とある場所で動き出す思惑中編
次は今日中には何とかかきます。
裕也がいた地球・・・
学校から帰っている男女2人と3人の5人組がいた。
桜井炎鳥・陣野亀彦・桜井龍花・一文字姫虎・青空晴天である。
その生徒たちは裕也の親友であった。
「もうあいつがいなくなってから半年たつのか。」
「時間がたつのは早いね。」
「本当、まだ隣にいると錯覚しそうだよ。」
「もっと遊びたかったのにな。」
「まだ生きてそうなのにね。突然、よ!とか言ってそこら辺から出てきたり?」
裕也はこの世界では部屋の爆発に巻き込まれて死んだ、ということになっている。
などと言っているといきなり5人の足元に魔法陣が出現した。そこで意識が無くなり、5人とも地球から姿を消した。
アーネット、キシカマナカ王城、召喚の間
「本当に召喚出来たぞ!」
「しかも5名もいらして下さった。」
「これで魔王なるものも何とかなるでしょう。」
いきなり呼ばれた5人は転移の影響で気絶していたのだが、周りがうるさいために起きた。
「うーん、ここは?」
五人は起きたら別の場所にいるという不思議な現象に頭がついて行っていない。
「これは勇者様方、はじめまして、ここはキシカマナカという国の王城です。私はこの国の国王『フェニクシス=ローランド』です。身勝手を承知で貴方達を異世界から召喚させてもらいました。」
ここが異世界で、目の前の人が国王様と知った五人は完全にフリーズしてしまった。
「そんなに緊張しないでください。逆に私たちが呼び寄せてしまったのですから、かしこまらなければいけないのはこちらです。」
王といわれたので畏まらなければいけないと思っていた5人だったが、思ったより親しみやすそうな感じだったので、少し緊張が解けて話すことができるようになった。
「ここは異世界と言いましたよね?つまりこの星の名前は地球ではないと?後言葉が通じるのは?」
「はい、この星の名前はアーネットと言います。言葉については、通訳魔法を使っています。」
魔法と聞いたとき5人は一気にテンションがあがった。
「魔法!?魔法ってあの火とかを出せる!?」
「はい、その認識であっています。」
浮かれていたが、炎鳥は疑問に思ったことに気付いた。
「魔法は魅力的ですけど、なぜ僕たちを呼んだんですか?」
その質問を聞いた王たちは真剣な顔になり、答えた。
「実は、魔人の国に魔王なるものが現れ、近くの領地を次々と強引に吸収していっています。このままではいずれこの国にもその手が及んでしまいます。その前に進行を阻止してほしいのです。」
「つまり、僕たち魔王を倒す勇者になれと?」
「そういうことです。」
「用件はわかりました。しかし、なぜ僕たちなんですか?それがすんだら帰れるのですか?」
炎鳥はよく読む小説では、来たら帰れないというのがほとんどだったのできいてみた。すると申し訳なさそうな顔になって、謝られた。
「すまない、隠すわけにはいかないからな。君たちはもう帰れない。君たちを選んだのは魔方陣だ。魔力量の多さと勇者の資質で選ばれた。」
帰れないと知った5人は少し悲しそうな顔をしたが、別段王たちをうらんではいなかった。
「まあ、もうあの世界には裕也はいないんだ。他に大事な人もいなかったし。だったらこの世界でも別にいいかな。」
実は裕也を含めた6人は孤児だった。みな同じ孤児院にいた。裕也は孤児院の経営が危ないと分かっていたので、高校入学と同時に一人暮らしを始めたのだった。その孤児院も今はもうつぶれてしまっている。
「しょうがないな。できるかわからないけど、ひと肌ぬぎますか。」
5人はこの国を助けることにした。
あついです!バイト外なので。
次は五人の話らっすとです。




