二日目
会長(略会)「こんにちは、皆さん。×○高校の会長を務めてます、尾坂直哉です。ほな、宜しく。恋人募集中!!」
若菜(略若)「……初めまして、若菜幸政です。会長、僕ら此処で勝手に自己紹介して良いのでしょうか?(苦笑)」
会「アレ…最後のスルー(汗)構わへんやろ(笑)だって、前書き愚痴話す場に変わってるやん(笑)」
若「面倒臭かったもので(苦笑)たっ…確かに、そうですね(苦笑)」
高校生活を始めて一週間が経つ。
「明日香、おはよう」
軽やかに僕に挨拶をしてきたのは、入学して早々モテまくりの高柳正平だ。
「…おはよう、正平」
そんな正平に告白された、主人公…浅倉明日香は眠たい目を擦りながら挨拶を返した。
「明日香は入りたい部活決まった」
「全くない」
「ダメだよ。どこでも良いから入らないと。オリエンテーションでも言ってたじゃないか」
正平は苦笑する。確かに、二日目に担任が言っていた気がする。
「面倒臭い…ふぁッ…はぁ…」
僕は欠伸なのか溜め息なのかわからないものを吐き出した。
「幽霊部員ってありかな?」
「ちょっ…君、アカンで!?」
後ろから見知らぬ声が聞こえたので振り向くと頭ひとつ分僕より背の高い、青年が居た。
ちなみに、僕の身長は平均よりやや低いが断じて低い部類に入るつもりはない。正平は、話し掛けてきた青年より少しだけ低いが、至って普通な位だ。羨ましい。
「入るからにはちゃんと、部活せぇへんとアカンわ!!」
「はぁ……」
「何や…曖昧な返事やなぁ…君ら、入りたい部活あるか?」
無いと言ったら、訛りのある先輩(?)に勧誘されるのだろうかと、明日香は思った。
「ないですけど…」
躊躇いがちにぼくが言うと、訛りのある先輩らしき人はニンマリと笑いながら、僕らの肩を掴む。
「俺の部に入らへん?」
「何の部活ですか?」
正平は、興味が湧いたのか先輩らしき人に質問をしていた。
「んー…生徒か…漫研やで」
嘘つけ。生徒会って言いそうになった癖に漫研って、誰も信じないぞ。漫研舐めんなよ。
「何時から生徒会は、あなたの部になったんですか?」
やる気のなさそうな口調で訛り先輩に言う。
「あっ…若菜、居ったんか?」
「今、来たらあなたが一年生に絡んでいたので」
「ほな、そうか」
さてと訛り先輩の腕が肩から外れたし、僕らは学校に行かなきゃねとそそくさに歩こうと正平の腕を掴み歩こうと歩もうとしたら訛り先輩に阻止された。
「君ら、生徒会入らへん?」
「…はぁ!?」
さっき、漫研って言っていってた癖に手の平返したのように訛り先輩は僕らを漫研出はなく“生徒会”に誘い出してきた。
「すみませんが、入学して未だ日が浅いので止めておきます」
「若菜も君らと同じ一年生やで。慣れたら楽やで」
「俺の場合は例外です」
あぁ…ダブりかと、僕は勝手に想像していると若菜とか言う青年が「ダブりではないので」と言った。
「どうする、明日香?」
正平は僕の耳に耳打ちをする。
「へっ…?何が?」
「生徒会入るかって事だけど?」
「ヤだよ。面倒臭い。正平は?」
苦笑しながら正平は言う。
「んー…入る気は元々ないし、明日香も入らなそうだし、止めとく」
ふーんと曖昧に返事を返した。
「あのなぁ…耳打ちは始めだけかいな。全部聞こえとるわ」
苦笑しながら訛り先輩は言う。
「だったら、話が早いです。入る気が全くないのですみませんが、諦めてくれますか?」
正平は、にこやかに言ってはいるが言ってる内容がはっきりと言い過ぎだろうと僕は思った。
「嫌やで。俺、諦め悪いねん。若菜も何か言ったり?」
「はぁ…。まぁ…会長の言葉を全部真に受けなくて良いから」
「はぁ…わかった。……会長って?」
「俺や」
ニンマリと訛り先輩は笑う。
嘘だろっと僕は、内心焦った。会長ってあの会長?いやいや、あんなんで会長はないだろうと考えていると、正平はこそっと僕に聞いてきた。
「まさか、知らないとか?」
「アハハ、知らないよ。入学式寝てたし」
「てっきり、明日香知ってるもんだと思ってた」
「いやいや、ぐっすり寝てたから何時、会長さんがお話をしていたかなんてどうでも良いし」
「はっきり言わんくてもええやん。俺の心傷付いてもた。俺の心が治るまで、生徒会に入れや」
「えっ!?嫌ですよ」
「アカン、入れ」
強迫まがいな口調で訛り先輩は言う。言い争っても、無駄っぽく見えてきたので僕らが折れた。
はぁ…学校行くのが嫌になりました。何故って?部活に入る気もなかったのに…生徒会に誘われるし、あぁ…面倒臭い。
「誰か、俺の代わりに学校行って?」
浅「乗っ取られたのかと本気で思っちゃった(笑)」
高「考え過ぎだって(笑)」
会「そうやで。もっと気楽に考えたらええんやで」
浅「!?会長さんが何で此処に居るんですか(ビックリ)」
会「ええやん(笑)」
高「まぁ…ここらで、お開きと。俺高柳正平と」
浅「浅倉明日香と」
会「会長の事、尾坂直哉と」
若「若菜幸政が無駄な時間を使わせて頂きました」
高「さよなら」
浅「バイバイ」
会「さいなら」
若「ごきげんよう」
高&会&浅「!?」
若「驚かなくても良いじゃないですか(苦笑)」