「とりあえず何のスキルか見てみて下剤の方処方しておきますね」
よろぴく
今回の依頼は少年とその母親だ。
「ちょっとうちの子のおなかが光っているですが、どどどうしたらいいでしょうか?!」
簡単に説明すると少年が郊外の森に行った時に光る玉を見つけて飲み込んだようだ、確実にそれはスキル玉である。スキル玉は主に武器のスロットにはめるものであるがなぜ…
「俺おなかすいてたんだ」
この子はアホか、逆にもともと貪食のスキルが発動していたのではないかと勘繰ってしまう。とりあえず少年の腹は光り輝いている。
スキル玉自体に害はなく小さいものなのでヒーラーの世話になることはないというのを母親に説明してみる。
「ほんと良かったです、あんた一体何やってるの!」
「ごめん、母ちゃん」
光り輝く腹の少年と激高する母親。なかなか見られない光景だ。しかしながら中には危険なスキルがあることは確かなのでスキルを確認する。
なんとスキルは強激剣+2であった。かなりのレアスキルで一般的な兵士や傭兵では手に入れること自体難しいスキルだ。性能的には剣の振りの速くしかつ切れ味自体が鋭くなる、+3では鞘に納めること自体ができないほど鋭くなる。
しかしながら現状はレアスキルの面影はなく少年の腹で光輝く玉に成り下がっている。
とりあえずほっといたら便に混じって排出されるでしょうと伝えてみる。
「はあ‥だったら心配はいらないってことですね、でも夜になるとまぶしくて寝れないんですよ」
確かにまぶしい。なので下剤を処方というか家にあったものを渡しておいた。
「あんたもう、気を付けないさいよ」
「ごめん、母ちゃん」
これで一件落着だ。しかしながら強激剣のスキル玉はなぜ森に落ちていたのだろうか…
母親と少年を見送ったあと手紙が届いていることに気づく。
「強激剣スキル玉の生成依頼 ギルド一級大型竜討伐隊」
生成するより少年の住所を教えた方がいいかもしれない
次も頑張りMax