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一日目

浅倉(略浅)「皆さん、初めまして浅倉明日香です」

高柳(略高)「俺は、高柳正平です」

浅「いや…それにしても、前書きに僕らを前に出して何を考えてるんだろうね…作者は?(苦笑)」

高「考えていないんじゃないのかな(苦笑)」

浅「厳しい!!(笑)」

高「そうかなぁ(苦笑)」

浅「まぁ…ここらでお開きにしますか?」

高「…だね(ニコッ)」

『  ちゃん、いつかボクとけっこんしよう?』










幼い頃の僕は、指輪の代わり四つ葉のクローバーを  ちゃんに渡した。







『うん…良いよ』








  ちゃんは花の様にふわりと笑い、僕の頬にキスをした。






『ぜったいだよ?あすか君』










『うん!!』






『『やくそく』』








僕らは誓いのキスの代わりに指切りをした。





………………………




僕、浅倉明日香は独り暮らしをして1週間目が経つ。

春になれば桜が綺麗なボロッ…1LDKなアパートに住みはじめた。両親からの猛烈な反対を押しきって、入りたかった高校…嘘です。独り暮らしをしたかったために、家から遠い高校を受験し入学した。

もちろん、生活費はバイトをして生活を遣り繰りしていくつもりだか学費は両親が払って貰うことになった。まだまだ、自分が子供なんだと思い知った。

×○高校は共学で、男女の比率はだいたい同じくらいらしい。運動や勉強では平均的で、目立つ人は目立つがそれと言って噂にたつような高校ではないらしい。一応、入学する前に下調べはしたつもりだったが…変な噂は学校内であると、とあるホームページに書いてあった。

あっ…今日から×○高校の学生として生活が始まる。

高鳴る胸を抑えて…冗談です。高鳴るどころか、行く気すら起きない。

「あぁ…面倒臭い」

吐き捨てるように僕は呟いていた。食器を洗い終え、タオルで手を拭きながらハンガーに吊ってある制服を見てまた、学ランかぁと思っている自分に苦笑した。

小中と学ランだったから、高校はブレザーも着てみたいと少なからずあった。

でも、まぁいっかとズボンを脱ぎ始めた。

…それにしても、久し振りに夢を見たなぁと僕は振り返りながら着替えに取り掛かった。

  ちゃん。…名前が全く思い出せない。可愛かったような気がするが、今になっては過去のことだ。気にすることもないだろうと、僕は思いだしかけている記憶を思い出さすことをやめて、やや思い鞄を片手に持ち誰も居ない部屋に僕は、挨拶をして鍵を掛けて出かけた。



ガチャ…。



「あぁ…面倒臭い」

外に出て初っぱなから、行く気がない僕は軽く面倒臭いと呟いていた。元々、学校がそれほど好きでもなかったし行かなきゃという気持ちで行っていただけで、休みの時はたいてい部屋でゴロゴロと寛いでいた。要するに、かなりのインドア派である。

たまに、ダチから遊びに誘いがある時は遊ぶけどそれ以外は家に居る。

僕以外の入学生は胸を踊らせながら通学しているのだろうか?高校デビューとか心機一転気持ちを変えて学校に行ってるのだろうか?正直、俺には逆立ちしてもわかりはしない心情なのには間違いない。

「ふぁッ…あぁ…」

僕は欠伸を噛み締めながら、大きく背伸びをした。昨日、ぐっすり寝た筈なのにと首を傾げながら歩く。

学校からアパートは徒歩で10分もかからないくらい近い。

「あっ…危ない!!」

「へっ…?」

声が聞こえた時には既に声の主とぶつかっていた。

「ごっごめん。大丈夫?君!?」

尻餅をついている僕に青年は手を差し伸べる。

「大丈夫。こっちこそ、余所見してて…ごめん」

差し出された手に掴まりながら僕は立ち上がった。

「ありがとう。え~…と、僕の顔に何かついてるかな?」

穴が開きそう程、青年は僕を見つめるていた。僕って自意識過剰だろうか?

「ごめん…昔の知人に似ていたから。俺、高柳正平。君は?」

歩きながら、青年もとい高柳君は僕に聞いてきた。

「僕?浅倉明日香」

「…一つ、浅倉君質問して良いかな?」

「良いけど?」

何質問されるか、身を構える僕に苦笑しながら高柳君は、大したことじゃないからと言った。

「正ちゃんって子に小さい頃、“結婚しよう”って言ったことある?」

「っ…!?」

正ちゃん…。確かに、そう呼んでいたような気がする。…何故、それを高柳君は知っている?

「“正ちゃん”って子、俺なんだ」

ふわりと高柳君は笑う。

「嘘だ…。“正ちゃん”は僕より背も小さく身体って弱かったし、可愛かった」

「うん。身体弱かったし背も低かったよ。でも…可愛かったって言うのは聞き捨てならないけどね」

高柳君は苦笑する。

「じゃあ…何で、あの時男の子だっていってくれれば良かったのに」

「言ったら、結婚しようも…好きだって言ってくれなかっただろ?」

だとしても、騙されたと僕は思った。どう見ても、女のコだと思い込んじゃうくらい可愛かったし声だって、今みたいに低くなかったし…。

「俺は、ずっと…浅倉君が好きだ」

高柳君は笑いながら言った。

「はぁ…!?」










こうして、俺の初日は昔好きだった女のコじゃくて、男の子に告白された。しかも、高柳君とは同じクラスだ。頭の中は告白されたことでいっぱいだったため殆ど覚えていない。







「はぁ…学校面倒臭い」





浅「いかがでしたか?」

高「えっ!?つまらない!?」

浅「(笑)」

高「いやいや、笑ったら本当みたいだから笑っちゃダメだよ(笑)」

浅「ごめん、ごめん(苦笑)」

高「もし、面白いまたは読んでやるよと言う優しい方また読んであげて欲しいかな」

浅「今日は、ここらで…浅倉と」

高「高柳でした」

浅&高柳「バイバイ」

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