
「そう。それだよ。今ユキナはそれを思っている。」
「そっか、これかぁ。」
理解したみたいで、納得の顔になつた。
「ただユキナにはそんな思いで殺しをして欲しくないから変わりに僕が行くんだ。もちろんモミジにもね。だからもう寝ておいで。」
先程から眠そうだったので寝るようにうながす。
「わかったぁー。おやすみ〜。」
と言って寝室に行ったモミジ。いなくなったのを気配で察知してから声を発する。
「さっきからこちらを見ている2人、隠れてないで出てきたらどうですか?」
ざっと音を出して物陰から出てくる2人。
「我らがいるとよくわかったな。」
「貴方達の気配がだだ漏れだっただけでは?そして貴方達は?」
「そうか、まあ今日は確認に来ただけだから。ちなみに我らは虹の魔法団の暗殺役を担っている紫の団長、紫崎だ。こいつは時期団長候補生だ。」
「虹の魔法団ねぇ。あと確認とは?」
「明日本当に攻めて来るのかどうかだな。」
「ああ、それなら行きますよ。なんせうちの可愛い嫁の身内を殺されたんだ。確実に殺より辛いことを経験させます。」
裕也の発言に少し気圧されながらもなんとか答える。
「今なら女達を差し出せば丸く収まるぞ?」
「丸く収めるのなら、貴方達を全滅されれば良いだけなので。」
「どうしても従わないと?」
「ええ。そのためにど怒りを抑えて1日の期限を設けたんですから。」
「そうか。では死ね!冒険者が!」
そう言って短刀(クナイより少し長いやつ)を裕也の首裏に刺そうとして来たが、裕也は予知していたかのように指一本で受け止める。
「甘いですよ?気配でバレバレだと言わなかったでしたっけ?せっかく1日の猶予を与えたのに無駄にしに来るとは。」
と
言って2人の首を抑えて、幻覚を見せる。『創破の理=輪廻痛幻』
これは痛みの幻を輪廻によって与え、死んでは輪廻で蘇ってまた死ぬを繰り返さす技だ。さらにこの技は神経に直接攻撃なので、治癒魔法なんかもきかない。とりあえず結界を張って眠ることにした。
余談ではあるが、紫崎達は神経すらも蘇る技で気絶しても直ぐに戻る輪廻を繰り返している。
次は決着ですね‼︎
このはなしもあと2話で終わります




