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異世界スキル調整師の日常「ちょっと攻撃スキル盛りすぎですね、もうちょっと保護スキルにポイント振りましょうか」

よろぴく。

「ちょっと攻撃スキル盛りすぎですね、もうちょっと保護スキルにポイント振りましょうか」


このセリフはギルドの戦闘訓練所上がりの新兵によくいう。


どうしても功を上げたい、目立って成り上がりを目指しているからだ。


しかしながら、攻撃系のスキルをてんこ盛りにした結果モンスターや敵兵のちょっとした攻撃で致命傷をおってしまい退役ないし殉職するケースは多い、なので新兵にはいつも言っている。


実際攻撃系のスキルを詰め込めすぎると武器の振りが遅くなったり、武器種によっては攻撃そのものが当たらないというケースもある、こういったことを説明し調整するのがスキル調整師の仕事だ。


「いやア、今度の征伐戦でいっちょかましてやろうかなって」


何度目だ、そのセリフ。


おそらく調整場にきて20回以上言っている。


この新兵は大剣を得物としているがなんとスキル枠限界に武器威力アップを積んでいる、これでは剣が遅すぎて当たらないどころか回避の際に動きが鈍くなり被弾する可能性が高い、これを丹念に説明する。


「いやア、でも今回の征伐戦は大型竜なんで動きは鈍いからこっちも遅くてもOKみたいな」


むむ、なかなか折れない奴。こういった時はヒーラーからもらったカルテを見せれば効果てきめん。理由は簡単で詳細で生々しい戦場でのダメージが画像媒体付きであるからだ。


今回見せるカルテは大型竜のブレスを受けてしまった新兵のものだ。簡単にいうと丸焦げで誰だかわかったものじゃない。早速見せる。


「いやア、 とりあえずなんかおススメの保護スキルってあります?」


分かってくれたようだ(笑) とりあえず武器威力アップのポイントを削って身体能力アップ、危機察知アップ、恐怖耐性アップをすすめておいた。


「いやア、この恐怖耐性アップってなんスカ、ビ、ビビってなんかねえっすよ」


どこがだ。 


大型竜に対峙した時にあまりの迫力に足がすくんでしまいそのまま攻撃を受けてしまうケースが多い。なので恐怖耐性アップは大型のモンスター戦では非常に有効というのを懇切丁寧に説明して今回は終了。


無事征伐戦で生き残ってくれればいいのだが…



頑張りMax

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