表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

蝉時雨を待って

作者: 檸檬

【短歌十首】


吟風に吹かれた稲は青い瓶に

なつくじらという名の新酒



文化祭

風に乗って流れた調べに

はじめてのあいを空に魅る



目を細めて振り返れば

高い夏木立にトンボが舞う、眩しい



ジンジンと熱さが昇るアスファルト

バイクのエンジン、疾風の音



松の葉の剪定を終えた

緑のじゅうたん鮮やかに薫る初夏



夏の太陽に恥ずかしいこともさらっと

言ってしまいましょうよ、と風



寂しさにもエッジを効かせた蝉時雨

猛暑の予感か夕立か



自分の歌声であることを純とした

道を教えてくれるひと



道徳より惜しみなく吾の切なさ

弾かせてゆく夏、夏、夏



落葉樹夏木立

ただ今は木陰のような歌を歌いたい






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ