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破離刃離☆勇者ハリガネⅢ~俺達は“炎の守護神”と恐れられている魔獣を討伐しないと王国へ帰れま1000!! ~  作者: 田宮 謙二


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ニュース速報


好きな事と好きな物?


それはもちろん...。


あの御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方御方




~エミールのメンバー、ウェーブ~





「ありがとうございます、パルスさん。僕だけ基地に入れないんじゃないかって思いましたよぉ~」。


「いやぁ~! 今回も何とか描き切ったけど、この前と同様描きにくかったっすね~! 通常通りに描くと魔法陣がすぐ消えて効力も無くなるし、だからといって魔力を多めに放出するとさっきみたいに強く跳ね返されてしまう...。魔力の放出量を微妙に調整する事で、何とか魔法陣を描く事ができましたけど...。やっぱりあの首に描かれた魔法陣が原因なのかなぁ~? その後も削除しようと試みても、結局魔法陣は消えなかったしなぁ~」。


「う~ん、そうなんですかね...? 本当にいつ描かれたんだろう? 物心がつく前にクソ親父が魔術師か誰かに頼んで俺の身体に刻ませたのかな~? 」。


ハリガネはパルスとそんなやり取りをしながら基地に姿を現した時、基地にいた捕虜のノンスタンスメンバーが立ち上がってハリガネ達を迎えた。


「おかえりなさいませっ! 我等が救世主ハリガネ=ポップ勇士っ! 命を懸けた潜入捜査っ! 本当にお疲れ様でしたっ! 」。


ローがそう言いながら足早にハリガネの下へ歩み寄ってきた。


「だから、救世主は...」。


ハリガネがローにそう言いかけた時...。


「ハリガネたぁ~ん! おかえりぃ~! 」。


ローのすぐ後ろから、アネックスがハリガネに向かって飛び込んできた。


「おわっ...!! あっぶねっ...!! 」。


ハリガネは瞬時に反応し、サイドステップで飛び掛かってきたアネックスをかわした。


「ふぎゃあっ...!? 」。


ドスッ...!!


アネックスはハリガネのすぐ後ろにいたミツカの胸元にぶつかった。


「はっはっは~! 随分と積極的なお嬢さんだなぁ~! 」。


「き、きゃぁあああ...っっ!? 」。


爽やかな笑顔を浮かべるミツカの存在に驚いたアネックスは、一気に後退って距離を取った。


「この方が...さっきゴリラさんとヤマナカさんが話していたソイ=ソース国の伝説兵士ミツカさんですか...? 」。


ホワイトはミツカの身体をまじまじと見つめながらそう言った。


「はぁ~い! 僕がソイ=ソース国のミツカ=サウスタウンで~す! よろしくぅ~! 」。


ミツカは微笑みを絶やさずノンスタンスのメンバーの一人一人と握手を交わした。


「ミツカ=サウスタウン...俺達もソイ=ソース国出身だったんですけど、ミツカさんについての話は親や周りの人達から聞いた事があります。当時の皇帝の城や橋をほとんど一人で建てたとか...」。


「あと、川をソイ=ソース国内に繋げたとか」。


「はっはっは~! 結構前の話だけどね~! さすがに今の自分でやれって言われたら、ちょっと無理かな~? 」。


ミツカは高笑いしながらアゲハラとオシイチにそう答えて握手を交わした。


「さすが! 我等が救世主ハリガネ=ポップ勇士っ! 危険区域から負傷せずに任務を成し遂げて部隊に御帰還されるだけでなくっ! そんな危険な環境下にいる最中っ! ソイ=ソース国の猛者を部隊に勧誘して戦力を底上げも欠かさないというクレバーさっ! さすが隊長っ! さすがでございますっ! 」。


ローは隙あらばハリガネに媚びへつらいを始めた。


「お前いい加減にしないと、マジでブチ殺...ん? 」。


ハリガネは基地の壁に配置されているモニターに気がついた。


「監視モニターが二つある...? 」。


ハリガネはそのモニターの方へ歩み寄ると、その近くにいたチャールズとフユカワがモニターを眺めていた。


「あ、隊長おかえりなさ~い! 実は基地の中心に浮かしていた監視映像を、壁に移動して貼り付けておいたんですよぉ~! ついでに受像式魔法陣も設置してみたらニュース記事が映ったんですよね~。ニュースは主にソイ=ソース国内のメディアから発信されているものみたいです。ここはソイ=ソース国付近なので、国内を飛び交っている情報を収納した魔力がこの基地にまで行き届くみたいですね~」。


「へぇ~! 本当だぁ~! 便利なもんだなぁ~! これなら情報収集も十分にできるな~」。


他の隊員達もハリガネのいるモニター前に歩み寄ってきた。


青白く光る長方形の受像式魔法陣の中には画像や動画、そして文章が表示されていた。


「この基地も充実してきたな...ん? ニュース速報が出てるぞ? 」。


ゴリラ隊員がそう言いながらモニターを指差した。


「あ、画面を直接タップすれば詳細見れますよ~! 」。


チャールズはそう言いながら画面をタップし速報の記事を開いた。


「...ッッ!? 」。


その記事の見出しを見ると、基地内が騒然となった。


「ソイ=ソース国の元兵士、ミツカ=サウスタウンが獄死...ッッ!? 」。


そして、その記事を見たハリガネ達は驚愕した表情でミツカに視線を移した。


「...」。


ミツカは神妙な面持ちで黙ったまま記事を見つめていた。





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