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ヌル  作者: マストミ
第1章【黎明編】
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プロローグ

暗い、暗い森の中、2人の女性が歩いていた。

「ねぇくらいよ〜。」

背丈は幼女に近い女性は口が開く度に愚痴がこぼれている。

「⋯」

もう一人の女性は成人女性と変わらない背丈で、無口でいた。

「ねぇー。」

「⋯」

「ねぇ聞いてよ。」

「⋯」

「ねぇてっば!!」

「全くなんでアンタはそう無口なのよ。」

暗い夜道二人はある場所に向かって歩み続けている。

「ホントーにこの道で合ってんの?」

問いかけても一向に返事がない、会話のキャッチボールが成立していない。

「あんたの占いホントに大丈夫?」

「⋯着いた。」

無口の女性は、口を開き、幼女の姿の女性にそう告げた。

「え?」

目の前には祠があった。

「ここに目当ての物があるの?って何も無いじゃん!」

「⋯」

ドガッ無口の女性は力いっぱい足に力を入れ、祠を木っ端微塵に吹き飛ばした。

「⋯っちょ、ちょっと待ってよ罰当たりにも程があるよ。」

「⋯あった。」

「え?」

祠のあった場所にひとつの木箱があった。

「これ?」

幼女は木箱を持ち不思議そうに見ている。

「ん〜」

力いっぱい木箱に力を入れ、中身のものが露わになった。木箱の中にはひとつのカードがあった。

「⋯見つけた、見つけたよ、【愚者ヌル】。」

余り喋らなかった女性はカードを見るやいなや、どこか嬉しそうな、悲しそうな声ではっきり言った。






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